山歩き町歩き日記

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(番外)第三十二回「麒麟がくる」を見て

2020-11-15 21:30:38 | 歴史

大河ドラマ「麒麟がくる」はずっと見てはいたのだが、第一回から視聴記を書けずじまいにいた。
しかし、次週がいよいよ比叡山焼き討ちの回なので、その前に思ったことを綴ってみたい。

明智十兵衛光秀を演じる長谷川博己さんは、これまで一貫して難題に対して冷静に対応していたのだが、先週の信長に対して朝倉戦から撤退を懇願する場面や、今週の足利義昭に対する戦場に赴くよう懇願する場面は感情が全面に出ていて、いよいよドラマが盛り上がってくる雰囲気が漂っていた。

織田信長を演じる染谷将太さんは、童顔のため、初めは「随分と優しそうな信長だな」と思っていたのだが、これはいい意味で期待を裏切られた。今川義元を討ち取る場面や、先週放送の浅井長政に裏切られ金ヶ崎から撤退する場面の鬼気迫る描写は見事という他ない。今週放送の、比叡山が朝倉をかくまったため、仏様を背負って悔しがる様は可愛かったが(笑)。信長が比叡山を憎むようになる心理が上手く描かれていた。

実は、筆者は昨日高野山に詣でて、そこで明智光秀、豊臣秀吉、筒井順慶の墓をお参りしてきたのだが、今日の放送の中で、その3人が同部屋で鉄砲受け渡しの交渉をする姿を見て、妙に親近感が湧いた。

最後に公方様こと将軍・足利義昭(滝藤賢一さん)についてだが、先週の放送までは気の弱い優しい公方様(くぼうさま)だったのが、今週の放送から腹黒い曲者に急激に変化していて面白かった。徳川家康も「公方様はああ見えて、食えぬお方じゃ」と光秀に警告していたが、光秀は家康に対し「お前もな」と思っていたに違いない(笑)

今週のシーンベスト3
第3位 姉川の戦いの場面が高速で終わる(コロナ禍のため、大人数での撮影ができなかったんだろな)

同率3位 藤吉郎(佐々木蔵之介さん)、今井宗久(陣内孝則さん)を脅すも、軽くあしらわれる。光秀と藤吉郎とでは、この段階では光秀の方が上というのがよく描写されていた。

第2位 信長、仏様を背負って怒り散らす。「重い!」と言いながら怒る。

第1位 公方様、体脂肪率4%の見事な裸体を NHK で晒す。

来週のタイトルは『比叡山に棲む魔物』。比叡山好きな筆者としては複雑な心境であるが、比叡山のお坊さんは「当時の比叡山は、僧兵や荘園といった本来不必要なものを有しており、焼き討ちは贅肉を落とすためにも必要だったかもしれない」とおっしゃっている。先日も述べたように、比叡山は「焼き討ち時の敵も味方も同じように今では供養している」ので、史実は史実として直視して楽しもうと思う。



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