基礎工事完了報告書【一条工務店i-cube】

建築工事の間、一条工務店から区切りごとに工事報告書が送られてきます。報告書では写真とコメントで工事のチェックポイントが説明されています。

これによって、たとえば遠隔にいて頻繁には現場確認ができない施主も工事が適切に行われたか確認することができます。

そこには豊富な確認項目と写真があるので、後から見直してみても参考になることが多いです。

実際に工事をしてくれた棟梁は「一条工務店の現場では写真をたくさん撮らなきゃいけないから大変だ」と言っていました。

まず最初に送られてくるのは「基礎工事完了報告書」です。

それでは、我が家に届いた報告書の中身を見てみましょう。

基礎工事完了報告書の中身

まず表紙です。担当した工事長と監督さんの氏名と顔写真が載っています。監督さんにはあったことありますが工事長さんはないです。全体の統括みたいな方でしょうか?

報告書の中身を開くとステップ1からステップ34まで写真付きで説明があります。まずは地縄張りの様子です。このころは敷地には何にもなかったですね。地鎮祭の時には地縄が張ってありました。

敷地の道路側は駐車場にする予定です。車をしっかり駐車するためにも建物の配置は間違わないで行ってもらいたいところです。

家の高さは、両隣の家とあまり変わらない高さに合わせました。今時の家は基礎立ち上がり部分が高いためか、お隣より床の位置が少し高くなりました。

地縄の範囲に合わせて土が掘られています。もう防湿フィルムまで敷いてありますね。

砕石にも規定の厚さがあるんですね。この辺の施工は少し見に行きました。

防湿フィルムがないと地面からの湿気がコンクリートを通り抜けて床下までやってくるみたいです。防湿フィルムは一枚で敷地全体を覆う大きさはないので、何枚も敷きますが、継ぎ目のところは重ね貼りしてすき間ができないようにしています。

地鎮祭の時にもらったものですかね。どこらへんに納められているのかは聞いてないので分かりません。家の真ん中へんに埋納されてるのでしょうか。

使われてる鉄筋の径は16 mm、13 mm、10 mmがありました。

写真ではわかりにくいですが、一条工務店の基礎の配筋間隔は20 cmとなっています。

水道管を通すためのさや管です。ここ以外にも、排水を流すためのさや管が数か所ありました。

地中梁は基礎の一体性を向上させてくれるんですね。不均等に基礎が沈下して家が傾く不同沈下をふせいでくれます。我が家の土地は地盤がめちゃめちゃ固いというわけではなさそうなので、ベタ基礎には家が傾かないようにしっかり頑張ってもらいたいです。

深基礎にもしっかり鉄筋が入っていました。この深基礎部分が一番風雨や直射日光にさらされそうなので、長期的な劣化が気になるところです。

プラン上、特に重量がかかる部分には鉄筋を追加して補強してあります。ほかの場所より鉄筋の本数が多いです。ここはたぶん、LDKに面した外壁部分ですね。一階の部屋が広くて壁が少なく、その上にしっかり二階があると壁に掛かる重量が大きくなると思います。

家のコーナー部分にも鉄筋が追加されて補強されています。安全にかかわる部分はケチらずしっかり作ってくれるところはいいですね。好感が持てます。

ここはエコキュートが乗る部分です。少しですが鉄筋がありました。家本体ほどの重量はかからないので、こんなもんなのでしょう。

地面と鉄筋との距離は10 cmです。専用のスペーサーによってしっかり距離を確保していました。

きれいな配筋です。スペーサーもたくさん並んでいます。

振動機で振動を与えることで中まで稠密にコンクリートが詰まります。ひび割れやジャンカの防止に重要です。

コンクリートのプールのようですね。打設の日も暑かったです。なので次の日にはコンクリートの表面は乾いていました。

ベースコンクリートを打った次の日には立ち上がりの型枠ができていました。

ホールダウン金物用のアンカーボルトです。こちらはベースコンクリートまで刺さっています。

こちらは基礎と土台をつなぐためのアンカーボルトです。これはベースコンクリートまでは刺さらず、基礎立ち上がり部分に埋め込まれています。

基礎幅は160 mmです。鉄筋中心からコンクリート表面までは側面は80 mmの距離があることになります。鉄筋中心からコンクリート上面までは50 mmです。また、基礎仕様書によると外縁部の立ち上がりでは鉄筋は内側に寄っていて、鉄筋中心から外側側面までの距離が105 mm、内側側面までの距離が55 mmとなっています。

この養生は私が見に行った時はなかったです。強風で飛ばされる危険があったので外したと言っていました。

呼び強度が30N/m2でスランプが18cmです。設計基準強度は24N/m2ですが、我が家は真夏に打設したので構造体強度補正値が+6N/m2です。なので30N/m2が適切ということになります。構造体強度補正値がいらない春や秋に基礎を作った場合に呼び強度がどうなっているのか気になるところです。

ここは玄関部分です。玄関部分は床下断熱にできないので基礎断熱になっているんですね。私が見に行った時はこの上にコンクリートが敷かれてその下は見えなくなっていました。

青色のペンキみたいなのが防蟻剤だそうです。その後雨が降ったりしていましたがこの部分が溶け出したりした感じはありませんでした。

これも玄関部分です。もみ殻を撒いたみたいなのが防蟻剤ですかね。使用された防蟻剤の品名は聞いてないので分かりませんが、このあたりでしょうか。

シロアリ用資材

薬剤の効果期間が気になります。はたして何十年も有効なのでしょうか。

水抜き穴や配管周辺には青色の防蟻剤が施工してありました。

基礎が水平でないと家が傾いてしまいますので重要です。

基礎幅は160 mmです。

計算上の対角線長さと一致したということでしょうか。ここはよく分かりません。

基礎の完成です。ひび割れや剥離などもなく立派な基礎ができたと思います。

作業中は土汚れや騒音が出てしまいます。幸い我が家の工事では隣近所から苦情は来ませんでした。

まとめ

一条工務店からの「基礎工事完了報告書」について紹介しました。

写真付きでたくさんの項目について報告してくれるので安心感が高まります。現場を見に行けない施主にとってはかなりありがたいと思います。

どんな施工をしているのか、報告書で初めて知ったものもあります。ここまでの物を送ってくれるハウスメーカーも中々ないのではないでしょうか。

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