ベートーヴェン ピアノ協奏曲 第4番 ギレリス&セル グルダの演奏も良かったけれど、こちらも凄い | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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グルダのベートーヴェン ピアノ協奏曲全集を聴いているうちに、昔良く聴いたギレリスとセルの演奏もまた聴いてみたくなりました。

そう言えば、これもレコードを手放してからCDでは買っていませんでした。

 

Youtubeにあった、第4番から聴いています。

 

やはり自由自在に軽々と歌っていくグルダのピアノとそれを柔らかく支えるウイーンフィルの演奏と比べるとすべてがカチッとしている演奏という印象。

ギレリスの硬質な音色のピアノに一糸乱れぬアンサンブルで答えるセルとクリーヴランド管弦楽団。間違いなく相性の良いコンビなのでしょう。素晴らしいベートーヴェンです。

 

グルダもギレリスもどちらも透明で粒立ちの良い美しい音色ですが、グルダが軽さや自由な感じを与えるのにギレリスは緊張感の高い強さを感じさせてくれます。

 

以前聴いていた時は激しい部分の強さが記憶に残っていましたが、今日聴くとピアニシモでスローテンポな部分の美しさもまた見事です。ピアノもオーケストラもほんの一瞬も揺るぐことがないのです。

 

グルダの演奏も素晴らしいベートーヴェンですし、このギレリスとセルのベートーヴェンもまた見事な演奏。

 

やはりベートーヴェンの懐の深さに改めて感心したりしています。

 

ギレリスも凄いのですが、やはりセルという指揮者はかなり異常な人かも知れない、などと余計なことを考えたりしながら、
さて、他の演奏も聴いてみようか。

 

 

 

 

Gilels & George Szell - Beethoven Piano Concertos

1968年にギレリスが晩年のセル&クリーヴランド管と旧EMIレーベルに録音した、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全5曲を収録。これまで高い評価を得てきた名盤です。知と情、そして技が最高の高みで融合した素晴らしい演奏として発売以来支持されてきた演奏です。同時期に録音された3つの変奏曲も収録。(Amazon 商品の説明 より)