ここのところ、オーディオの音が、いい。なんだそれ、と思われるかもしれないが、数日前あたりから、割と突然に再生される音の鮮度が上がったような気がする。音像がよりくっきりして、オケの低音弦とか、ピアノのタッチとか、聴いていてゾクゾクするようなヴィヴィッドな響きが奏でられるようになった。出てくる音があまりに気持ちがよくて少々気味が悪いほど(どっちやねん)。別に酔っ払っているわけではないし、怪しいクスリをキメているわけでもないのだが。最近はセッティングの微調整もひと段落して、何もいじらずにただ鳴らしていることが多いのだが、逆にそれが良かったのだろうか。あるいはアンプのエージングが進んだか。ブレンデルのモーツァルトが淡々と鳴り響く夜更け。ただ鳴っているだけではなくて、確かに彼のピアノがそこに”ある”ような。始めた頃はまたいつか飽きて投げ出すだろうと思っていたオーディオからますます離れられなくなってきている今日この頃。

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