2020ねん 9がつ 22にち(かよーび、晴れ)
研究者は9月多忙過ぎると思うヽ(TдT)ノ
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↑私が小さいときにこのオーパーツはなかった気がする( ・Д・)(「RT」の記事内画像より転載;英文)
今回の考古学・歴史ニュースは「古代の宇宙人!?25万年にUFOの部品を落っことしていったぽいよ!?( ・Д・)」ってお話です(*・ω・)ノ
今回はオーパーツのお話です。
*注意:最初に述べておきますが、当サイトでは息を吸うようにオカルト批判しますから、「夢」を残しておきたい方は読まない方が良いです。当サイトでオカルトを認めることは未来永劫ございません。観測できぬものに興味ございません。
*注意2:「確率上、この宇宙に宇宙人は存在する」とか論理的に「地球人も宇宙人」とか、そういう思考は当然認めます。が、それは「宇宙人が既に地球に来ている」とか、「宇宙人が古代文明をつくるのに一役買った」とかそのような説の論証にはなりえません。
さて、今回のお話をする前に、所謂『文系』学問として先に用語を定義して、使い方を決定しようと思います。
文章中に「宇宙人」が出てきたら、それは「地球外生命体」を指します。
この地球外生命とは地球外において発生・生育した生命であり、少なくとも現在の人類と同等以上の知性を備えた生命体と定義します。
(他の惑星に易々と飛来するレベルですからね( -д-)ノ)
よって、隕石と共に飛来した微生物等はその範疇に含まれませんし、もちろん人類も含まれません。
また文章中に「UFO」が出てきたら、それは上に述べた『「宇宙人」が乗ってきた乗り物』と定義します。
よって、元々の意味が「未確認飛行物体」だから「未確認(正体不明)で飛んでるものは何でもOK」とはなりません。
……とりあえずこれだけ定義しておけば、下手な攻撃は飛んでこないでしょう。
もとより当サイトの読者は所謂そういう人たちとはタイプが異なると思っておりますが(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!
言うて、私も幼少期にはオーパーツ好きでしたし、今でもわくわくしますけど
考古学の名が傷つけられる場合に関してはフル攻撃するってだけです( ・Д・)
オーパーツに関する情報と面白さ
さて、今回の紹介するのは「アイウドの楔(くさび)」です。
出土地点の名称から「アイウッド」と付けられています。
後に紹介するヒストリーチャンネルの「古代の宇宙人」(日本語版)では「アイウド」と発音していますので、本記事ではこちらを採用しました。
この遺物が発掘されたのは1973年のルーマニアです。
当時ルーマニアは共産圏であり、ゴタゴタしていたため(そんなこと理由になるのかは不明だが)、発見の詳細な経緯についてはよくわかっていません。
ルーマニア中部にあるアイウド(アイウッド)の近くに位置するムレシュ川のほとりで、建築業者が工事を行っていた際に、地表下10mの地点から3点の遺物を発見したそうです。
内、2点は大型哺乳類の化石であり、残り1点が非常に軽いが人工的な金属でした。
この人工的な金属というのが『アイウドの楔』です。
最初は斧の先端ではないかと推測されたようです(*・ω・)ノ
これらの遺物はルーマニア、トランシルヴァニア地方の中心都市であるクルジュに送られ、解析にかけられました。
その結果、2点の化石は1万~8万年前に絶滅したとされる大型哺乳類(マンモス)の骨と判定されました。
その結果、2点の化石は1万~8万年前に絶滅したとされる大型哺乳類(マンモス)の骨と判定されました。
3度の分析がなされる中で、最終的にマンモスの骨は25万年前のものということになったようです。
一方で『アイウドの楔』はその主成分からアルミニウム製であることが分かりました。
でも人類によるアルミニウムの使用は1800年代なので、同じ時代のものとすると、大きな時間の隔たりがあるのです。
25万年前だとネアンデルタール人の時期であり、所謂「旧人」の段階です。
そのため、このアイウドの楔は、25万年前に宇宙人が地球に飛来した際に、彼らが乗っていたUFOが落とした部品ではないか?と言われるようになったのですΣ(・ω・ノ)ノ
これが『アイウドの楔』がオーパーツとされる所以です(。・ω・)ノ゙
考古学的にはどうなのよ?
さて、何故、今回このオーパーツを取り扱ったかというと、
ヒストリーチャンネルの「古代の宇宙人」関係のシリーズでこのアルミニウム製オーパーツが使われていたからです。
ちなみに個人的にはこのシリーズを観るの好きですよ、あくまで娯楽として(*・ω・)ノ
↑4分割の内の最初がコレ!!!最初から見たいひとはどーぞ
↑4分割の内の3番目(同タイトルの「3/4」)、「アイウドの楔」についてピンポイントで見たい方はこちらの後半をどーぞ!4/4の最初まで続きます!
上に挙げた動画内では、、、
「『アイウドの楔』として知られるようになったその奇妙な物体は、今でも考古学者たちを悩ませている」
とか言ってますけども、、、
まぁ基本的に考古学者はこのオーパーツについて真面目に取り合おうとはしないでしょう。
明らかにヤバイものには手を出したくないってのもありますけども、、、
そもそもこれは「所謂、考古学遺物ではない」と思います。
何故かというと、これは学術調査や緊急調査で出土したものではないからです。
世界的に盗掘は禁止されていますが、理由は簡単。
テキトーに掘り出されると、遺物に美術的価値は残りますが、考古学的価値はなくなるのです。
正確には「なくなる」と言うのも変です。
考古学的価値とは『付加されるもの』です。
このケースだと工事で出土した段階で、工事を中止し博物館に届けてます。
正しい行為です。
でもその後、直ちに考古学者が派遣されて出土状況の把握、撮影や各種図面の作成といった記録を行ったのでしょうか?
先に述べたように、詳しい出土状況は不明なのです。
詳細な地点(場所)は不明。
地表下10mという深さのみで、出土した地層は不明。
マンモスの化石との共伴関係が不明。
はっきり言って何も分かんないじゃないですか???( ・Д・)
一番の謎は『表面の錆の量』ってことになってますけども、、、
マンモスが絶滅したのは4万年前なので、仮に共伴を認めるならば一番新しく見積もっても4万年前ってことになる。
当然、その頃にアルミニウム製品の加工技術はない。
でもあの錆が発達するのに4万年も必要だと言う根拠はどこに???
どう考えても1800年代以降に作られた製品ですよ!!!( ・Д・)
↑先の動画のワンシーン
おわりに
上に挙げた画像で分かるように、博物館員は手袋してるのに、
お前ら素手でベタベタ触るなよ!
ってかこの博物館の人、いくらもらってこういう発言(宇宙人いるかも的な)してるのか気になりますね~。
まぁ言うて私ももし出演できるなら、きっと内心笑いを必死にこらえながら、指示内容を汲み取りつつ当たり障りないように発言するけども(*^・ェ・)ノ
ジョルジョ・ツァカロフ(上の写真の右の人物)のセリフで、
「現代の考古学には改善すべき点があると思います。」
ってのがあるのですが、
まぁ確かにその通りだよ( -д-)ノ
けど、、、
お前には言われたくないですにぇ~!( ・Д・)
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コメント
コメント一覧 (4)
なかなか手厳しいコメントありがとうございます。当サイトは漫画や映画などで度々登場するにも関わらずその中身がよく知られていない「考古学」について伝えることを目的の一つにしています。
さて、「アイウドの楔が近代の物ではないとする根拠にはなっておらず、立証の根拠がない」という文章はたぶんそちらのミスだと思いますが「古代のものではない」と書きたいのかなと思います。
大きく勘違いされているのは、記事内で私は『アイウドの楔が古いか新しいかの論証を一切行っていません』。「古代の宇宙人」ではよく「主流派考古学者は相手にしていないが」のような表現を使っていますが、私たちプロは紛れもなくオカルトを取り扱いません。では何故取り扱わないのでしょう?その理由を示したものがこの記事になります。
記事を読み返して頂けると幸いですが、問題の焦点としているのは「アイウドの楔」が考古学遺物ではないという点です。それだけで私たちが相手にしないのは当たり前なのです。もし「アイウドの楔」がマンモスの骨と共伴したことが確認されるのであれば、一転してひどく面白く、研究の対象となりますが、それが不明ならば研究の必要性はそもそもありません。なぜならば『常識的に考えて』当然アルミ製品は近代の遺物であり、発見者による創作か、工事中の攪乱が原因と判定します。そのため論拠の提示や証明はそもそも不要なのです。
ご理解頂けると幸いです。ちなみにオカルト系を小馬鹿にしている点につきましては事実ですので申し訳ありませんが、近年のオカルトの立場やこれまでの歴史、TV番組等によるオカルトの取り扱い方の変化を考えるとそこまで不当ではない、むしろ現代社会の流れに即していると思います。
考古学ってこんな難癖付けまくって妄想で断定する学問なんだw
200年前の百姓が見つけた福岡の金印なんかも考古学的に価値はない!ってなるのかな
プロらしいけどしょーもないネットの妄言レベルの見解で笑っちゃった
笑って頂けて幸いです。金印は他に多数の遺物が中国や周辺国で残っていますので、比較分析が可能です。実際に印に関する研究が国内外にあります。なのであなたのその論法は通りません。あなたが理解されてる通り、この遺物は考古学では扱えません。なのでそもそも論証に値しませんし出来ません。是非他の学問体系を用いて草様が論証されることを楽しみにしております。