晩婚晩産家のお金事情

晩婚で晩産な我がBB家のお金事情を中心に

保育無償化のもやもや

10月に入り、保育無償化が始まりました。

市役所から通知が来たのは、たしか9月に入ってから。現場は相当な混乱なんでしょうね。関係のみなさま、おつかれさまです。

 

さて今回の無償化、なんとも微妙です。

いやもちろん、うれしくないわけではないんです。ないんですが…

 

 率直に言って、何のため、だれのための政策かよく分かりません。

 

もともと保育料は、無料から3万円弱程度(3歳以上児、私の自治体の場合)まで所得に応じた料金設定になっていました。

 

今回の一律の無償化は、支援を最も必要としている人にはまったく恩恵がなく、所得が高くなるほど得になる不思議な制度変更です。

 

もちろん、「保育料を支払っている」=「生活にゆとりがある」ではありませんから、負担軽減が不要というつもりはないのです。

一律無償化ではなく、所得階層を従来より細分化して、低所得層ほど手厚く支援した方がよかったのでは,という話です。

 

特に、保育無償化の消費税増税の代償的な位置づけを考えると、消費税で低所得層に過重な負担を強いる逆進的課税を行い、同時に保育無償化で高所得層ほど負担を減らすというのは、「所得の逆再配分」というべきクレージーな政策だと思います。

 

少子化対策として子育て費用を大胆に公費負担に移すというなら、無償化は「あり」だと思います(財源どうするとかは、また別の議論)。

 

でもそれなら、3歳未満児も無償化対象にすべきでしょう。

3歳以上児だけ無償化するのは、何を目指しているのか分かりません。

あの、とんちんかんな「3年抱っこし放題」の発想なんですかね。

 

我がBB家の立場からは?

 

保育無償化だけを見れば、年間二十数万円の負担減は大きいです。

でもこれが消費税2%増税の代償だと考えたら、保育料は3年間、一方消費税はずっと続くわけで、トータルでは全然お得じゃないですよね。

 

そして、BB家が保育園(保育行政)に望むことは、保育料よりもまず、「安全で質の高い保育を確実に受けられること」です。

 

下の子が保育園選考に落ちたときのことは忘れられません。

 

育休を一年延ばそうか? でも来年入れる保証はありません。というかもっと激戦になります。

 

無認可の保育所も探しました。でもその保育所、安全なの? 認可園と同じだけの信頼はできませんでした。

 

収入以上のコストを覚悟して、毎日ベビーシッターを頼むことも検討しました。片田舎でそんなサービスが見つかるのかという問題もありましたが、それよりもやはり、安全性に確信を持てませんでした。

 

結局2次選考で入園が許可され、無事に認可保育園に通うことができたわけですが、あの時を思い出すと「保育料はいいから、とにかく入れて」です。

 

まあ、我が家がもう一人保育園にお世話になることはないですけど。

 

そんなこんなで今月からの保育無償化、「目出度さもちう位なり」という気持ちでいます。