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紫の花弁の下唇が大きく突き出すコシオガマ

2019年08月23日 11時00分26秒 | 

半寄生植物だというコシオガマ。葉緑体を持ち自分でも光合成を行なう能力はありながらが、根の一部を他の植物の根に食い込ませて養分を奪うちゃっかり植物。どこかナンバンギセルを思い出させるところのある花だ。下唇が大きく突き出すのが特徴。

(2019-07 東京都 神代植物公園) 

 

 

コシオガマ(小塩竈、学名:Phtheirospermum japonicum )はコシオガマ属の一年草。

特徴
半寄生植物。根は細く貧弱。茎は直立し、多少枝分かれし、高さは20-70cmになる。全体にやわらかな曲がった腺毛が密に生え、さわるとベタつく。葉は対生し、3角状卵形で羽状に深く裂け、裂片はさらに不規則に裂け、縁にはとがった鋸歯がある。葉身は長さ20-35mm、幅10-20mm、基部は切形で、長さ4-10mmになる葉柄がある。

花期は9-10月。枝の上部の葉腋ごとに1個の花をつける。萼は鐘形で5裂し、裂片は長楕円形の葉状になり、縁にとがった鋸歯をもつ。萼にも密に腺毛が生え、花時の大きさは長さ、幅ともに1-6mm、果時には長さ、幅ともに10mmになる。花冠は淡紅紫黄色で、長さ2cmほどになり、太い筒状で先は2裂して唇形になる。上唇は浅く2裂して縁が外側に反り返り、下唇は上唇より長く、横に大きく広がり3裂する。花冠外面に軟毛と腺毛が生え、下唇裂片の中央のふくらみ部に白い毛が生える。雄蕊は花冠の上唇内に4個あり、下側2本がやや長い。果実は長さ10mm、幅5mmになるゆがんだ卵形の蒴果で、先はとがって腺毛が生え、基部は半分が萼に包まれる。蒴果に多数の種子が入り、種子は楕円形で長さ1mmになる。

和名の由来は、同科シオガマギク属のシオガマギク(塩竈菊)に似るが、比べると全体に小さく、花も小型であるため、コシオガマ(小塩竈)という。

 

 

 



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