ウィリアム・バード 5声のミサ タリス・スコラーズの静謐な響き | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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バードは王室礼拝堂の音楽家だった父の元で育ち、王室礼拝堂少年聖歌隊の一員としてトマス・タリスからも音楽を学んだと言われています。1572年には王室礼拝堂オルガニストとなり、師匠であるトマス・タリスと同僚となりました。

当時のイングランドは国教会とカトリックが混在していました。エリザベス一世はカトリックに対して寛容だったと言われますが、時々の政治情勢によってカトリック信徒に対して圧力がかかることも少なからずあったようです。

バードはタリスと同じく王室礼拝堂に所属しながらも終生カトリックの信仰を捨てませんでした。(その間かなり生きづらいこともあったようですが信念は変わりませんでした。)

タリスと同様に国教会のための英語による宗教曲ともにカトリックの伝統に沿ったラテン語によるモテットやミサ曲などの宗教曲も残しています。

特に3声のミサ、4声のミサ、5声のミサの3つのミサ曲はバードの全作品の中でも評価の高い傑作です。


ウィリアム・バード(William Byrd, 1543年? – 1623年7月4日)は、イングランドで活躍したルネサンス音楽の作曲家である。「ブリタニア音楽の父」 (Brittanicae Musicas Parens) として現代イギリスにおいて敬愛されている。」(Wikipedia ウィリアム・バード より)

Tallis Scholars Sing William Byrd
Byrd, Tallis Scholars, Phillips
Gimell UK (2007-11-13)