カンボジアで本当の悲しみに触れる写真

プノンペン市内を移動していると、信号機のある交差点で座り込んで物乞いをしている親子の姿を目にすることがあります。

大きな交差点では、大抵の車両は1~2分待たされることになるからです。

身なりから判断することは失礼ですが、字の読み書きができるわけではなく、仕事に就くこともできなく、収入の当てもない人だと推測できます。

こういった人々に

「怠けているから当然だ。」

という考え方は当てはまりません。

 

まさに、暗黒のポルポト時代の後に育った教育の機会を奪われた世代の人々だからです。

子どもの頃から、学校へ行くこともままならず、強制労働を課せられ、大人にとって必要な身に付けるものも身に付けられないまま、これまで生きて来ざるを得なかったと推察できます。

 

写真は、「祖母と孫たち」という感じですので、親はタイに出稼ぎに行っていると思われます。(カンボジアでは、多くの貧しい家庭の親は、隣国のタイに出稼ぎに行きます。)

でも、出稼ぎ先でもそれほど多くの給料をもらえるわけでもなく、仕送りが途絶えるケースも多いのです。

残された家族という背景が読み取れます。

 

カンボジアの貧困問題は、親の世代だけにとどまりません。

 

脇に座っている子どもたちにも、暮らしは世代間連鎖していきます。

義務教育であっても、文具、服装、食べ物は各家庭の負担。

この子どもたちも、学校へ行っていないであろうことは明白です。

 

私は、こういった人々を、見下すつもりも、馬鹿にする心も全くありません。

人は、自ら生まれる国や時代を選ぶことはできませんから。

 

「少ないけど、足しにしてください。」

という気持ちで、モノを買ってあげたり、少額の紙幣を施したりします。

それは、

「太平洋に小石を投げるようなもの。」

とも思います。

 

モノを売ることしかできない。

不安におびえながら生活する。

そして、その日を食べられるかどうかの瀬戸際で生き続ける。

 

そんな人々が、今もなお数多く存在していることを、本当のカンボジアを知らない方にわかってほしい・・・。

ただ、それだけなんです。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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