花粉症の季節におすすめ!目の周りのかゆみに使えるおすすめ市販薬3選

2019/03/19

花粉症 皮膚

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花粉が本格的に飛び始める季節になってきました。
毎年、花粉の季節になると、「目の周りに使えるかゆみ止め薬、ありますか?」という質問をよく受けます。

ちょうど今朝の情報番組「モーニングショー」のなかで特集されていたのですが、「花粉皮膚炎」というものがあるそうです。
番組をご覧になって「私の毎年の症状、コレだわ」と思った方も多いのではないでしょうか。今回は、花粉の季節に悩まされる目の周りのかゆみと、そのかゆみを和らげる、目の周りにも使える市販のかゆみ止め薬について、まとめてみました。



情報番組で特集されていた「花粉皮膚炎」とは?

花粉皮膚炎のしくみ

情報番組からの受け売りですが、花粉皮膚炎というのは、皮膚のバリア機能が壊れることで、花粉によって引き起こされるアレルギー反応だそうです。花粉症の症状がある人は、目をこするので、バリア機能が弱って症状が出やすいとのことです。

花粉皮膚炎の治療法

根本的な治療はないので、予防として花粉を避けることが第一だそうです。
また、肌の健康を保つために、睡眠をしっかりとる、ストレスを避ける、食事に気をつける、といったことも紹介されていました。肌のバリア機能を保つ最大の防御は「保湿」であるため、保湿力の高いヒアルロン酸、セラミド入りの化粧水を使うことがおすすめで、さらに乳液で蓋をするといいとのアドバイスがありました。

おそらく女性は日頃からセラミド、ヒアルロン酸を意識したお肌のケアをされている方が多いのではないかと思いますが、男性の方もこうしたケアをするといいですね。 ドラッグストアで市販されているものですと、花王から販売されている乾燥性敏感肌向け化粧品「キュレル」シリーズに、セラミドが配合されています。



目の周りがかゆい! 普通のかゆみ止め薬は使えないの? 

あとでご紹介しますが、「目の周りにも使える」とあえてうたわれる商品というものが存在します。それは、数多くあるかゆみ止め薬のなかには、目の周りに使えないものが存在するからなんです。

注意が必要な成分① ステロイド

目の周りに使えるかゆみ止め薬を探すとき、注意が必要な成分のひとつに「ステロイド」があります。ステロイドの強さは5段階ありますが、ドラッグストアなどで市販されているのは、弱いほうから3段階目までとなります。


★★参考記事★★
病院で処方してもらうステロイドの塗り薬は、ドラッグストアで買えるの?


田辺三菱製薬から販売されている「コートf」シリーズがわかりやすいので、例としてあげてみました。コートfシリーズは、含まれるステロイドが強いほうから、下記の3シリーズが販売されています。

  • フルコートf
  • コートf AT
  • コートf MD
それぞれの成分は次のようになります。
商品名フルコートfコートf ATコートf MD
成分・フルオシノロンアセトニド
・フラジオマイシン硫酸塩
・プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル
・リドカイン
・イソプロピルメチルフェノール
・トコフェロール酢酸エステル
・プレドニゾロン
・グリチルレチン酸
ステロイド
ランク
ストロングミディアムウィーク

「フルコートf」、「コートf AT」の添付文書には、使用上の注意の「してはいけないこと」の欄に次のように書かれています。

してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)

次の部位には使用しないでください。
目の周囲、粘膜等。(※「フルコートf」は「目、目の周囲」と記載あり)

「コートf MD」に含まれるステロイドの強さは、もっとも弱い「ウィーク」であり、赤ちゃんにも使えるとうたわれているだけあって、とくに目の周りの使用は禁止されていません。

ステロイドの含む市販薬の添付文書にこのような注意書きがあるのは、目の周りのような薄い皮膚の部分に、強いステロイドを自己判断で塗ると、副作用が出てしまう恐れがあるためです。

注意が必要な成分② 清涼感を与える成分

注意が必要な成分の2つ目として、清涼感を与える成分があります。これは、よく虫刺されの塗り薬(例「ムヒS」)などに配合されている成分で、塗るとスースーとした適度な刺激があり、その刺激によってかゆみをしずめる効果があります。具体的な成分名として、次のようなものがあります。

  • l-メントール
  • dl-カンフル

腕や足などの皮膚には心地よい刺激であっても、目の周りに塗ると刺激が強すぎる恐れがあります。清涼感を与える成分を含むかゆみ止め薬の場合、添付文書上はとくに目の周りへの使用は禁止されていないようですが、念のためさけたほうがいいかと思います。



目の周りにも使える市販のかゆみ止め薬3選

目の周りに使いにくいステロイドや清涼感を与える成分を含まず、目の周りのかゆみにも使える市販薬を3つ、ご紹介します。

キュアレア/小林製薬

成分100 g中
分量
はたらき
ウフェナマート5 g(抗炎症成分)皮膚刺激作用の弱い、非ステロ
イド性の抗炎症成分で、患部に直接作用し、
赤味・炎症を鎮める
ジフェンヒドラミン1 g(抗ヒスタミン成分)かゆみの発生を抑える
グリチルレチン酸0.3 g(抗炎症成分)赤味・炎症を鎮める

  • 赤ちゃんにも使える、弱酸性の非ステロイド性クリーム
  • 顔全体に使えるが、目の中に入らないように注意は必要





イハダプリスクリードAA/資生堂薬品

成分100 g中
分量
はたらき
ウフェナマート5 g(抗炎症成分)皮膚刺激作用の弱い、非ステロ
イド性の抗炎症成分で、患部に直接作用し、
赤味・炎症を鎮める
ビタミンA油0.2 g(ビタミン)皮膚の代謝を高める
トコフェロール酢酸エステル0.5 g(ビタミン)血行を促進する


  • 以前は、上記「キュアレア」と同成分を配合しつつ、ややお高めの「イハダプリスクリードi」という製品が販売されていたが、HPには掲載されなくなった様子。一部通販で販売あり
  • 非ステロイド、弱酸性、無香料、無着色、低刺激なクリームタイプ
  • 赤ちゃんにも使えるが、生後4週間未満の新生児には使用禁止 
  • 12g入りチューブタイプと、30g入りジャータイプあり
  • エッセンスタイプ「イハダプリスクリードD」(ビタミンAの配合なし)も販売あり





メンソレータムカユピット/ロート製薬

成分100 g中
分量
はたらき
ジフェンヒドラミン
塩酸塩
2 g(抗ヒスタミン成分)かゆみの発生を抑える
リドカイン0.5 g(局所麻酔成分)かゆみをすばやく鎮める
アラントイン0.2 g(消炎・修復成分)赤味・炎症を抑え、皮膚の
修復を促す
グリチルリチン酸二
カリウム
0.5 g(抗炎症成分)赤味・炎症を鎮める


  • 非ステロイド、弱酸性、無香料、無着色
  • マイクロワセリンクリームでやさしい使い心地





かきすぎて症状を悪化させてしまわないうちに、早めに対策することをおすすめします。こうした市販薬を使っても症状が改善されない場合は、病院を受診して相談してみてくださいね。


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