江崎道朗「コミンテルンの謀略と日本の敗戦」 共産主義って何? コミンテルンって何? | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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江崎道朗「コミンテルンの謀略と日本の敗戦」

 

ロシア革命、共産主義、コミンテルン・・・言葉としてはよく知っていても、本当のところはどうもよく分かってはいなかったことが、この本を読み進むほどに言ってみれば眼から鱗が落ちるように頭の中に入ってきました。

 

何故戦前の日本が中国の泥沼から抜けられなくなっていったのか。

 

その結果として結局英米と戦うことになってしまったのは何故なのか。

 

第2次世界大戦は負けた日独は当然なのですが、勝ったはずの英米にも大きな傷を残しました。結局得をしたのはソ連。

すべては「コミンテルン」が書いた筋書きに沿った形に進んでしまったのです。

 

その「コミンテルン」とはいったいどんな物だったのか、

 

ソ連が崩壊し、北朝鮮の実態がリアルに報道され、中国の文化大革命時代の悲惨な状況も詳しく語られる現代においても、所謂文化人とか知識人と言われる人たちの多くが未だに共産主義、マルクス主義的な考え方を捨てられないのはいったいどういうことなのか、私には不思議でならないことです。この本を読んで少し分かったような気になることもありますが、それにしてもやはり理解不能なことも多くあります。

 

現在も続く中国や北朝鮮の恐ろしい実態が報道されても、なおかつそれらを賛美し反日的に言動を続ける「知識人」と言うのはいったいどういう人たちなのでしょう?

 

そう言う主張だけを続ける大新聞やテレビというのは存在意味があるのでしょうか?

 

共産主義とは? コミンテルンとは何?

 

 

 

コミンテルンの謀略と日本の敗戦 (PHP新書)

「ロシア革命が成功したあと、レーニンは世界革命を遂行すべく、「コミンテルン(共産主義インターナショナル)」をつくる。それは恐るべき思想と悪魔的手法に裏打ちされた組織であった。そして大日本帝国は、やすやすとその謀略に乗せられ、第二次大戦に追い込まれていく。なぜ、そうなってしまったのか? 実は、その背後には、日本の「自滅的」な大失敗があった。リヒャルト・ゾルゲ、尾崎秀実らが暗躍していたことは、よく知られたことだろうが、彼ら以外にも、軍や政府内部に入り込み、ソ連・コミンテルンの都合の良いように動く人々がいたのである。どうして当時の日本のエリートたちは共産主義にシンパシーを覚えたのか? ソ連型の共産主義社会をめざす「左翼全体主義者」と、天皇を戴きながら社会主義的統制国家をめざす「右翼全体主義者」は、いかにして日本を席巻したのか? そして左右の全体主義の危険性に気づき、その勢力に敢然と立ち向かった保守自由主義者たちの姿とは――? コミンテルンの戦略を詳述しつつ、日本国内の動きの謎を解き、隠された「歴史の真実」を明らかにする刮目の書。 【目次より】●はじめに コミンテルンの謀略をタブー視するな ●第1章 ロシア革命とコミンテルンの謀略――戦前の日本もスパイ天国だった ●第2章 「二つに断裂した日本」と無用な敵を作り出した言論弾圧 ●第3章 日本の軍部に対するコミンテルンの浸透工作 ●第4章 昭和の「国家革新」運動を背後から操ったコミンテルン ●第5章 「保守自由主義」VS「右翼全体主義」「左翼全体主義」 ●第6章 尾崎・ゾルゲの対日工作と、政府への浸透 ●おわりに 近衛文麿という謎」(Amazon 商品の説明 より)