ひーじゃープロレスブログ

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【新日本プロレス】高橋ヒロムとDOUKIの10年 ~もうひとつの同期対決~

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(出典:新日本プロレス公式)

 

 

2010年、まだ名もなき二人のプロレスラーがそれぞれの地でデビューした。

ひとりは新日本プロレスで、

そしてもう一人はメキシコという異国でのデビューであった。

 

 

そう、その二人とは高橋ヒロムとDOUKIである。

この対戦を見る前にヒロムのYouTubeを見たのだが、

二人はヒロムがメキシコ遠征中に何度もタッグを組んだことがあったそうだ。

 

(関連YouTubeはこちら)

www.youtube.com

 

 

また当時DOUKIは自分がやりたかったことを

次々に実現していくヒロムに対し強烈な嫉妬を抱いていたそうだ。

 

 

これを別のたとえで言うと、自分のいた会社に途中で入ってきた人が、

半端でないスピードで追い抜いていくということだろう。

DOUKIがそう思う気持ちもわからなくもない。

 

 

そのようなメキシコでの2年半を過ごし、

二人はそれぞれの場所に戻ったわけだが、

運命は二人を再び引き寄せ、今回BOSJで戦うこととなった。

 

 

おそらく二人がメキシコでともに戦っていたときは、

このようなことは考えていなかったことだろう。

 

 

しかし現実として新日本プロレスのBOSJという場所で、

それぞれのデビューから10年の時を経て、このもう一つの同期対決が行われる。

まさにプロレス界は何が起こるかわからないということだ。

 

 

では彼らはこれまでどのような10年間を歩んできたのだろう。

まずDOUKIは10代のころ何のつてもないまま、

メキシコへ渡り、泥水をすすって生きてきたことを公言している。

 

 

片やDOUKIから見るとエリートとされているヒロムだが、

実際はどうであろうか。

 

 

たしかに新日本プロレスという看板は、

世界中に通用する大看板であることは間違いない。

 

 

しかしまずそこに入門するというところで高いハードルがあり、

また新弟子時代は想像を絶する苦労があると言われている。

 

 

そしてヒロムは新人時代、真っ先にやめるだろうと

言われるくらい落ちこぼれであったことは有名な話である。

 

 

つまりヒロムもまた別の場所で

泥水をすすって生きてきたということである。

 

 

また二人には別に共通点がある。

それは決して夢をあきらめなかったということ、

そしてプロレスのことを考え続けてきたということだ。

 

 

それはヒロムの試合後のこのコメントを

見てもらえればよくわかるかと思う。

なにが泥水すすっただ? 人一倍苦労してきた? そんなことは、お前が、お前自身が選んだ道だろ。俺が経験してないことをお前がしてる。お前が経験してないことを俺がしてる。人の人生なんてそういうものだ。人の人生は全員、違った色をしてるから面白いんだろうが。みんな同じじゃ、なにも面白くねえよ。プロレスだって同じだろ。お前の10年と、俺の10年。何が違う? プロレスを思ってきたこと、プロレスを考えてきたこと、プロレスに対するすべては、俺と同じじゃねえのか? そんなことは、お前が口で語らなくても、俺とお前の試合の中で、見せれてんだ、バカヤロー。

(引用:新日本プロレス公式)

 

 

前置きが長くなったが、そんな二人の戦いが面白くないわけがない。

今回の戦いは大会のメインではなかったが、

まさにメイン級の戦いであったかと思う。

 

 

それを生んだのはやはり、二人のプロレスに対する

共通した熱い想いであるかと思う。

 

 

それはDOUKIが対ヒロム用に準備してきたと

思われる新技からも感じたのだが、

全てを受け切ったヒロムにも別の意味での想いを感じた。

 

 

トップとしての責任と矜持。

今回の勝敗を分けたのはきっとその部分だろう。

 

 

これからDOUKIがさらに新日本で経験と実績を積み、

本当の意味でヒロムのライバルとなれば、

新日ジュニアの景色もきっと今とは違う姿となっているだろう。

 

 

そして新時代の新日ジュニアのカリスマと言われる

ヒロムはきっとそうなることを望んでいると思う。

 

 

ヒロムとDOUKIのもう一つの同期対決。

次に顔を合わせるとき、二人はどのような場所にいるだろうか。

 

 

それがあのベルトを賭けての戦いであれば、

それは二人にとってこれ以上ないシチュエーションと言えるだろう。

 

 

 


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