ラフマニノフ 合唱交響曲『鐘』 コンドラシン/モスクワ・フィル 暗く重いロマンティシズム | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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CDを買ったり借りたり、音源をダウンロードしたりで溜め込んだiTunesのライブラリの中で最近あまり聴いていない曲を少しづつまた聴いてみたりしています。(ライブラリの整理もかねて(笑) 増えていくごとに何が何やら分からなくなっていきますから。聴きたい曲を探しやすくしておかないと(笑))

今日はラフマニノフの合唱交響曲『鐘』。

オーケストラと3人の独唱者、合唱を伴うかなり大きな編成の曲です。


ラフマニノフ:合唱交響曲『鐘』 Op.35

(S)エリザヴェータ・シュムスカヤ 
(T)ミハエル・ドベンマン 
(Br)アレクセイ・ボルシャコフ 
アカデミー・ロシア共和国合唱団
モスクワ・フィルハーモニー交響楽団
キリル・コンドラシン(指揮)

録音時期:1962年12月
録音場所:モスクワ音楽院大ホール(ライヴ)


なかなか凄みの有る音楽です。
ラフマニノフですからけっして難しい現代音楽的な要素はありませんしメロディなどはいかにもロマンティックな感じの物ですが、詩の内容もあって曲が進むほどに暗く重い雰囲気に包まれていきます。

独唱者はいずれも素晴らしい歌唱。美しい声ですがロシア的な雰囲気は濃厚で曲の雰囲気を盛り上げていきます。
そして合唱の分厚いハーモニー。地の底から湧き上がってくるような響きは凄い迫力。

コンドラシンの指揮はいたずらにロシア的な雰囲気を強調するものではありませんが、最後まで引き締まった音楽を聴かせてくれました。

「合唱交響曲『鐘』(かね、ロシア語: Колокола、カラコーラ)作品35は、ロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフの1913年の作品である。テクストはエドガー・アラン・ポーの詩をロシア象徴主義の詩人、コンスタンチン・バリモントがロシア語に訳したものに基づいている。ローマ滞在中に作曲され、ウィレム・メンゲルベルクとアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団に献呈された。

なお、嬰ハ短調の前奏曲もしばしば「鐘」のニックネームで呼ばれることがあるが、本作とは全く別の作品である。

この作品の構想は、ラフマニノフの熱烈な女性ファンから匿名で送られてきた一通の手紙に端を発する。そこにはポーの詩のバリモントによるロシア語訳が添えられており、彼女はこの詩が音楽にとって理想的で、特に彼のために作られたようなものだと主張していた。この手紙の送り主はマリヤ・ダニロヴァというモスクワ音楽院でチェロを学ぶ学生であったことが作曲家の没後に明らかになった。

(中略)

初演
初演は1913年12月13日(当時ロシアで用いられていたユリウス暦では11月30日)、ペテルブルク貴族会館で作曲者自身の指揮、マリインスキー劇場管弦楽団・合唱団により行われた。翌1914年の2月21日(同2月8日)には同じく作曲者の指揮、ボリショイ劇場管弦楽団・合唱団の演奏でモスクワ初演が行われた。いずれも熱狂的な称賛を以て迎えられたが、進歩主義を信奉する芸術家からは「神聖な」象徴主義の詩がチャイコフスキーまがいの「俗悪な」音楽によって表現されたことへの反発も受けたといわれる。

構成
以下に示す4つの楽章により構成され、演奏時間は約37分。ラフマニノフが繰り返し用いたグレゴリオ聖歌の「怒りの日」(ディエス・イレ)の旋律がこの作品においても効果的に使用されている。

第1楽章 アレグロ、マ・ノン・タント
銀の鐘が若さの輝きを歌っている。快活なテノールの独唱が鈴の音にのって疾走するそりの姿を描き出す。

第2楽章 レント
愛と結婚の幸福がソプラノによって甘く美しく歌われる。聖なる婚礼に鳴り響くのは金の鐘である。

第3楽章 ブレスト
激動の騒乱を告げる真鍮の警鐘が鳴り響く。人々の恐怖と憤激を代弁するかのように混声合唱が力強い咆哮を轟かせる。

第4楽章 レント・ルグブレ
鉄の鐘が告げるのは弔いの悲しみである。バリトンの荘重な響きが寂寞たる風景の中に永遠の眠りがもたらす心の平安を歌っている。」(Wikipedia 鐘 (ラフマニノフ) より)

 

 

 

Rachmaninov: The Bells (Kolokola) Choral Symphony

合唱交響曲「鐘」は独唱、合唱を含む大編成のオーケストラで、最後にはラフマニノフらしからぬオルガンの音が響き渡ります。

 

 

 

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