タンス預金に良いこと無し!
私は不思議に思うのですが、タンス預金をしている人って結構いるのです。日本には50兆円ものタンス預金があると言われています。
たまにニュースで泥棒にお金を盗まれたという話がありますが、数十万円かと思うと、数百万円ということもありますよね。
これはタンス預金があるから大きなお金が取られてしまうということなのです。
1.なぜ、家に現金をたくさん置いておくのでしょうか?
おそらくは、
- 税金逃れ。
- 戦後の預金封鎖経験者からの不安の伝達。
- 銀行に預けても増えない。
- 銀行に入れると自分の金なのに動かすのに手数料がかかる。
- 銀行口座が作れない、又は作るのが面倒
とかの理由が考えられます。
実質的な部分では、今の日本の銀行の金利や手数料などの体質への不安や不満が、大きな問題かもしれません。
2.タンス預金はメリットあるか?
結論は、メリットは無い、お勧めできない!ということになるでしょう。
理由は、
- 国税局も目を光らせているので、脱税目的はそもそも上手くいかないでしょう。
- 泥棒・火災・天災などですべてを失う可能性がある。
- インフレ(物価上昇)を考えると、数十年後にはお金の価値は下がっている可能性がある。(お札の枚数は減らないが、その価値は2%物価上昇×30年で約半分の価値になる)
- 資産として有効に運用すれば、増える可能性が十分あるのに実質の価値を減らしている。
3.では、どうするべきか?
フランスの経済学者トマピケティーは、「お金は人の5倍働く」と言っています。
200カ国の労働賃金の上昇と金融資産の上昇とを比較したときにお金が5倍働いて増やしてくれていることが分かったと結論付けています。
お金はタンス預金として大切に寝かしておいても何も良いことはありませんが、
金融資産として働かせていくことで、複利の効果もあってどんどん増やしていってくれるのです。
それは、多くの金融資産を働かしている人たちのやり方を見ていくと、日本国内の№1の金融商品を探しているだけでは、十分でなく、もっと視野を広げてグローバルで考える必要があるとわかってきました。
そして、どうするべきかの答えは、
まずは、ご自身の金融リテラシーを上げていくべきです。視野を広げて自分の納得いく情報を掴んでいくことが重要です。
4.まとめ
タンス預金に良いこと無し!
お金は、インフレ負けしないように物価上昇より良い金利で増やしていかなければ、お札の枚数は減らなくても、その価値は減っていってしまいます。
どうするかを考える前に、視野を広げて金融の勉強をすることが良いと思います。
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<もうちょっと>
私も全く金融に関して無知でした。
今でもまだまだ勉強中ですが、
そもそも日本は金融に関しては後進国でその教育がなされていないのです。
その点、米国や英国等の金融先進国では小学生から教育がされており、ここ20年でも約3倍に金融資産が増えています。
ちなみに日本は20年で1.5倍に達していないのです。
やっと日本でも2022年から高校教育での金融の勉強が始まるようですが、浸透するまでには時間がかかると思います……。
将来に向けて何かしようと意欲のある方は、どんどん先に勉強をしていった方が良いと思います。