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【不倫小説】主婦とサラリーマンの熱い恋愛なら「Red」がオススメ

 

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サラリーマンが主人公の不倫小説

 

最近、不倫小説にハマっている。

 

なぜかって。

 

あいつの影響を受けて。

 

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現実に不倫をするのは、私の恋愛技術ではなかなか難しそうなので、とりあえず空想の世界から入ってみたわけだ。

 

ただ、不倫小説なら何でもいいというわけではなく、まずサラリーマンが登場することが条件。

 

なぜかって、自分がサラリーマンなので、よりリアリティを感じたいから。

 

さらに、自分が好むようなこんな条件も。

 

・文章が幼稚でない

 

・ドロドロしていない

 

・いかにも現実にありそう

 

・サスペンス要素無し

 

・主人公が病気にならず、死ぬこともない

  

・不倫小説にもかかわらず読み終わった後の後味が悪くない

 
こうなると、相当絞られる。

 

その絞られた中で、サラリーマンが主人公となるとオススメは。

 

「ありふれた魔法」

 

こちらは前回書いた通り。

 

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主婦が主人公、相手がサラリーマンという不倫小説

 

今回は、サラリーマンが主人公ではなく、主婦が主人公で相手がサラリーマンというオススメ不倫小説をご紹介。

 

といっても、2冊くらいしかないが。

 

一つは「不機嫌な果実」。

 

これはもう超王道だけあって、やはり良かった。

 

何度もテレビドラマ化された理由がよく分かる。

 

オススメは「Red」(島本理生) 

 

ただ、個人的にはもう一つの方が好き。

 

一言でいえば、主婦とサラリーマンとの熱い不倫。

 

「Red」

 

ちなみに、この小説は思いっきり不倫ものにもかかわらず、どれだけネットで「不倫小説」と検索しても出てこなかった。本屋でぶらぶらしていたら、たまたま見つけたもの。 

 

30代の主婦と40代の独身サラリーマンとの恋愛

 

さて、その「Red」の内容はというと。

 

31歳の主婦「村主塔子」が、元彼である40代の「鞍田秋彦」と10年振りに再会し、危険な恋に落ちていく物語。 

 

あとは、細かく書き過ぎても良くないので、個人的にグッときた文章だけを完全抜粋。  

 

「元気な娘がいて、友達のように気さくな姑と同居していて、夫はそれなりに収入があって。それだけで私は十分に恵まれていて幸せなのだと思いながらも、感謝する相手を思い浮かべようとしたら、一瞬だけ視界が霞んだ。」

 

「十年前だって、体だけのドライな関係だったら、きっともっと早く離れることができた。だけど鞍田さんは私に本気だと錯覚させる範囲まで踏み込んだのだ。風邪を引いたと言えば、お見舞いにフルーツの盛り合わせを持って自宅の前まで現れて。単位を落としそうだと言えば、仕事が終わった後で、語学の指導までしてくれて。誕生日には海辺のホテルを予約して。」

 

「彼は臆面もなく、軽さを押し出した笑顔を見せた。彼の方こそまだ若く見えた。正統派の美形ではないけれど、可愛げのある顔立ち。すらっと手足が長い。それを自覚しているように爽やかなブルーのシャツを着ている。それなのにどこか攻撃的な匂いがした。そのギャップと勢いに感電したように、二の腕がびりびりと痺れた。「小鷹君。そういうの、本当にやめてくれ」背後から鞍田さんの声がした。」

 

「軽く触れただけの唇の隙間から舌が入ってきて、口の中でもつれた。こいついきなり、と思ったけれど、なぜか不快じゃなかった。唇も舌も薄くて、そのせいか図々しさを感じなかった。あれだけ煙草を吸ってたわりには口臭もなく、着ている服からやけに甘い匂いがする。押しのけたくなる手前で引いては、また唇が重なる。だんだん頭がぼうっとしてきて、自分でもどうしていいか分からないくらい、生まれて初めてキスを気持ちいいと感じていた。肩からずるっと滑り落ちるように力が抜けていた。」

 

「好きになってから抱き合うのだと思っていた。快感が先に来て、それによって体から引きずり出される言葉だなんて知らなかった。好き、とくり返すたびに寒空の下で温泉に浸かったときに似た幸福感が全身に広がった。温かくて幸せでなにも不足がない。」

 

「一度会ってしまえば、したくなって、二人とも我慢できなくて、ずるずる深入りして、まわりを巻き込んで。それでもいったん始めてしまったら、この人と寝ないという選択肢なんてない。自分の意志を超えて細胞から引きずられてしまう。そんな相手がこの世にいるなんて、そんなことがこの身に起こるなんて想像もしていなかった。まるで地獄だ、と思った。」

 

「ちゃんと働いて、夜遊びもせず、浮気もたぶんしていなくて、暴力もふるわない夫と上手くいかないのは究極的にはセックスだけ ー 誰もが心や人間性が大事だという。体の相性で結婚相手を選ぶなんて話は知らないし聞いたことがない。」

 

「自分は寝転がって気持ちよくなるだけで、セックスしなきゃしないでいいというスタンスで、精神的な理解もなければフォローすらない。それならよそでべつの男性と関係を持ってどうして悪いのか。結局、私はそんな風にずっと思っていたのだ。」 

 

1回目読んだときよりも、改めて読んだ2回目の方が深みが分かるっていうタイプの小説。