ちぃの闘病記:
心臓腫瘍編 (1話~5話)、ちぃを看取る日
Review
カテゴリー:闘病記、看取りの記録
作者:かっぱ太郎
本作はフレンチブルドッグ、ちぃの、心臓腫瘍の闘病記。そして看取りの記録です。
もうすぐ10歳の誕生日、という初夏のある日のことでした。
我が家の愛犬、ちぃは、ごはんを食べなくなりました。
そこから始まるお話。
重度の貧血、そして脾臓に見つかった異変。緊急の脾臓摘出手術で、ちぃは事なきを得た――、はずでした。
しかしそれは、ちぃの闘病のはじまりだったのです。
心臓腫瘍を知らなかった|どんな経過をたどるの?|どんな闘病になる?|経験者の話を聞きたい
【目次】
- ちぃの闘病記:心臓腫瘍編 (1話~5話)、ちぃを看取る日
- ちぃの闘病記:心臓腫瘍編(1話~5話)
- ちぃを看取る日(あとがきにかえて)
- 抗がん剤の関連記事です
- 同じ作者の記事です
- おすすめのまとめ読みです
ちぃの闘病記:心臓腫瘍編(1話~5話)
第1話|もうすぐ10歳の誕生日を迎える頃でした
愛犬の”ちぃ”がご飯をたべなくなりました。
重度の貧血、そして脾臓の摘出手術。
退院後、ちぃは元気になっていったのですが、実はそれが本当の闘病の始まりでした。
体のどこかに腫瘍があるかもしれない。
●
第2話|その日知らされた検査結果は……
”ちぃ”の体液が漏出している原因――
心臓に腫瘍がありました。
手が付けられない場所――
そして「いつ心臓がやぶれてもおかしくない」状態。
理解したくない――
しかし現実でした。
積極的な治療は? 緩和治療だけにするか?
その先の選択が待っていました。
●
第3話|闘病が始まりました
ちぃの腹水はとても多く、抜いても抜いてもたまりました。
苦しくて、床に伏せることもできません。
何とか、栄養を摂らせなければと焦りました。
だから、ちぃが食べるものなら何でも与えました。
もうちぃには、時間が残されていないのだと思いました。
●
第4話|ちぃ、泣いているの?
手術ができないちぃ。
抗がん剤を使うかどうか、選択を迫られます。
今のちぃが、副作用に耐えられるかどうか心配でしたが、
ごく少ない量の抗がん剤を使用して、ちぃは少し元気になりました。
ちぃは弱っているのに、自分でトイレに行くことを望みました。
●
第5話|楽しいことを見つける旅に
ちぃは家族が見守る中、静かに最期を迎えました。
翌日ちぃを抱くとひんやりとして、しかし腕には確かな重みがありました。
ちぃは自分の死に気が付かなかったのかな?
毎日家の中を探索していました。
でもやがて、本当に旅立っていきました。
――ちぃ
●
ちぃを看取る日(あとがきにかえて)
ちぃを看取る日 ~作者からの手紙~
心臓腫瘍で旅立ってしまった、ちぃ
その、ちぃの闘病記のあとがきとなるエッセイです。
「その日」ちぃはどのように逝ったか――
「その日」家族はどのように見送ったか――
ちぃを引き止めたかった。
でも、呼び戻してはいけなかったのです。
●
――ちぃの闘病記:心臓腫瘍編・看取りの日――
作:かっぱ太郎、F.zin
▶ 作者の一言
▶ かっぱ太郎、F zin:犬の記事のご紹介
Follow @38b_miyabi
解説:高栖匡躬
●
抗がん剤の関連記事です
動物の抗がん剤治療を、分かりやすく解説した医療記事です。
●
同じ作者の記事です
ちぃを迎える時のお話です。作者は実は、犬が苦手でした。
ちぃのヘルニアの闘病記です。
二匹目の犬として、れんを飼うことにしたときのお話。
●
おすすめのまとめ読みです
別れは特別なものではない――
有名な虹の橋の詩について考える――