ロボアドバイザー【ウェルスナビ】と、イデコ。

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ロボアドバイザー【ウェルスナビ】とイデコを比較する

ウェルスナビは自動で資産を分散して運用するロボアドバイザーの代表的なサービスです。
一方、イデコは個人型確定拠出型年金として知られているもので、こちらは対応する様々な金融商品に対して積み立て投資を行っていくものになります。
これらのサービスは共に長期運用を目的としたものとなっており、性格が似た商品という見方も出来るのです。
では、この2つは何が違うのかということをテーマに手数料、運用実績、そしてお互いの弱点について比較を行い、それぞれどういった特徴があるのかと言ったことを中心にお話ししていきます。
長期運用をウェルスナビにするのかイデコにするのか迷っている方にとって参考になるものがこの記事です。

ロボアドバイザー【ウェルスナビ】とイデコの手数料比較

ウェルスナビとイデコの手数料は、金額にもよりますが、イデコの方が安いという特徴があります。
ウェルスナビは年間全資産の1%が手数料がかかる仕組みです。
1%なので最低金額の10万円を預ければ1,100円(税込)になります。
一方イデコは2020年の現行の制度では年間2,052円(税込)(契約した業者によってはそこに数千円の手数料が入る場合もある)です。
こうして見るとイデコの方が高く感じますが、長期運用を行う場合、100万円以上預けることになりますから、この差は逆転しイデコとの差が広がっていくという点が焦点と言えます。
100万円にすると、ウェルスナビは11,000円(税込)の手数料が発生しますが、イデコの場合は100万円でも年間2,052円(税込)です。
最終的に1,000万円に達した場合はウェルスナビの場合110,000円(税込)になります。
このようにウェルスナビの方が手数料が高いのですが、イデコは受け取る際に手数料が発生するというデメリットがあります。
それは、給付一回につき現行の制度では440円の手数料が金額に関係なく発生するというものです(緊急の場合の還付手続きを行うと1,488円)。
つまり、給付を頻繁にすればするほど手数料がどんどん取られるという点が注意点として挙げられます。
こういった点があるため、イデコは圧倒的に手数料が安いと言っても付き合い方を間違えるとやや手数料がかさみます。
また、ウェルスナビは解約が簡単ですぐに現金が下ろせますが、イデコの場合は余程の事情がない限り65歳までは給付されないというリスクを持っているので、その点も注意が必要と言えます。
このように単純な手数料比較ではイデコの圧勝ですが条件やこまごまとした手数料がかかるという点を注意する必要があるのです。

ロボアドバイザー【ウェルスナビ】とイデコの運用実績

ウェルスナビとイデコの運用実績ですが、これは2020年1月の時点でウェルスナビが優位です。
ウェルスナビはリスクのある新興国株などを購入して運用することもあるため、運用実績はやや高めになっており、リスク許容度を上げてハイリターンを狙えば年率10%に迫る成績を残します。
一方イデコは年金という性格から、非常に堅実な運用を行っており、業者にもよりますが年率2%程度の実績です。
また、ウェルスナビよりも運用資産を限定しているため、国債などの問題が発生すると、ダメージが大きいという可能性もあります。
このようにローリスクローリターンを徹底した商品となっているのがイデコとなっており、ローリスクややミドルリターンとなっているウェルスナビに比べてとても弱い点となっているのです。
ただ、業者によっては2%以上の運用実績を残しているところも少なくありませんから、契約するところをきちんと吟味すれば2%以上の運用を可能とする企業もあります。
ただ、共に非常にまれですが、元本割れを起こすリスクはありますから、完全に安全な長期運用とは言い切れないというのが現実的な所です。

ロボアドバイザー【ウェルスナビ】とイデコの弱点比較

ウェルスナビとイデコには先ほども触れましたが、弱点もあります。
それはウェルスナビの場合、手数料がどんどん高くなること、ややリスクのあるものも取り扱っていること、税金がかかること、イデコは運用益が少ないこと、安易に引き出せないことです。
ウェルスナビの弱点からお話ししていくと、手数料が預けた資産が増えると共に増加していくことが最初に挙げられます。
10万円程度であれば、イデコを下回るのですが、1,000万円を超えると年間の手数料が非常に高額になります。年率5%で運用し50万円の収益が得られても、そこから11万円の手数料が引かれる計算ですし、もしマイナス運用になってもその11万円は容赦なく差し引かれるのです。
一方イデコは年率2%で運用し20万円程度の収益が得られても手数料は業者の1~2万円と政府の手数料2,000円程度になります。
ウェルスナビは、運用益こそ高いですが出ていく分も大きいというのが事実です。
ウェルスナビはややリスクの高いものも扱っています。
これは高い運用成績を出すために分散して投資するもので、マイナス運用になるリスクがイデコよりも高めになっているのです。
ただ、他の資産でカバーできるのでダメージを最小限に押さえることを可能としています。
最後のポイントが税金です。
ウェルスナビは、運用益の20.315%(所得税15%、住民税5%、2037年末までは復興特別所得税0.315%)が差し引かれます。
一方イデコは運用益が非課税であり、更に収入から積み立て分が控除される仕組みになっているのです。
そのため、マイナス運用になってしまっても節税対策になっているため、その分のメリットが大きいという見方もできます。

イデコが万能のように見えますが、こちらも弱点があります。
運用益が少ないことです。
ウェルスナビに比べてイデコの指定を受けるために国債などの債券と言った非常にローリスクローリターンな金融商品で構成されたものが多く、ウェルスナビのように不動産や地金と言った組み合わせと株式が追加できる多彩な運用がしくくなっています。
そのため、単純計算でこのまま運用すればウェルスナビが税金や手数料を差し引いても資産が増えている可能性も否定できないのです。
また、安易に引き出せないのも弱点です。
ウェルスナビはお金の出し入れが比較的スムーズなのに対し、イデコは年金という性格上引き出しは本人の死亡などの状況にならない限り期限まで預けたままになります。
そのため、全資産を預けてもすぐに引き上げられるウェルスナビに対し、不測の事態に備えて手元にも預金である程度残しておく必要があるのです。
このように機動力でウェルスナビに劣っています。

ロボアドバイザー【ウェルスナビ】とイデコを使い分ける

ウェルスナビとイデコはそれぞれ一長一短あります。
そのため、この2つを上手に使い分けるという手もあります。
例えば、少額をウェルスナビで運用させ、自由に取り出せるようにしておき、イデコで年金として貯蓄すると言った方法です。
これは一例であり、もっと効率の良い方法もありますが、使いわけることも可能ということが長期運用の付き合い方として挙げることができます。
イデコは運用益こそ低いものの非課税で投資分が控除されるという投資としては信じられない制度となっているというのは大きな魅力ですし、ウェルスナビの分散投資による高い運用益が期待できると言うのも大きな魅力です。
いずれも魅力的な部分は少なくありませんから、どちらが圧倒的に良いということはなく、気に入ったものを吟味して選ぶというのもおすすめと言えます。


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