岡田暁生「よみがえる天才3 モーツァルト」と 内田光子 モーツァルト ピアノ協奏曲第25番 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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Kindleで岡田暁生 (著) 「よみがえる天才3 モーツァルト 」と言う本を購入し読み始めたところなのですが、その第一章にピアノ協奏曲第25番の事が書かれていて、何だか無性に聴きたくなり内田光子とジェフリー・テイトのディスクを聴き始めました。

 

「うれしいけれど悲しい」「楽しいのに寂しい」本当にモーツァルトの魅力は不思議です。

 

さりげなく移ろいゆくとても微妙な表情。

 

内田光子のピアノはその様々な物を繊細に拾い上げていきます。

 

そしてそれをしっかりと支えるテイト/ヨーロッバ室内管弦楽団。力強く端正な音楽作りはとても好感が持てます。

 

本の「はじめに」に

「もしベートーヴェンに出会ったら私は経緯のあまりひれ伏すだろう、だがモーツァルトに出会ったとしたら喜びのあまりかけよって肩を抱くだろう」と言うカール・ベームの言葉が引用されていました。なるほど、と思います。私も、今、昔の大芸術家のうち誰に会いたいかと言われたらモーツァルトと即答するでしょう。桁外れの才能とすぐそこにいそうな親しみやすさ。やはりモーツァルトは不思議な存在です。

 

今日は、あとピアノ協奏曲第24番も聴こう。

 

この本も早く読んでしまいたいな。

 

 

 

 

 

 

 

モーツァルト:ピアノ協奏曲第24&25番

内田光子のモーツァルトのピアノ協奏曲全曲録音は「わたしの表現意欲を促進させてくれるオーケストラ」と語るテイト指揮するイギリス室内管弦楽団のサポートを得て1985年から録音が開始された。古典的な造形感をくずさず、透明な叙情性をもって演奏した感銘深い名演。

 

 

 

よみがえる天才3 モーツァルト (ちくまプリマー新書)

完全なる優美、子どもの無垢、美の残酷、壊れたような狂気、死の臭い、そして楽しさと同居する寂しさ――目まぐるしく濃淡が変化する人間心理の綾を音で描くことができた音楽史上ただ一人の作曲家、モーツァルト。天才少年の殻を自ら打ち破り、初のフリー芸術家という革新的な活動を繰り広げた天才の真実とは?