珈琲三杯|思索のための思索

限界フリーターが毎日の思索を書き綴る。手帖の代わり、或いはゴミ箱。

ボロ舟を漕ぐ女と薄幸の美少年(184cm)についての覚書|すまねぇスポーツはさっぱりなんだ

国境の長いトンネルを抜けるとバレー部であった

人生の第一歩は、偶然という舟に乗り、必然という櫂を手に、時間という川を漕ぎ出すところから始まる。人生は概ね、偶然の質に左右されると思っている。良き偶然によって組み上げられた舟に乗り込んだ人は幸いである。その舟はあなたを良き海原へ導くだろう。そして人はその舟に「運命の出会い」という名を付けて呼ぶ。「運命の出会い」に、運命の出会いを果たしたのである。「運命」はどちらかといえば必然に相応しい名だと思うのだが、「運命の出会い」は偶然に相応しい名であるような気がするから不思議なものだ。そして、今日私が乗り込んだ舟はどうやらそのようなものであったらしい。今日という1日が始まるとき、私はいつものように変わり映えのない数多のボロ舟の中から適当なものを選んで乗り込み、いつものようにひどい揺れに見舞われながら、いつものように早々に折れた櫂をその辺に放り投げ、いつものようにつまらぬ行路を半ば流されるように進むつもりだった。ところがそのボロ舟の中に、1冊の本が落ちているではないか。前の乗り主の忘れ物だろうか?私はその本を何気なく手に取り、表紙を見る。どうやら漫画本のようだ。なになに、『ハリガネサービス6巻』……。すると一体どういうことだろう、ボロ舟は待ってましたとばかりに進路を変え、スピードを上げ、ある方角へと一直線へ走り出したではないか。そうか……そういうことか。ではそこへ行くには必然の力が必要になるわけだ。私はすぐさま折れた櫂をテープでぐるぐる巻きにし、舟と一心同体となって、あらん限りの力を込めてある場所目指して漕ぎ出した。ネカフェへ。

時代は闇属性なんだよなあ

 絵の力は偉大である。本の表紙に描かれたたった1枚の絵が、夜勤明けの人間をインターネットカフェへ駆り出し、約2時間に渡って黙々と漫画を読む羽目に陥らせるのだから。そう、本当にたまたま、本当にたまたまその絵を見てしまった、ただそれだけで。問題の表紙がこちら。

f:id:shirokuro_044:20200624135128j:plain

推せる~~~~~~~~~~~~

彼の名前は朧幽哉くん16歳。184cm。表紙だとメチャクチャ怖いこんな彼だが、実際のところは他校のマネージャーから容姿を褒められるほどかなりの美少年で、幼少期に至っては天使も盗んだバイクで走り出すレベルの美少女であり、内面は見た目通り寡黙で、陰気臭く、鬱々とした雰囲気を常に漂わせているが、中学時代はバレーの都代表という大変な実力者で、日本文学好きで、仲間想いで、貧乏家庭で被虐待児ながら、非常に、それはそれは非常~~~~に母親想いの優しい男の子なのである。というか高校1年にしてこのスペックならモデルとして食っていけると思う。黒髪色白美形に弱く、闇属性系男子に弱く、見た目は怖いが中身は優しい系に弱く、陰キャ系スポーツマンに弱い私が、四方八方からの性癖の嵐に耐えられるわけなかった。テニプリだと伊武くんが好き、というそれだけでもうなんか察して欲しい。1番は滝さんだけどね。幽哉くんが試合の終盤で髪を結んでオールバック化するのを見てFateのユリウスを思い出した。ユリウスも好き。ハリガネサービス買います。漫画としても面白いです。アニメ化待ってます。今のところ彼の次だとブス先輩が好きです。ハリガネサービスは既に完結した作品なのだが、ハリガネサービスACEという続編が連載中らしいので、そちらも今度読みに行こうと思う。

二次元バレー界の至宝朧幽哉ギャラリー

f:id:shirokuro_044:20200624155054j:plain

この子表紙の怖い人と同一人物なんですよ

f:id:shirokuro_044:20200624155137j:plain

顔がいい……

f:id:shirokuro_044:20200624135717j:plain

美少女がすぎるのでは?

必然は無害だけど偶然は簡単に人を殺める

 そういえば以前似たような記事を書いていたのでそちらもどうぞ。

shirokuro-044.hatenablog.jp

 オタクの習性として、新たなジャンルやキャラクターにハマったらPixivやTwitterで検索をかける、というものがあるのだが、検索かけてもびっくりするくらい少ししか出てこなかった。うせやろ。自分で描くしかないじゃないか。こんなのあんまりだ。世界が朧幽哉くんを放っておくというのなら、私は世界をも敵に回そう。

 

f:id:shirokuro_044:20200624163154p:plain