とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

『ベイジルタウンの女神』をWOWOWオンデマンドの同時配信で見ました。

2020-09-24 16:14:54 | 演劇
 ケラリーノ・サンドロヴィッチと緒川たまきが新たに立ち上げたユニット「ケムリ研究室」の最初の作品『ベイジルタウンの女神』をWOWOWのオンデマンド生放送で見ることができました。豪華なキャストが集結し、ほのぼのとしているけれどもブラック、味のあるいい作品になっていました。

作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演 緒川たまき 仲村トオル 水野美紀 山内圭哉 吉岡里帆 松下洸平
望月綾乃 大場みなみ 斉藤悠 渡邊絵理 荒悠平 髙橋美帆
尾方宣久 菅原永二 植本純米 温水洋一 犬山イヌコ 高田聖子

(あらすじ)
大企業ロイド社の社長であるマーガレット(緒川たまき)は「ベイジルタウン」と呼ばれる貧民街の再開発を企てる。ある賭けをすることになり、マーガレットはベイジルタウンで1か月生活することになる。貧民街での生活はマーガレットにとって「ありえないこと」の連続であったが、意外にもすぐになれてしまう。しかし、これはマーガレットを貶めようとする婚約者の策略だった・・・。

 登場する人物はみんな愚かな人物です。善良だからこそすぐに他人に騙されます。逆に普段は善良なのですが、時には目先の利益につられて他人を騙したりします。嘘をつき人を裏切ったりするのであす。その愚かな人々を、観客は物語の外部からおもしろおかしく見ています。しかししばらくたてば気が付きます。この愚かさな人々は自分たちそのものだと。だから観客は笑いながらもチクチクと心に刺さってきます。観劇中の笑いは自分を笑っているのです。楽しくハッピーエンドで終わるので、気持ちよく見ることができますが、チクチクささる棘の痛みは後まで残るのです。

 気持ちよく反省させられる作品でした。


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