オルトレキシア症候群

オルトレキシア症候群の治療、克服、治し方とは

オルトレキシアを克服した際のメンタリティー3つ

個人的にはオルトレキシアだったと思っています。というかすごく毎日の生活で神経質になっているのを自分でも知っていて、すごく疲れていました。

オルトレキシアは主に食事に関してだと思いますが、その他に衛生面が非常に気になっていました。要は潔癖症というやつです。自分の足でさえも触ってしまったら石鹸で手を洗うといったことを行っていました。

そんな状態を克服した時にどんなことを考えていたかを3つご紹介します。

無菌状態になってしまうのではないかと思った

もしかして自分が今やっていることは、自分を無菌状態に置こうとしているのではないか、と考えたのです。

無菌状態と言うと衛生面の話と思いがちですが、食事でも同じような感じです。少しでも農薬や添加物や精製糖質が入っていると避けていたのですが、それらが入っていても消化し、不要なものは体外に排出できる。そんな強靭な体を手に入れればいいのではないか。そう思ったのです。

 

旅行に行けないと思った

旅行先での生活はあまりコントロールが効きません。食べるもの、生活上の衛生面。もちろん生野菜を食べないとかそういったことは避けることができるでしょう。ただ、オーガニックなものしか口にしないとか、ヴィーガンしか食べないとかそういったことって旅行先だとかなり難しいです。

そしてそういったことを気にしてしまうと旅行自体を楽しめなくなります。旅行の最大の楽しみって異文化体験じゃないですか。生活、食事、人間、気候などなど様々な普段触れることができない文化に触れることができる。それが旅行の最大の楽しみなはずです。

それを自ら制限をかけてしまうのはもったいないと思ったのです。

しょせん理解できる範囲は限られている

オルトレキシアだけじゃないですが、何かこだわりを持っているといっても、それは自分自身が見えている範囲のものだけであるのだと思うのです。

食事であれば自分にいいと思ってやっていたことが、数年経つと学説が変わったとか新しいことが発見されたとかでやり方が変わります。

そうするとそれまでやっていたことは全部無駄なの?みたいなことになりかねません。

 

もちろん最新の食事療法であったり、健康法というのは貪欲に求めて生きたいのですが、それに縛られて生きるのがいやになったということかもしれませんね~

 

オルトレキシアとヴィーガン

ヴィーガンはオルトレキシアか

食事の内容に厳しいことで知られているのがヴィーガンの人達です。動物性食品は一切摂らないというのが彼らの食事です。

もちろんお肉NG。

牛乳もNG。

はちみつもNGです。

動物が関わっているものは全てNGというのがヴィーガンの主義なのです。

 

そんなヴィーガンの人達ですが、非常に強い思想を持っていることで知られています。場合によっては周囲の人に対しても同じ行動を要求してくることもあると言います。

 

他人にも要求をするくらいですから、自分自身の行動についてはもっと厳しく考えている可能性があります。となるとオルトレキシアとなる可能性もあるのではないかと思われます。ただし、当然ながら個人に依存する話だと思われます。

 

様々な変化を見せる食事法

食事法は最近様々な派生を見せています。例えば近年ベジタリアンを少し崩したタイプも出てきています。

ラクト・ベジタリアンは植物性食品と乳製品は食べます。

 

ラクト・オボ・ベジタリアンは植物性食品と乳製品に加えて卵は食べます。

 

ペスコ・ベジタリアンラクト・オボ・ベジタリアンが食べる植物性食品と乳製品、卵に加えて魚も食べます。

 

その他にも鶏肉だけは食べるポゥヨゥ・ベジタリアン、赤身の肉は避けて、白身の肉だけ食べるホワイト・ベジタリアンもいます。

 

ヴィーガンにもいろいろな流派というか種類があります。

ダイエタリー・ヴィーガンといって、食べるものに動物性のものは入れませんが、着るものや身の回りのもの(財布など)に動物性の皮が使われたものはOKとする人達がいます。

 

ロー・ヴィーガンはローフード、つまり熱を加えていないヴィーガン食を実践している人達です。食べ物が持つ酵素が重要だと考えている人達ですね。

 

このようにベジタリアンヴィーガンにも様々なタイプがあるのが現状です。

 

オルトレキシア症候群に治療が必要な場合とは

オルトレキシア症候群に治療が必要な場合はどのように見極めればいいでしょうか。一つオススメしたいのが、味覚テストです。あまりに厳格な食事のルールを持っていると、味覚が過剰に敏感になってくることがあります。

ちょっとでも自分が摂りたくない食材が入っていた場合に過敏に反応してしまうというケースです。

治療は薬ではなく、食事とは何かを見直すところから

ただオルトレキシア症候群の治療とはいわゆる病気の治療とは異なるのではないでしょうか。病気の治療というと薬の投与のイメージがありますが、オルトレキシア症候群はそういった類のものではないでしょう。

それよりも、オルトレキシア症候群になるくらいまで厳格に食事についてのルールを持つにいたった経緯を一度見直してみるのが一番だと思います。本来摂食障害になるまでの食事のルールを持つことは目的ではなかったはずです。自分自身の健康を維持するために始めたはずのダイエット=食事療法の度が過ぎてしまったわけなのですが、それを自分自身で築く必要があるのです。

なので、健康診断で数値に異常が出たからと言って、その異常を抑えるための薬を飲むといった治療はあまりいい結果を生まないと思われます(コレステロールを下げるための薬とか)。

薬による”治療”で数値を下げたからと言って、根本原因を除去しない限り何も解決していないわけです。見た目の数値はあまり意味がありませんから。

本来の目的を思い出す

どうして食事に厳格なルールを設けることを始めたのか。それは紛れも無く自分自身の健康のためだと思います。となると、オルトレキシア症候群になるまでのルールというのが本当に健康と言えるのかどうか。このことについて考えることがまずはオルトレキシア症候群の治療の第一歩といっていいでしょう。

自分自身が健康になるために、厳格なルールを課すのはいいのですが、厳格であるが故に摂食障害になり不健康になったら、当初の目的は果たされていないわけです。というか当初の目的とは正反対の結果になってしまったと言っていいでしょう。

 

オルトレキシア症候群の治し方

オルトレキシア症候群になってしまったらどうしたらいいでしょうか。

まず本人はオルトレキシア症候群になっていることを気づいている可能性が少ないです。本人としてはオルトレキシア症候群どころか、健康に気を使った食生活をしているという、非常に意識の高い状態であるという自意識があります。なので、いきなりあなたはオルトレキシア症候群にかかってます、といっても信じてくれないでしょう。

オルトレキシア症候群であることは後から理解してもらう

なので、オルトレキシア症候群であることについては話をしても無駄でしょう。最悪のケースは変なものを食べさせようとしている、食品メーカーの手先だ、といった被害妄想を持たれてしまい、コミュニケーションが難しくなるかもしれませんので、要注意です。

対策としては、食事ではない部分から攻めていくのがいいでしょう。オルトレキシア症候群にかかっている多くの場合、体型や外見などにも変化が出てきていると思われますので、まずはその話を軽くしてみましょう。ただし、そのことを解決しようとしてはいけません。それよりは、そういった変化があるからこそ、少しリラックスして気分転換をしないか、ということをそれとなく伝えてみるのです。

強制的に何かをさせようとしても無駄に終わる可能性が高いでしょう。そうではなく、少し別の方向に注意を向かせるのです。たまには誰々と食事をしようとか、どこどこに行ってみよう、このアクティビティーが楽しいよ、そういった直接食事についてではなく、周辺のことについて話を振ってみるのです。

もし食事を理由に断れらたらどうすればいいでしょうか?

楽しみを強く打ち出す

どこか外出しようという提案をした際に、自分が望む食事がないから行かない、という理由で断れた場合、無理に誘う必要はありません。ただ、非常に貴重な機会であることと、人生の中で楽しむことこそが一番の快楽であるということだけは伝えておきましょう。

たまにしか会えない人や滅多にいけないイベントと紐つければそういったことも説得力を持つでしょう。そんな機会あまりないよ、という人は、例えば月食などの数十年に一度のイベントなどはいかがでしょうか。最近はそういったイベントがなぜか毎年のようにあります。また人気アーティストのライブなんかもいいですよね。

 

 

オルトレキシア症候群とは過剰な健康志向が招く摂食障害

オルトレキシアという言葉を聞いたことがあるでしょうか。シンプルに言うと過剰な健康志向が招く摂食障害です。現代社会には様々な健康に関する情報が溢れています。どの情報が自分にとって正しいのかは正直わからないと言ってもいいかもしれません。

しかし、あまりに情報に恐怖感を覚えすぎてしまうとかえって日常生活が送りづらいことになるのかもしれません。そしてその極端な例がオルトレキシアと呼ばれるのです。

オルトレキシアのきっかけは様々

健康な食事を送りたい、という思いを持つ人は多いでしょう。アレルギー体質だったり、大きな病気をした人は特にそうですよね。そういったタイミングでどういった食事をすれば健康になれるのか、ということを調べだす人も多いでしょう。そうすると、精製した砂糖がいけないとか、添加物、農薬、遺伝子組み換え作物とかいろいろな情報が出てきます。

そして少し、いやかなり値段が高いとしても自分が安全と信じる食べ物を購入するようになります。またそういった食生活をしている人達と情報交換をするうちに、自分自身の立ち位置みたいなのが見えてくることがあります。もっと健康な食生活を送りたいとか、自分よりも健康な人を目標にしてみたりとかです。

その思いがどんどんと強くなっていくと、健康な食事を送れなかった場合に自分に対する嫌悪感が出てきてしまうことがあります。例えば炭水化物を食べないようにしよう、と思っていた人がいたとします。しかし、仕事の接待の関係上どうしても炭水化物を食べないといけない機会があり、食べたとします。そのことについて過度な自己嫌悪に陥り、何とかして不健康な食事をした分を取り戻そうとしてしまい、摂食障害を引き起こす。まさにオルトレキシアと言えるでしょう。

不健康を不真面目、不道徳と考えてしまう

オルトレキシアになる人の特徴としては、自分が不健康と考えている食事に対して不真面目とか不道徳と考えてしまうことがあります。世の中いろいろな食べ物をが溢れていますが、それを選ぶのは自分自身です。要は不健康な食事をしているのは自分の選択でもあるわけです。そうなると、自分自身が欲望だったり世の中の同調圧力に負けた結果不健康な食事をした、と考えることもできるわけです。

しかし、もしこの考え方を突き詰めていくと、どんどんと自己嫌悪に陥ることになり、食事自体をすることをやめるといった事態にもなります。これがオルトレキシアが引き起こす摂食障害です。変なものを体内に入れると体の調子が悪くなる、ということをある意味妄想的に考え続けた結果とも言えるでしょう。