「アビガン」で 軽症9割が回復 予期しなかった副作用や重篤は無し 比較検証はできず 
 
新型コロナウイルス感染症の治療薬として効果が期待されているアビガン(一般名ファビピラビル)について、

藤田医科大学(愛知県)は26日、全国の患者2158人に使った観察研究の結果 


軽症者の約9割が回復したという。ただ発症者の8割は軽症のまま治ることがわかっている。
今回はアビガンを使わない患者の治療結果がないため、薬の有効性を比較検証できないという。

「2千人以上のデータを踏まえて安全性についてはかなりわかった。
予期しなかった副作用や重篤なものは報告されていない」




軽症者の約9割が回復し、予期しなかった副作用や重篤なものは無い。

この短期間で、それだけで十分ではないか。

「アビガン」を飲んで直ぐに良くなったという芸能人の証言は、いくつも有るし。

頑張れ「アビガン」頑張れ 富士フイルム。





報道によると

●「アビガンで軽症9割回復」中間報告 比較検証はできず

 新型コロナウイルス感染症の治療薬として効果が期待されているアビガン(一般名ファビピラビル)について、藤田医科大学(愛知県)は26日、全国の患者2158人に使った観察研究の結果を日本感染症学会ホームページで発表、軽症者の約9割が回復したという。ただ発症者の8割は軽症のまま治ることがわかっている。今回はアビガンを使わない患者の治療結果がないため、薬の有効性を比較検証できないという。

 観察研究に参加した患者の内訳は酸素吸入が不要な軽症患者が976人(45%)、酸素吸入が必要な中等症の患者が947人(44%)、人工呼吸器などが必要な重症患者が235人(11%)。それぞれについてアビガン使用開始から7日目、14日目、入院から約1カ月後の症状をまとめた。

 データのそろった1282人の分析では14日目に症状が改善した割合は軽症が88%、中等症が85%、重症が60%だった。一方、1カ月後では重症の32%の人が亡くなり、5%の人は症状がより悪くなっていたという。

 アビガンは富士フイルム富山化学が開発した抗インフルエンザ薬でウイルス遺伝子のタイプが同じ新型コロナウイルスにも効く可能性が指摘されていた。治療薬として承認されていないが、治療法が限られるなか全国の医療機関では倫理委員会の審査や患者の承諾を得るなどして使用。その結果を藤田医科大が集計していた。今回の発表は5月15日現在の中間報告だ。

 アビガンは動物実験で胎児の健康への悪影響がわかったため妊婦や妊娠している可能性のある人は使う対象になっていない。観察研究では患者の約25%に何らかの副作用が出た。内訳は高尿酸血症(16%)や肝機能障害(7%)などだった。日数がたてば元に戻る数値だという。

 厚生労働省の診療の手引によると、新型コロナウイルスによる感染症では熱やせきなど何らかの症状が出た人の8割は、重症化せずにそのまま回復するという。26日にインターネットで会見を開いた同大の土井洋平教授は、軽症者の9割が回復したことについて「アビガンによる効果であるかは判断できない」とした。一方で「2千人以上のデータを踏まえて安全性についてはかなりわかった。予期しなかった副作用や重篤なものは報告されていない」という。

朝日新聞 2020年5月26日

 

●アビガン、新たな副作用見つからず 藤田医科大

藤田医科大学は26日、国内の新型コロナウイルス感染症の患者にアビガン(一般名ファビピラビル)を投与した後の症状の変化や副作用の有無を調べた「観察研究」の中間報告を発表した。約2000人に投与した結果、新たな副作用は見つからなかった。詳細を日本感染症学会のホームページに公開した。

3月中旬から5月中旬にかけ、全国の約400の医療機関でアビガンを投与した。現場の医師が患者の持病やアビガン服用後の症状の変化などを記録したデータを同大が集めて解析した。

アビガンは富士フイルム富山化学が新型インフルエンザの治療薬として開発。新型コロナの治療では新型インフルより服用量が増えるが、報告された変化は尿酸値の上昇などにとどまった。解析に取り組んだ同大の土井洋平教授は同日の記者会見で「大勢の患者に投与しても新たな副作用は見つからなかった」と話した。

投与から7日後の段階で症状の変化を見ると、酸素吸入のいらない軽症患者で約74%が改善した。一方、人工呼吸器が必要な重症の患者では約40%にとどまった。

同じ条件下で薬を飲んだ患者と飲まなかった患者を比べる臨床試験(治験)などと異なり、観察研究は個別の患者の治療結果を集めて分析する。症状が改善した人には薬が効いた人と自力で改善した人が含まれ、薬の効果を判断できない。

アビガンをめぐっては富士フイルム富山化学が治験を進めているほか、藤田医大が観察研究とは別に厳密な条件で薬の効果を調べる特定臨床研究を実施している。観察研究のデータは、こうした研究の結果と合わせてアビガンの承認時に役立ちそうだ。

同大の2つの研究に関わる土井教授は「特定臨床研究の患者の登録数は目標にほぼ達し、スケジュール通りで終わりそうだ」との見方を示した。8月までに結果がまとまる予定だ。

観察研究の今後については、土井教授は「アビガンの適応外での使用が続く間は、個々の治療結果のデータを集める観察研究が必要」として継続して取り組む姿勢を示した。

日経新聞 2020/5/26 16:25

 

 

 

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