40代サラリーマンの優美なる株投資ブログ

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日産自動車の無配発表で「JTの減配」を連想し「高配当株投資法の再現性」を疑う

 

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株損益概算(前日比)

アークスは-2.3万。

 

ウエルシアHDは+1.2万。

 

株式相場

コロナがしぶとすぎて、相場が弱すぎる。 

  

雑談

2020年2月13日、引け後にインパクトのあるニュースが。

 

「日産自動車が通期2度目の下方修正と期末無配」

 

下方修正の方は、ほぼ市場コンセンサス通りなのでそれほど驚くことはない。

 

注目すべきは。

 

高配当株の代表と呼べるような企業が無配になったこと。

 

このことが意味するのは?

 

高配当を売りにしてきた大企業であっても「無配はありえる」というモデルケースを作ってしまったということ。

 

何年か前、ある大企業がリストラを発表。

 

当時はリストラなんてありえないと、世間から批判を浴びた。

 

しかし、今となれば、どんな大企業でもリストラは当たり前。

 

社員に遠慮なんてない、いや、生き残るためには遠慮なんてしていられない。

 

それと同じ。

 

株主に対しても、これから遠慮はなくなっていくということ。 

 

つまり。

 

これからは、誰もが思いつく「ザ・高配当株」だって、無配や減配が起こりうるということ。

 

ところで。

 

「ザ・高配当株」といえば。

 

高配当株が大好きな人なら必ずと言っていいほど、自身のポートフォリオに組み込まれている銘柄が一つある。

 

JT(日本たばこ産業)

 

なぜ組み込まれているかって。

 

・配当が抜群に良い

 

・連続増配

 

・これまで1度も減配していない

 

・筆頭株主が国(財務大臣)

 

・タバコ業界世界3位

 

なるほど。

 

それでは、JTの株価推移を見てみよう。

 

【直近5年間の月足チャート】 

 

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見事な右肩下がり。

 

高配当の優良株だと思って5年前に買っていたとしたら、今は半値以下。

 

そして、今、残念ながら、いつ減配発表があってもおかしくない状況。

 

もし、実際に減配発表があったとしたら。

 

高配当株だからこそ持っているわけで、高配当株でなくなるなら、持ち続ける意味がないから、売るしかない。それなりの含み損であっても。

 

そう、今回の日産自動車のように・・。

 

無配発表翌日の、日産自動車の株価値下がり率は「ー9.64%」。

 

最後に。

 

株関係の情報誌を見ていると、オススメ投資法として必ず出てくるものがある。

 

「高配当株を長期で持ち続けるという高配当株投資法」 

 

誌面タイトルには、このように書かれている。

 

・高配当株の長期投資が間違いない!

 

・高配当優良株の長期投資法は最強!

 

オススメ理由は3つのポイントでまとめられている。

 

・過去に好パフォーマンス

 

・長期投資の良さは統計的に証明されている

 

・再現性が高い

 

果たして、本当だろうか??

 

過去の好パフォーマンスは過去の話。

 

統計的に証明というのも過去の話。

 

そして。

 

高配当株の代表格であった日産自動車とJTの株価推移を見て、本当に再現性が高いと言えるだろうか??

 

高配当株であっても、株価が下がるときは下がる。

 

高配当株が高配当株でなくなる可能性を頭に入れておいた方がいい。

 

高配当株を買うという投資法が間違いないと思わない方がいい。