ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

「自己責任」とは何か?

2020年03月27日 21時16分06秒 | コロナ
夕方のテレビで週末に「出歩かないように」との外出自粛要請に対する若者の意見が紹介されていた。その若者達は次のように話していた。「閉じこもってばかりいると、コロナうつ病になってしまう。明日から自粛しなければならないので、今日はこれから友達の誕生会をするんだ。」
それを聞いたアナウンサーは彼らにつぎの言葉を投げかけた。「週末に会合などの自粛要請が出されている事をどう思うか」彼らは次のように答えた。
「ぼくらは自己責任でやるから大丈夫だ」と。
彼らの言う「自己責任」とは「ウイルスに感染してもそれは自分の責任であるから、誰にも文句は言わないよ、」と理解することができるが、はたして彼らは自身が言う「自己責任」を貫きとおすことが出来るであろうか。感染したと自覚した時、病院の診察もうけず、救急車も呼ばず自分でその疾病を直すことが出来るとでも思っているのだろうか?感染したその人が他人にウイルスを決して広めないという自信でもあるというのか。病状が深刻化して「死んでもやむを得ない」というほどの「自己責任」の覚悟がそんな彼らにあるのか。

公権力は私人の権利をいたずらに侵害してはならない、というのが近代法の理念であるが、同時に私権の行使には制約があることも知っていなければならない。
民法と憲法にはそれについて次のように言われている。
『私権の⾏使については,社会的共同⽣活の利益 に反してはならないこと(⺠法1条1項,憲法 29 条2項)』 簡単にいうと,権利を⾏使するのはその⼈の⾃由だが,他の⼈に迷惑をかける ような⾏使をしてはいけませんよということである。
インタビューを受けた若者たちは大学生のように見えたのだが、これまで何を勉強して来たのかと疑問を持たざるをえない光景であった。
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