ふわりのにちにち ~造園家・野草家の武蔵野の山野草と雑木の庭づくり~

心象風景をかたちに・・ 童心にかえる ふわりの庭
株式会社 風 代表取締役
造園家・野草家 楠耕慈 のブログ

台風の影響

2019-08-18 20:51:09 | 日々のこと



今回の大型台風、皆様におかれましては被害等ありませんでしたでしょうか?

事前のアナウンスほどは被害が多くなかったようですが、その後上陸した中国では大きな被害があったようです。

当社ではお客様から一件お電話があり「ミモザが倒れた」と。

もちろん、私はミモザは植えないのですが、住宅メーカー付の造園会社が植えて3年の後、全体の作り直しでご依頼頂いています。

ミモザも3年が経つともちろんお客様にとっては大事な木になっている訳で、ありきでリフォームさせて頂いています。

ただ、半日陰に植えられたミモザは幹が太くならぬまま頭だけが大きくなり、性質上根も張らないので、5年10年経ったらなにかしらの弊害が出ることは予想されました。

住宅メーカーは大手で、造園には力を入れているはずの会社ですのに、樹木選定にはいつも疑問を感じています。

そんな心配していたミモザが倒れたとの連絡をうけて急いで現地へ。

どさっと建物デッキ側に倒れているのですが、幹は折れておらず曲がっているのです、本当に柔らかいんですね。

「ミモザ 倒れる」等で検索すると結構出てきますが、そういえば昔ブームで沢山植えられましたが、但し大きくなり過ぎるので手に負えなくなるのですね。

そういえば、10年20年の大木の庭木を見かけないので途中で枯れたり倒れたりしているのかもしれません。

剪定もオリーブやシマトネリコ、ユーカリ同様掴みどころが無くて難しいです。

少なくとも、隣地の境界ギリギリや日陰~半日陰には絶対植えない方が良いです。

それに比べると山の樹木は風の抵抗も少なく、撓むので強風時には倒れにくいですね。

年々、台風も多く強くなっていますので、樹木選定における造園家の責任も大きくなっているような気がします。


お打ち合わせや様々のお仕事頂き、夏休みは本日までで終わりにしました。

秋からの庭づくりのお打合せで様々な場所に伺っています。

不思議と埼玉の某所で集中してご依頼を頂いていまして、なにか不思議なご縁を感じています。

ブログも少しづつ再開していきますので、宜しくお願い致します。

画像は最近アンティークショップで求めた母子像。

素敵な店主がベルギーにて買い付けたという事ですが、なにか無性に惹かれて求めさせていただきました。







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