2019年6月19日水曜日

自己紹介



 はじめまして。2019年度より猟師を目指しているお肉屋さんのまさきです。1980年5月生まれの満39歳、伸び盛りです。(キッパリ)



 それではそんな私の自己紹介。



 幼少期は尼崎市で過ごし、1995年阪神淡路大震災をきっかけに姫路市に引っ越し。高校受験を控えながら、新しい環境に慣れなくて中学校生活をぶらぶら過ごし、就職を進められる。このままでは青春が終わる!と奮起し高校受験、進学するも僅か半年で退学。その後は現場仕事をしながら、自分探し。現場仕事をしながら本気で取り組める”何か”を求めていたころに、良く通っていた飲食店にアルバイトとして誘われる。

 興味半分、小遣い欲しさ半分で始めた飲食店勤めはみるみるのめり込み、その当時勤めていた現場仕事の会社の不安定さから飲食店に就職する事に。同じ時期に入社した同級生もいたので、ライバルとしてお互い切磋琢磨。彼は調理の道を究めようとしていたので、私はサービスの道を究めようと思い立ちました。

 勤めていた飲食店は本格フレンチで学び、栄誉ある賞(確か荒田賞)も取った事がある方が社長だったこともあり、フレンチをベースとした高級居酒屋さんでした。その関係もあり、ソムリエを目指します。またお店で扱う食材についても知見を深めたかったので、八百屋、魚屋、鶏屋、総菜屋と修行もかねて働きにも出かけていました。その中で出会ったのが現在の会社、お肉屋さんです。お肉は原料が大きいことから、なかなか飲食店ベースで勉強するには時間がかかります。特に牛肉は一頭で可食部分だけでも平均400kgもあるので、一人前100g前後の飲食店では扱うにはハードルが高く、ほとんどの飲食店が特定の部位だけを扱うようになっています。


 修行に訪れていたお肉屋さんで、その深淵なる世界にハマりそうになっていたころに、人生の一大イベント!結婚を経験します。祖母子家庭(要はおばあちゃん子)で育った私は、両親のいる家庭に憧れていました。絶対家族を幸せにする!と誓ったころでもあります。

 ところがそんなころに勤めていた飲食店が怪しい雰囲気に。多店舗展開、お客さんの入りも上々と波に乗っている頃に、社長がお酒と女性に溺れだします。当時6店舗あり、その中で私は本店の副店長を務めていたのですが、毎日の売上が夜中にこっそりと遊びに使う目的で消えていきました。そのうち給与も遅れだし、そんな状態では商売もうまくいきません。

 結婚し、第一子が生まれたばかりでそんな状態では将来は見えません。どうしたものかと悩んでいる時に、現在勤めるお肉屋さんの社長に相談したら、「うちで働いてみるか?」とお誘い頂けました。もとからお肉にハマりかけていたので、2つ返事で勤め出してはや15年。りっぱなバツイチ職人になりました!


 そんな私がなぜ狩猟に取り組もうと思ったのかと申しますと、私の勤めるお肉屋さんの周りは田んぼ、畑に山と自然が一杯。近所の農家さん達はみんな常連さんですが、そんな常連さん達が口を揃えて鳥獣被害のことを仰っています。「今年は儂の田んぼの米はもうあかん。」「明日収穫しようと思っとったら、晩の間に全部やられてもうた!」など。主にイノシシによる被害ですが、そんな事はTVの中の世界だと思っていた自分が当事者さん達と関り、自分も無関係では無い!と思った事がきっかけでした。



 狩猟を行おうと思ったきっかけ



 そして何より、ジビエって肉じゃないですか。もうプロとしては放っておけないと思いました。そして狩猟に興味を持ち、いろいろ調べていくうちに驚愕の事実が判明。何が判明したのかと申しますと、捕獲された野生鳥獣のその後、です。野生鳥獣を捕獲するには大きく分けて3つの方法があります。

➀国や自治体から依頼された指定登録事業者が行う捕獲

⇒これは事業を受けて行う捕獲です。増加する鳥獣被害を受けて、国が近年取り組みだした事業です。登録事業者はまだまだ少ないようです。

➁市町村などが地元猟友会に依頼し行う有害駆除と呼ばれるもの

⇒農家さんなどが被害を訴えた時に、市町村などが依頼して行う捕獲です。猟期以外に捕獲する事ができます。

➂狩猟期間(兵庫県では鹿、猪、※熊は11月15日~翌年3月15日まで)

⇒いわゆる猟師さんが山などに入り、捕獲する事が出来る期間。地域や年度によって違いがあります。※熊(ツキノワグマ)は捕獲頭数などが厳しく管理されています。


 
 廃棄率 驚異の90%越え!



 何に驚愕したのかと申しますと、➁の有害駆除。環境省のデータによると、イノシシでいえば2016年度には40万頭近くにも及ぶ捕獲が行われていますが、なんとその内食肉等に利用されているのはたったの2万7千頭。・・・!!つまりそのほとんどが廃棄されているという現状。これにはお肉のプロとして、職人魂に火が灯りました!よし、せっかく頂いた命を有効活用しよう!と。因みに➀➁➂全て足すとイノシシは55万3千頭、その内の利用が2万7千頭ですから実質は5%しか利用できていません。

 これが私が取り組もうと思ったきっかけです。


 そして今どんな取り組みを行っているかともうしますと・・・

 まだ


 行っていません!(;^_^A


 現在は狩猟につかう銃の所持を目指しているところです。ちょうど明日に地元警察に教習許可申請の手続きに行くところです。


 そんなこんなでこれから牛肉や豚肉、鶏肉などのお肉の事、そしてジビエの事について綴っていく予定です。

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