BAR こてっちゃん

お酒のエピソードは面白い!ウイスキーや日本酒などこてっちゃんが気に入ったお酒の話を交えながら紹介していくブログです

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【ウイスキー】禁酒法時代のアメリカを狙った大胆不敵のお酒!カティサーク【ブレンデッド】

今回紹介するウイスキーはカティサークです。 

 このカティサークは禁酒法時代のアメリカをターゲットにして造られたブレンデッドウイスキーで、グレンロセスを中心として造られたウイスキーです。

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<カティサークの由来>

カティサークは海の女王と呼ばれた快速帆船カティサーク号から取られています。このカティサーク号は中国からの紅茶を快速帆船で、その当時はその年の新茶を一番でロンドンに水揚げした船には多額の報酬が支払われたため、いかに速く走るかに命を懸けていたのです。その後はオーストラリアから新しい羊毛を運ぶウールクリッパーとして活躍。ここでもいかに早く運ぶかが競われ、1887年には69日間という未だに破られていない記録を打ち立てたのでした。ただ、ウールクリッパーの時代が終わるとポルトガルに売却され、石炭運搬船として利用されていたところ、退役した外国航路の船長がポルトガルから買い戻します。このニュースが当時ロンドンの中で注目が集まっていたこともあり、今度は新しくアメリカに輸出されるウイスキーにぴったりだと考えカティサークと名付けられたのでした。

<カティサークを生み出したベリーズ社のエピソード>

創業当時は、イタリアン・ウェアハウスと呼ばれる主にコーヒー豆やお茶、香辛料を扱っていた食料雑貨商でした。そのベリーズ社が18世紀に入りコーヒー豆からワインに主力商品を変えエリザベス女王からワイン・スピリッツ商として御用達の勅許状も授けられるようになります。そんなベリーズ社ですが、1923年に当時の社長であるフランシス・ベリーはアメリカをターゲットにしたライトタイプのウイスキーを考案し、売るために何度もアメリカに行き市場調査と販売ルートを開拓していきます。もちろん当時アメリカは禁酒法の時代ですから、正規には販売できないので一度バハマなどに輸出され、そこから秘密のルートを通って販売されたのでした。実は、ベリー社長にアメリカではライトタイプのウイスキーが好まれ、秘密のルートを確約したのがビル・マッコイ船長で、マッコイ船長が持ってくるウイスキーは本物(リアル)だという事から、リアル・マッコイとして知られた人物でした。

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