紳士服のAOKIホールディングスが最近、FiT24という24時間営業のフィットネスジムに力を入れているということは株主以外ではあまり知っている人はいないかもしれません。
そもそもFiT24に併設している快活clubの運営がAOKIだということもご存じない人が多いかと思われます。
FiT24事業を始めたのが去年くらいだったので、AOKIの100株株主としては気になっていたのですが、さすがにジムがどんなものかを体験するためだけに月額6000円強の会費は痛すぎます。
ところが最近、快活clubの会員証さえあれば、月額会員にならなくてもジムを利用できることを知り、数回、利用してきました。
ということで、今回はFiT24の体験記になります。
ひとつ 残念なのは自分がエニタイムフィットネスを体験したことがないこと。
基本、自分が行くのは公営ジムばかりなのです。
パクリ元であるエニタイムを知っていれば比較することができてよかったんですが。
ちなみに行ったのはFiT24の多賀城店です。
マシンの紹介
快活clubで受け付けをすると、カードキーを渡されます。
それを使うと、隣のFiT24に入ることができます。
6月にオープンしたばかりということもあり、中はとてもきれい。
入ってすぐに目につくのが窓際にずらりと並んだ有酸素マシン。
ランニングマシンが10台ほど。他にサイクリングマシンが6台くらい。
ジムの中央部には筋トレマシンがあります。
メーカーはハンマーストレングスで統一されていて、真っ黒のマシンがなかなかかっこいい。
ピンで重量を変えるタイプのマシンが7台くらい。
この手のマシンは下半身向けがかなり数がそろっている印象。
レッグエクステンション、レッグカール、ヒップアダクション。それにカーフ(ふくらはぎ)を鍛えるマシンもありました。
これらの隣にデュアル アジャスタブル プーリーがあるんですが、普通のマシンと違って横幅が2倍くらい広い。2メートルくらいはあるんですかね?
この幅広がどういう効果を生むのかは筋トレ初心者なのでわかりません。
というか、使いづらくないんでしょうか、これ。
中央部にはプレートを付け替えることのできるタイプのマシンがあります。
チェストプレスのマシンがインクラインとデクラインで2台備えられており、使ってみたところ、なかなか刺激が入りました。
あと背中のローイング系のマシンが片手づつ引けるので、使い勝手がいいです。
そして奥のほうはフリーウェイトエリアとなっており、パワーラックが3台、スミスマシンが2台、そして50kgまでのダンベルが備えられており、そこにはベンチが4台並んでいます。
と、ここまで長々と書き連ねてきましたが、サイト上でジム内の様子はわかるようになっていますので、興味のある方はご参照ください。
多賀城店|24時間営業のフィットネス ジム|快活クラブFiT24
客層はどんな感じ?
最初に行ったのは8月だったんですが、平日の午前中に行ったにも関わらず、ジムのなかには12、3人ほどいて、結構にぎわっている印象でした。
自分が言っている公営ジムは平日昼間に行くと、2,3人くらいなので、ギャップを感じます。
ジム内はクラブミュージック的なのがうっすら流れていておしゃれな感じ。
フリーウェイトエリアには「フィジーク目指してます」的な若者が4,5人いました。
そこそこ身体が大きいので、この人たちは今までどこでトレーニングしていたんだろうと疑問に思いました。
なにせ、今年の6月にできたばかりですから。
ジムではベンチプレスが人気で取り合いになるというのは、よく聞く話ですが、ベンチプレスは意外と空いており、逆に人気だったのが、ダンベルエリア。
ここで、ダンベルフライとかインクラインでのサイドレイズなんかをやっている人が多かったです。
これは、最近の筋トレユーチューバーの影響でしょうか。
自分もそうですが、youtubeで筋トレ動画を見て、トレーニングを勉強したりしますもんね。
ジムのなかに、トレーナー(?)らしき人はいるにはいるのですが、トレーニングを教わっているような人は皆無で、それぞれが独自のメニューでトレしてました。
今の時代、youtubeで筋トレを学ぶことができるので、トレーナーはそれほど必要ないのかもしれません。
あとは、いつ行っても若い女性がそれなりにいる点。
自分が行っている公営ジムでは若い女性はあまり見かけないので(マッチョは結構くるけど)新鮮でした。
また、自分が行ったのは数回で、それぞれ1時間程度だったんですが、新規入会を考えている人が店員に器具、設備の説明を受けている場面を頻繁に見かけました。
開店して間もないということもあるでしょうが、こんなに新規入会希望者を見るもんかなと、ちょっと不思議になるくらいでした。
その他の設備
カードキーで快活club側にも行けるようになっているんですが、そこにシャワー室があります。
バスタオル、フェイスタオルが備えられており、自由に使うことができます。
ベンチにタオルをかけて使うなども可。
これはとてもいいと思いました。
ジムに行くときはなにかと荷物がかさみますし、また汗をふいたタオルを持ち帰る必要がないのは、思っていたよりも快適です。
シャワー室は一人で入るタイプでシャンプーなども備えられています。
FiT24に入会したいか?
さて、実際に体験してみて、FiT24に入会したくなったかどうかなんですが、自分の場合、FiT24に入会したいとは思いませんでした。
その理由について、箇条書きにしてみます。
① 快活clubを使用できることのメリットをあまり感じなかった。
FiT24の会員になると1日1時間、隣の快活clubを無料で利用することができます。
これを知ったときはとても魅力的に感じました。
トレーニング終わりに、コーヒーを飲みながら漫画を読んだりするのは素敵だなと思ったわけです。
しかし、実際に入会すると、そんなに快活clubを使うことにはならなそう。
というのも、FiT24と快活clubではなかの空気がぜんぜん違うからです。
FiT24はボディメイク、ダイエットなどの目的で来ている人が大半でしょう。
みんなテキパキとしている感じで、俗にいう意識高い系と言えます。
交感神経的とも言えます。
いっぽう、快活clubはだらーっとした空気。
意識低い系とまで言っちゃうのは言い過ぎですが、まあ、副交感神経的であるのは事実。
どっちも行ってみるとわかりますが、空気感がぜんぜん違うのです。
また1時間という時間も中途半端のように感じます。
FiT24から快活clubへの行き来はカードキーで開錠する仕組みなのですが、おそらく、そのカードキーの記録で滞在時間を測っているんだと思われます。
快活club側にシャワーがあるので、トレ後にシャワーを浴びてしまうと残りの時間は40分やそこらになってしまいます。
そうすると、漫画だと単行本1冊読めるくらいでしょうか?
ちょっとせわしないような感じがします。
あと、快活clubに行ってしまうと、どうしてもソフトクリームを食べたくなってしまいますしね。
あのソフトクリームはたいしておいしいとは思わないんですけど、行ったら必ず食べてしまう。
せっかく、トレーニングをしたのに、あのソフトクリームでカロリーを満たすのはもったいないと思います。
② 人が多すぎる。
自分が行った4、5回では、人が多すぎるという感じではありませんでした。
夜8時くらいに行ったときは、結構、人が多かったですが、3つあるパワーラックはどれかは必ず空いてました。
ただ、ジム開店してから、まだ数か月しかたっていないんですよね。
しかも、コロナ禍で入会数は通常よりも低かった状態です。
これから、会員数は増えていくでしょうし、人口密度は高まっていくものと思われます。
ジムで何がいちばん嫌かって、使いたいマシンを使えないことなので、人が多いのはかなりのマイナスポイントです。
FiT24はそれほど広くはなく、マシンもかなりきつめに並んでいるので、パーソナルスペース的にも、あまり好ましくはないです。
普段、利用している公営ジムがFiT24の3倍ほど面積が広く、しかも人があまり来ない(平日昼間だと自分一人ということもしばしば)という穴場スポットで、そして、料金は一回400円ほど。
そこと比較すると、税込みで一か月7000円強のFiT24と月契約するのはやはり二の足を踏んでしまいますね。
FiT24のマシンでかなり効くものがあったりするので、FiT24も魅力的ではあるのですが、月額契約するよりも、その都度、ちょっと高めの利用料金(1時間で1000円ぐらいだったかな?)を払って利用したほうが、結局は安上がりです。
③ 自分的にはFiT24よりもエニタイムのほうがいいから。
上で書いたように、自分がFiT24と月契約しない最大の理由はいい公営ジムを知っているから。につきるのですが、仮にそうでないにしても、FiT24と契約はしないかなと思います。
というのも、FiT24よりもエニタイムフィットネスのほうがいいからです。
もちろん、これは個人的感想です。
エニタイムを利用した経験がないので細かいところはわかりませんが、youtubeなどで見る限り、FiT24とエニタイムの設備はそう大差がなさそう。
まあ、エニタイムをパクってるんですから、それも当たり前の話ですが。
自分がFiT24ではなく、エニタイムのほうを魅力的に思うのは設備の差ではなく、店の数が違うからです。
たとえば自分の通勤圏内にあるFiT24の店舗数は1つ。
いっぽう、エニタイムは4つもあります。
自宅からの最短距離はどちらも大差ありません。
客層やどの時間が混んでいるかなどは、実際にジムに通ってみないとちゃんとわからないことが多かったりします。
なにか気に入らない部分が見えてきたときに、気軽に店舗を変更することができるエニタイムは安心感があります。
逆にFiT24がエニタイムよりも魅力的なところを考えてみます。
これは快活clubに併設されているという点でしょう。
快活clubのドリンクバーが使用できたりといったわかりやすいメリットだけでなく、24時間、隣の快活clubには店員がいるという点も見逃せません。
エニタイムはジム内にスタッフがいない時間があったり、そもそも一日中スタッフがいないノースタッフデーというものがあったりします。
トレーニング中にケガをしてしまったり、体調が悪くなってしまうということも当然考えられるわけで、そうしたときに助けを呼べるというのは、やはり大きなメリットではないかと思います。
しかし、快活clubに併設されるという、その縛りがゆえに、店舗数が少ないというデメリットを生んでしまっているのかもしれません。
実際に、自分が居住している宮城県にはFiT24は1店舗しかありません。
これからFiT24が既存の快活clubに増設されていくということもあるのでしょうが、そもそも、エニタイムのような24時間小規模ジムの商圏は快活clubの商圏よりも明らかに小さいです。
よって、FiT24の数がエニタイムよりも上回る、もしくは同等レベルになるということはありえません。
FiT24とエニタイムを比較したときに、自分はエニタイムのほうが魅力的だと思いましたが、もちろん、どちらが合うかは人それぞれでしょう。
そもそも、自分の家の近くにあるジムと契約するのがいちばんのような気もしますしね。
FiT24に興味があった方の参考になれば幸いです。