昨日から、この本を読んでいます。
かなり刺激的なタイトルの本。
「わが敵「習近平」 中国共産党の「大罪」を許さない」
著者は2008年に『時が滲む朝』と言う作品で「日本語を母語としない」外国出身の作家として初めて芥川賞を受賞した楊逸さんです。
彼女は中国の文革時代、家族で下放(かほう)された経験を持っています。(Wikipediaには下放(かほう)とはかつて中華民国、中華人民共和国で行われた、国民を地方に送り出す政策のこと。下郷運動ともいう。とありますが、文革時代の下方とは思想教育の名の下に知識階級を中心とした反革命的と見なされた人々を地方に追放迫害した事を指しています。)
香港の民主化デモで学生が警官に暴行を受け弾圧される映像やコロナ禍の武漢で庶民が暴力で隔離施設に連行される様子を見て、文革時代の迫害体験を思い出し、「共産党政権の悪魔的体質を知る私が声を上げなければ」と決意したと言います。
中国共産党の幹部達の腐敗。ウィグル、チベットに対する迫害弾圧。香港の民主化運動に対する対応。
恐ろしい事実が語られていきます。
そして新型コロナウイルス。これは武漢のウィルス研究所から流出した物では無かったか?
そしてそれは事故だったのか、意図的な物だったのか。
この新型コロナウイルス騒動は中国共産党の世界にしかけた戦争では無いのか、と彼女は言います。
この国から決して目を離してはいけないのでは無いか、と。
全部事実かどうかは判断できません。しかし重たい内容です。
日本人も関心は持たなければいけない内容だと思います。
芥川賞作家が、覚悟の告発!
香港デモに対する目を覆う弾圧、コロナ禍で愛する祖国を地獄絵図に変え、
同胞人民を殺し続ける共産党政権を、どうしても許せない。
自らの幼少期の過酷すぎる下放体験の記憶と、今の苛烈な人権抑圧の状況を重ね合わせながら、
文学者として、日本の、そして世界の市民に中国における自由と人権の侵害に抗い、
状況が改善するよう働きかけてほしいと呼びかける、悲壮なメッセージ。(Amazon 商品の説明 より)
こちらは今朝見たYoutubeの番組。
中国は、新型コロナの第2波に加え、「三峡ダム」の問題、イナゴ発生による食糧危機の恐れなど問題が山積となりつつあります。
疫病、洪水、蝗害は古代から中国の歴代王朝を悩ませ続けた大きな厄災でした。
「でも、この3つの問題だけで滅びた王朝はありません。」石平さんは言います。
「王朝が滅びるのはもう一つの条件が重なった時です。」
それは・・・
「皇帝がバカだった時。」
さて、今の皇帝は・・・
中国の小さな村に生まれた梁浩遠と謝志強。大志を抱いて大学に進学した2人を天安門事件が待ち受ける―。“我愛中国”を合言葉に中国の民主化を志す学生たちの苦悩と挫折の日々。北京五輪前夜までの等身大の中国人を描ききった、芥川賞受賞作の白眉。日本語を母語としない作家として初めて芥川賞を受賞した著者の代表作。(Amazon 商品の説明 より)