ひーじゃープロレスブログ

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【新日本プロレス】7.12 DOMINION 所感

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興行再開後初となるビッグマッチであった。大阪城ホール2連戦。

前日起こった衝撃のEVILの裏切りに続き、今大会でも大きな動きがあった。

 

 

詳細は後述するが、今大会は今後の新日本を占うにあたり、

大きなターニングポイントとなる大会であったことは間違いないだろう。

 

 

それは新たな価値観の創出や世代交代という新日本プロレスが

抱えていた課題を解消しようとする大会であったかと思う。

 

 

そのようなことを踏まえながら、このドミニオンを

ここから振り返っていきたいと思う。

 

叶わなかった同門対決 切ないタイトルマッチの行方は闇に包まれた

 

(出典:新日本プロレス公式)

 

結果から先に書くと、前日NJCを制しそしてバレットクラブ(以下BC)

へと電撃加入したEVILが、勢いそのままに2冠という玉座を内藤哲也から強奪した。

つまり宣言通り、覇者で王者の3冠王となったわけだ。

 

 

振り返ってみるとこの2日間はEVILの大会であったともいえるだろう。

それほど新日本プロレスの中で、EVILの存在は強大となった。

 

 

EVILは凱旋帰国後これまでタッグ関連の戴冠は数あれど、

シングルの戴冠はNEVER王座を短期間保持したのみであったかと思う。

またG1やNJCにおいてもこれまで主だった実績を残していない。

 

 

つまり新日本プロレスにおいて、シングルを争うと言える

トップグループに位置していなかった男が一気に2冠王者という

玉座に昇りつめたわけだ。

 

 

これほどの短期間でここまで一気に昇りつめたレスラーは、

ここ最近ではなかったことかと思う。

 

 

この動きは新日本の課題である、次のスター育成、

世代交代という問題の解消を進めていくという側面もあると感じている。

つまりこれからはこの世代が時代の中心になっていくのではないだろうか。

 

 

さて史上初の2冠王から陥落してしまった内藤哲也だが、

このままメインストリームから消えゆく運命なのか。

 

 

内藤哲也の魅力が、儚さや脆さという揺れ動く部分にあるならば、

逆にこのシュチュエーションは、願ってもない展開である。

 

 

昨年見せた無冠から2冠へという逆転の内藤哲也というドラマ。

そんな逆境からの巻き返しが彼の真骨頂であり、

ファンが見たいところであろう。

 

 

そう考えるとこれからの展開が逆に楽しみであると言える。

制御不能なカリスマがこのまま沈んでいるわけにはいかないということだ。

 

 

そして試合後、挑戦を表明した高橋ヒロム。

もしかするとヒロムが一番この状況を受け入れられていないかもしれない。

 

 

EVILとの関係を考えると、このドラマはこれからが本番であるだろう。

近親憎悪。今のヒロムに一番ピッタリな言葉はこれであるかと思う。

 

 

この日の手首のバンテージにも書いていたが、

『どうして?』という思い。これがヒロムの本音だろう。

 

 

『お前がやりたかったことはこんなことなのか?』

ヒロムも多くのファンと同様に、まだ消化しきれていないはずだ。

 

 

この日の挑戦表明はそんな思いを振り切るため、

そして二人でともに過ごしてきた時を清算するためにも、

向かい合うしかないというヒロムの覚悟から来たものかと感じた。

 

 

この動き出したもう一つのドラマの終着点はどうなるのか?

ここが新日本プロレスの直近の大きなテーマとなるはずだ。

 

 

そして当ブログ執筆中にこの二人による2冠戦が早くも発表された。

決戦の場所は7.25愛知大会である。

 

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ともに過ごしたヤングライオン時代。

二人はいずれトップ選手同士として戦うことを誓い合ったはずだ。

 

 

その二人の夢はここで叶うわけだが、このような形の対戦は、

果たして望んでいた形であったのだろうか。

少なくともヒロムはそうでないかもしれない。

 

 

このタイトルマッチも長らく二人を、

そしてロスインゴを追いてきたファンにとっては、

内藤戦に続きセンチメンタルなモノになりそうだ。

 

 

二人の関係などについては、また別の記事で書いてみたいと思う。

 

 

 まとめ

 

 

今回のドミニオンでは上述した2冠戦のほかに

二つのタイトルマッチが行われた。

 

 

そしてタイトルを防衛したNEVER王者鷹木信悟には、

エル・デスペラードが急襲という形で挑戦表明した。

 

 

デスペラードは以前から挑戦を表明していたので、

有言実行というわけであるが、純粋に見たいカードであると言えるだろう。

 

 

鷹木信悟は直線的なファイトと思われがちだが、

器用な選手であると思うので、対戦相手を選ばないタイプかと感じる。

 

 

これは石井智宏と共通しているところであると思うが、

鷹木信悟の試合が面白いと言われる理由はそこにあるはずだ。

 

 

そして今回のデスペラードも同様なタイプと思うが、

その他の両者の共通項はマイクの上手さ、

つまり表現がうまいというところであると思う。

 

 

こちらも7.25愛知大会でのタイトルマッチが決まったが、

このわずかな期間の前哨戦でも我々を楽しませてくれることだろう。

 

 

そして最後はタッグ王座についてだが、

大方の予想に反してと言っていいだろう、

タイチ・ザックがベルトをその手中に収めた。

 

 

ゴールデンエースの長期政権が予想されていただけに、

意外と感じたファンも多いことかと思う。

 

 

しかしタイチ・ザックの手に渡ったことで、

よりタイトルマッチの振り幅が柔軟になったとも言えるだろう。

 

 

おそらく近々に一度リマッチが行われると思うが(現時点では未定)

それをクリアすれば、タイチ・ザック組しか出来ない防衛ロードを

歩んでほしいと思っている。

 

 

さてこの2連戦は私は両日会場で観戦させていただいたのだが、

入場制限しているというほどの空席感は感じなかった。

 

 

そして興行を行う中で、声援の代わりに手拍子が中心という、

新たな観戦方法も見つかったと思う。

 

 

今回の大阪城2連戦で感染などの事案が何もなければ、

これが今後の有観客興行のモデルケースとなるだろう。

そのような意味でも大変意義深い大会であったのではないだろうか。

 

 

そしてこの両日新日本プロレス側は興行を行う主催者として、

これ以上ない準備をされていたと思う。

 

 

あとは万が一を起こさないためにも

我々ファンがモラル、ルールを守り行動できるかどうかである

ということを決して忘れてはいけないと思う。

 

 


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