人生激辛ソムタム

風呂なしアパート20年の日々とタイ・インド

扇家食堂 2016.4.23

天気のいい日に井の頭公園でくつろぐ。アパートから歩いみると40分。

スーパーで買ったコーヒーを飲みながらベンチに腰かける。

木漏れ日のなか、失業中のいま暇に任せて取り組んでいる英語のテキストに目を落とす。TOEICの試験を受けてみたいと思いつつ、500点を取れる自信がついてからと先延ばしにしている。 

昼過ぎに定食屋に向けて歩く。定食屋は17年前、パニック障害の発作に苦しみ、暗鬱とした日々を送っていたアパートの近くにある。もうないだろうと思いながら訪れた数週間前、あったことに少し感動した。新聞やマンガ誌が揃えられていることも変わっていない。17年前は、食べ終えて出るとき「行ってらっしゃーい」と声をかけるおばさんがいた。アパートに戻るだけなのに、元気に声をかけられることが後ろめたかった。

そのおばさんはもういなかったが、店主の親父ともうひとりのおばさんはいまも頑張っていた。