香港の現地校版、ママ友事情ー私の場合ー
この距離感、心地よい
香港のいい所の一つが、人間同士の距離感。
香港人って、あまり自分のテリトリーに他人を取り込もうとしない。特に、大陸の近すぎる距離感を知っているから、尚更思う。
赤の他人には冷たいが、身内にはお節介なほど世話焼きな大陸人より、付かず離れず入り込んで来ない、むしろ日本より冷たい感じがする香港人が心地よい。
長く住んで行くには、かなりポジティブに作用するものなのである。
私の好きな孔子の論語にもあるが「巧言令色少なし仁」は現在の中国にも繋がる道徳観念のようだ。日本こそ巧言令色であることは置いておくが。
香港人ママ友の実態
ドローカル幼稚園に娘を通わせていると、ありのままの香港を知ることができる。ほとんどが標準的家庭なのだろう。
ママ友付き合いが、とても楽なのだ。
いい感じでほっといてもくれるし、でも助けて欲しい時は手を差し伸べてくれる。ドンピシャに気が利く女の子のように、ここぞと言う時にスッとさり気なく、見返りもなく、良心だけのサポートが入る。
仲の良いママ同士でガヤガヤしている人たちもいれば、誰にも迎合しないコミュ力低そうなママも堂々と自分のスペースを確保している。
どこかのグループに属せねば的な焦りは皆無なのだ。
近づきたくなる魅力
これに慣れるまでは、香港人って少し冷たい?とも感じていた。
道で話しかけてくるような人とは別の、自分たちと同じくらいの働く年齢の人たち。
一歩引いた感じで、仲良くなりたくないのかな?嫌われているのかな?と言うくらい心を開いてくれない。
人見知りで恥ずかしがり屋な所は日本人そっくりだった。
数々の「求められすぎてドン引きして逃げる」と言う大陸体験記から人間関係が面倒臭くなっていった私を、もっと知りたい!このママたち〜と思わせる魅力があるのだ。
そのままの自分でいられる強さ
無理してコミュ力全開に振舞わなくても良いし、身なりを綺麗にしなくても誰も気にしないし、暗黙のヒエラルキー見たいのもない気楽さ。
人付き合いが苦手な私には、とても居心地が良い。
ローカルスクールに子供を入れている先輩ママの「香港のママ友付き合いは、ホント楽だよ〜」と言う言葉は本当だったな。