栃木県超耳袋 第二十九夜 大島てるの事故物件 | 宇都宮義塾

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俺は、あるとき、栃木県内の某所に引っ越すことになった。

 

そこは、ある狭い道路を通って、そこから更に「どん詰まり」になってる狭い横道に入って、

その奥のほうにある、そこそこ年季が入ったマンションだった。

 

そのマンションへの引っ越しを手伝ってくれたのは、

このシリーズに何度か登場した、心霊マニアの「島津(仮名)」という男である。

 

で、冬の終わり頃の寒い夜に島津が車でこのマンションまで手伝いに来てくれたのだが、

俺の部屋に入った途端、開口一番に彼はこんなことを言い出した。

 

島津「なんか、この場所、“悪いモノ”を感じる。このマンションというより、ここら辺一帯から“嫌な空気”を感じる…」

 

そんなことを言い出したんですよ。

 

更に、「俺、このマンションにはもう二度と来ないから。今日もさっさと帰るよ。ここはマジでヤバイよ…」

 

そんなことを言うんですよ。

 

確かにそう言われてみれば、

マンション自体もそうなんだけど、それ以前に、「どん詰まり」の横道に入ったところから、急に、

なんかドンヨリとした薄気味悪さを感じる場所なんですよ。夜だと尚更。

 

横道の突き当たりに「Aさん」という人の邸宅があるのだが、

そこに近付くほど空気がドンヨリしてくるというか。

 

島津も、「奥のAさん宅のほうに行くほどヤバイよ。“悪い何か”が溜まってるよ」

 

みたいなことを言うんです。

 

俺は霊的な物までは感じなかったけど、島津は明確にそれを感じたそうです。

 

で、島津はその日は、気分が悪くなったということで、早々に帰りました。

 

そして、彼は、二度と、このマンションに来ることはありませんでした。

 

 

 

大島てる CAVEAT EMPTOR: 事故物件公示サイト

 

 

そんなことがあってから、かなりの年月が経ってからのことです。

 

俺は既に先述のマンションを解約して別の場所に引っ越してたんだけども、

その頃、「大島てる」という、全国の事故物件を紹介している人物のサイトが

ブームになり始めたんですよ。俺のブログの読者の皆さんなら御存知でしょうけど。

 

で、ある日、俺は、その大島てるのサイトをあれこれ巡って遊んでたんですよ。

 

「地元にはどんな事故物件があるのかなー?」

 

ってなもんで、あれこれ弄ってたんだけど、ふと、

 

「あぁ、そういえば、俺が昔住んでたあのマンション付近はどうなんだろう?

引っ越しのとき、島津が変なこと言ってたよな。あそこを調べてみよう!」

 

と、急に気になったので、例の薄気味悪い「どん詰まり」になってるマンションあたりを

大島てるのサイトで調べてみたんですよ。「ポチっとな」って。

 

そしたら、その直後、

 

 

って、アタシ、心臓が飛び出るほど恐れおののいた!!

 

 

 

Aさん宅、火事で燃えて、Aさん、死んじゃってるよ!!