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【癲癇/腎不全】9月18日 腎不全、一気に悪化 ~別れに向かう日々(6/10)~

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ろくすけの闘病記:癲癇/腎不全 32話
ろくすけの闘病記

撮影&文|きづ あすか
 
こんな方に
ペットが癲癇(てんかん)の発作を起こした|どのように病気と付き合っていくべきか?|発作を見ているのがつらい|腎不全を発症した|療法食を食べてくれない|手作り食を考えているが大変そう|経験者の体験談を読んでみたい

 2017年9月18日 3ヶ月弱ぶりの通院

病院の定期検査は2ヶ月毎に行っていたが、行こうと思ったら痙攣発作が起きたり、下痢が止まらなかったりで、その都度見合わせていたので、大分期間があいてしまっていた。

ろくすけにとって病院は大きなストレスなので、チック症状が落ち着いたら行くつもりだった。今日は父ちゃんもいるし チックも落ち着いてきたので急遽病院に行くことにした。で、3ヶ月弱ぶりの通院。

今回はいつもの血液検査、爪切り、肛門絞りと合わせて、食欲がなくなっていることも相談しなければ・・

 診察室にて

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ほい 車イスごと配達――

診察室で先生はろくすけの体を触診し、聴診器を当てながら
「心臓の動きは大丈夫ですが脱水気味ですね。腎臓に関係していると思います」
と、静かに語りながら点滴の準備をし始めた。

点滴はほんの5分ほどで終了。

ほとんど気づいてないようなろくすけだったが、最後に少しもがき始めた。
先生いわく、
「最後にビタミンが体に浸透して気持ち悪いかったのでしょう」
とのこと。

続いて血液検査で再び注射器の針が入ったが、いつもあれだけ大騒ぎするろくすけが、
暴れる元気もないのか大人しい。

暴れたっていいのに、、
なんて思いながら、手際よく爪を切って肛門絞ってくれる先生の手を見ていた。
ちゃんと食べられていないので、肛門絞ってもいつものウンチはお出ましにならなかったが――

またもや寂しい・・・

 

気になる血液検査の結果は

待合室で待つこと15分。
出た結果は、やはり恐れていたものだった。

BUN(尿素窒素)29.1 → 98.5 (標準値:9.2~29.2)
CRE(クレアチニン)1.7 → 3.6 (標準値:0.4~1.4)
IP(リン) 4.4 → 7.0(標準値:1.9~5.0)

想像してた以上の悪化具合だ。
腎性貧血の値も出ており、食欲がないのも当然だと言う。

後悔が頭をよぎる。
もう少し早めに病院に連れてくれば良かった。
ここまで悪くなる前に点滴ができていれば・・・

いやいや、今そんなこと考えてもしょうがない。
それに、チックが治まらないろくすけを連れてくることは、ろくすけにとって必ずしも良いこととは限らないし、考えるべくはこれからのことなんだから。

先生からは、
とりあえず次週に再び点滴に来ること、
胃薬と高リン血症治療剤を飲ませて食欲が回復するか見ること、
低たんぱくや低リンも大事だが今は口から食べることを優先すること、
と指示を受け診察は終了した。

腎不全と言われた時から、ネットで検索しまくり、必ず悪化していくことを知った。
そして、そのときに現れるであろう症状を予習し、覚悟はしていた。
――つもりだったのに、、

家に帰り、ろくすけをベッドに着地させた瞬間にろくすけは寝落ちし、それを見届けた私もその後の記憶がない。
1時間ほど爆睡した後、目が覚めて泣いている自分に気がついた。

こんなに突然、急にスピード上げて階段を下りるなんて――
なんで? なんで?
そんな思いが頭から離れず、混乱していた私。
ろくすけの体重が、2キロ近く落ちていたこともショックだった。

「大丈夫、いずれ頭が整理されて落ち着くから、大丈夫」
そんなこと自分に言い聞かせながら、さて、次にすべきことは何かを考えなきゃ。

 

 腎不全のステージは4に

今回の値は、腎不全のステージ4(5が末期)。
まだ1ステージ残っているんだぞ。
目の前のろくすけは、まだ頑張って生きていてくれているのだから。

母ちゃんは、君が美味しいと感じられるゴハンを探し出すからね。

もう少し一緒にいたいから――
そう ろくすけ 大丈夫 大丈夫だよ。

(追記)
カルタン錠500 高リン血症治療剤 朝晩1錠ずつ。
ずっと飲んでるカリナール2と併用することになりました。

 

――別れに向かう日々(6/10)つづく――

作:きづあすか
 ▶きづあすか:作品一覧
  

――次話――

深夜になると吠える、ろくすけ。
食べていないのに、どこにそんな体力があるんだ?
そして心配なのが、ろくすけの食欲のムラ。
一体君は、なにが食べたいんだ?
いよいよアレを登場させる時か?
#秘密結社老犬倶楽部 で教えてもらったアレを――

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――前話――

食欲を失くしたろくすけ。
急に嗜好が変わったかのように、大好物のヨーグルト寒天も、サツマイモおやつ受け付けない。
飼い主にとって、とてもショックなことだ。
そしてまた痙攣が起きた。
確実に発作の頻度は上がっている。
何が起きてる?

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――この章の1話目です――

ろくすけの癲癇発作が再発。間隔がだんだん短くなってきた。
予想していたこととはいえ、悲しい……
ろくすけの体の中で、何か変化があるのだろうか?
ご飯に忍ばせて、薬を与える。
あぁ、ろくすけの食い意地に感謝。

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● 

――この連載の第1話です――

今日から、きずあすかさんの愛犬、ろくすけ君の闘病記を連載します。
病名は癲癇。ある日突然に発症しました。
「あの病態は、飼い主の心を乱します」
その言葉に、経験者の方は皆うなずくことでしょう。
初回は、闘病記を残す理由です。

● 

 てんかんについて、もっと知るには

医学的な知識を交えて『癲癇(てんかん)』を解説をしています。
何の前触れもなく、大発作ではじまることが多い病気です。
発作の見た目が激しいので、飼い主は気が気でありません。
――我が家も経験しています。
突発性で、1度で済む場合もあれば、何度も繰り返す場合も。

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続:獣医師選びの方法教えます

”良い”獣医師選びは、飼い主の責任でもあります。
目的は常に動物の病気を治すこと。
そのために獣医師は何をすべきか?
そう考えると、自然に”良い獣医師”とは何かが分かってきます。
現場を知るからこそ出来るアドバイス。

獣医師選び|名医とヤブ医者

記事の編集で、多くの体験談に触れていると、名医がいる一方で、信じられないヤブ医者もいる事がわかります。
そもそも動物医療は、ヤブ医者を生みやすいのかもしれません。
時には医師だけでなく、飼い主の方が悪いこともある。
理由を知れば、対策もできるのでは?

 出典

※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。

arigato-mydog.com


 

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