将棋~YouTube~勉強~プロとアマ | 福間香奈さんを応援するブログ!

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女流棋士の福間(旧姓里見)香奈さんを応援しています。その他将棋や自分の日常のことなど。

 

 へんちくりんなテーマ名になりましたが、最近、将棋関係のYouTubeチャンネルが増えてきて、その背景はコロナ禍の中で、プロ棋士や女流棋士をはじめとして、ネットを使って将棋ファンとの交流の場を模索してということかと思います。2次的に宣伝効果があったり、再生回数がうんと多ければ副収入にもなるのかどうか。

 いろんな趣向が凝らされているようですが、一番楽しいのはやっぱりイトシンTVと、その中の嫁Pさん企画。

 一番最近の動画は先週末10日(この日は最初音声が聞こえにくいとかありましたが)にライブ配信。22時スタートで、私は眠くなって寝ちゃうんで(というのと正直に言えば3時間くらい全部通して見るのはやや退屈ガーン)、次の日とか遅れて見たりしています。前にもどこかで書いたかもしれませんが、イトシンさんは、相手の対局者へのリスペクトを大事にしていますし、初心者からスタートした嫁Pさん(どんどん上達されてますが)とその相手の方とか(たまたま?前回は強い人と当たりましたが)、当然悪い手も指しちゃったりする訳ですが、その辺も温かい目で見守るというか、棋力による差別意識のないところが嬉しいです。アマチュアでも何段じゃないと将棋を語るなとか(もちろん偉そうに言っちゃぁいけないでしょうが)、このレベルより下は足切りとか(教室のレベル設定とかは別として)、そういうのは突き詰めれば、じゃぁプロじゃなきゃ将棋やっちゃいけないのか?とか、そうなっちゃいますよね。強くなろうとか、勉強しようとか、上達のスピードとかセンスとか情熱とか含めて人それぞれ。特に趣味でやる分には、効果的な勉強法を探しつつも、自分が楽しめるということが大事で、あんまり不必要にほかの人と競わなくていいんじゃないかなと。もちろん、友達とかライバルとか勝ったり負けたりの勝負が好きな人はそれでいいと思うし。僕の場合、何かを学んでいくには年齢的なこと(55歳)もでてきて覚えが悪かったり、観る方が楽しかったり、でも向上心がゼロってわけでもなくマイペースでやってます。

 

 てなことで、YouTubeのサイトを開いてる時間が増えてきて、そうすると将棋以外でも一回見ると実は結構面白いという動画が、いろいろあることに最近気づきました。

まずは、これ。下矢印ベル

 元少年漫画家のHydeさんという方が、アマチュアのイラストを添削していくシリーズです。送られてきた絵も回によって多少、上手い下手が私のような完全素人が見ても分かる感じですが、でも全体的には結構上手いんじゃないかなと思うレベル。初期の動画は10分強くらいで、最近のは40分以上とか少し長いので、これも何本も見てると最初から最後まで全部見るのは少し退屈なのですがガーン、自分で絵を描く人だと細かいテクニック含めて勉強になるから全部見ちゃうのかも。私の場合、将棋に例えると指す将でも観る将でもないといったところ。つまり自分で絵は描けないし、普段あんまり漫画も読みません。でも、この動画おもしろいんです。パターンとして、まずHydeさんが送られてきた絵の長所を挙げて、そこから原画のイメージを尊重したいとのことで絵をトレースして、そこから服を脱がせたりしながらニコニコ(興味のある方はご自身で確認されたし...)、絵を整えていきます。完成した後、Before/Afterの比較を見せてくれますが、プロが仕上げることで本当に絵がピリッと引き締まるようです。これ、私の場合は漫画に興味ないのに何が楽しいのか不思議なところですが、見えないところ、分からないところがプロには見えていて、こうなるのかって結果を見るのがなんだか快感OK

 

 次は、こちら。下矢印本

 10年くらい前だったか元引きこもり生活をしながらTOEICで何十回も満点を出し、イングリッシュモンスターというキャッチフレーズでテレビにも出ていた菊池さんの登場する動画です。昔はツイッターをやられていて私もフォローしていましたが止められたようで、ここ何年かはあんまり音沙汰なかった気がします。私もすっかり忘れていましたが、たまたま動画を見つけ、去年から時々、こちらの「もりてつチャンネル」に登場されてます。それによると、ここ何年かはLAOXに勤務し翻訳の仕事をされていたのが、今回のコロナ禍で会社を辞めることになった(既に60歳を超えていて契約更新されず)ものの、英語の実力はピカ一なので、このYouTubeチャンネルなどを通じた縁もあったりしてなのか、無事に再就職されたそうです。菊池さんが語るところ、英語の勉強は楽しいらしく、TOEIC試験はテクニックだ云々みたいなやっかみのような話もあるけど、自分が主人公でそんなのは関係ないと。何を使って勉強するのも自由だけれど、知らなかった単語や忘れた単語を辞書引いて覚えていく作業が楽しくて、それが人間らしい(知的向上心)ことだと。もちろん菊池さんはTOEICだけが凄い訳でなくTIME誌を5時間くらいで完全読破できるという人です。何本か上がっている動画の中で、最初はそれでも1冊読み通すのに3か月かかったと言われており、多くの人が頑張ろうと決意して定期通読しても、『つんどく』状態になってしまうのは恥ではないし、1冊のうちコラム一つ読むのでも良いというようなことを言われてました。(かくいう私も20年以上前に経験ありガーン)。

 それで菊池さんも凄いんですが、インタビュアーとして隣に映っている、もりてつ(森田鉄也)さんも実はすごい人で、同じようにTOEIC満点を80回以上取られているびっくりそうで、何本か続けてチャンネルを見ていたら、予備校をこの3月に辞めYouTubeでの講座無料配信をスタートされたそうです。予備校だと持続的に儲けるために、教える技術とかを隠そうという方向になりますが、それだとご自身の習得した知識や技術を伝えられないし、都市と地方、お金持ちと貧乏な家で格差が広がるのは機会不平等でよろしくないという信念を持ち、YouTubeを今後も利用されていくとのことです。知の拡散というのか、囲い込みでしか成り立たない仕組みは徐々に淘汰されていくでしょうね。

 

 結論は特にないですが、どんな世界でも凄い人はいるもんだし、プロとアマでは厳然とした差があるわけで、どの道でもプロを目指すなら相当の修行がいるのでしょうが、自分が好きでやる勉強っていうのなら自分が主人公であって、特に何かに臆することなく楽しめればそれでよいのかなと。