2020年1月23日木曜日

デビューに向けて、道具を選定!

箱罠を考察する。


インターネットや、書籍、そして師匠の話から良く獲れる箱罠が見えてきました。



デビュー戦は箱罠



 様々な情報を整理して、考えた結果箱罠でデビューする事にしました。なぜ箱罠にしようと考えたのか、どんな箱罠が良いのかを今の自分なりに纏めてみました。

 箱罠は常設


 これは非常に当たり前のことですが、大事な事です。常設するには

  1. 狙っている獲物の密度が高い
  2. 設置可能な場所
  3. 狩猟可能な区域である事
以上が必要になってくると思います。くくり罠はある程度密度が低くても、行動を予測してけもの道に上手く設置すれば一定の効果は得られる、というのが師匠の見解ですが、箱罠はある程度密度がないとダメという事でしたので、僕の狩猟する予定地域を再度下見してもらい(師匠から譲ってもらった)ここなら大丈夫、という事で箱罠にすることにしました。

 次に設置場所ですが、車が入れる場所でなければダメです。それは箱罠の重量によるものです。イノシシのパワーはすさまじく、軽い箱罠なんて壊してしまうので、そうとう重たく頑丈に出来ています。これを山奥に設置する事はかなり困難なので、車が入れる必要があるという事です。それに設置に車が入れる場所は、捕獲後の搬出も簡単に行えます。まさに一石二鳥。ただしこういった場所は限られているので、最近ではほとんど設置済みのようです。

 僕は運よく知り合いの所持している山と、師匠から譲って頂く予定地がお隣なので、箱罠を設置する事が可能になりました。ラッキー☆ そして狩猟可能地域であることは絶対条件です。

 けもの道に仕掛ける罠と違い、箱罠はエサを仕掛けてこちら側のテリトリーに誘い込まなければいけないので、くくり罠などとは違うテクニックが必要になるようです。


 獲れる箱罠の条件


 いくつかの条件を師匠に教えて頂きました。金属製の檻がドカンと置かれていたら、僕がイノシシなら超絶警戒して近づきませんね。怪しさ1000%で見向きもしないでしょう。また野生動物は、金属のもつ特有の香りを敏感に感じ取っているのか、などと言われていますが、金属に対する警戒心が非常に高いそうです。ですから新品などは設置前に池の中に一定時間沈めたり、辺りの土を塗ったりして警戒心を解く工夫が必要だそうです。

 におい(?)をクリアしたら、次は設置方法。獣の目線で見ることが大切だそうです。まず床の部分は必ず地中に埋めて使うように、という師匠のお言葉。罠を設置する場所を浅く掘って、そこで組み立て上から土を被せるそうです。そして設置後しばらくは捕獲しない事も大切なようです。自然になじませて、警戒心を解くそうです。

 扉は初心者の内は両開きのタイプが良いそうです。ケモノ目線で考えて、向こう側に遮蔽物があると警戒するとの事。ただし両開きは取り逃がしたり、一度に捕獲できる数が少なくなったりする欠点があるそうですが、慣れてきたら片側を塞いで、それも自然にある物、岩や木でつくり使えばよいと教えて頂きました。

 あと気を付けたいポイントとして天井について師匠に教えて頂きました。出来れば天井は高く、そして四方を囲む檻のピッチ(幅)より広い方が良い、というこだわりぶり。どこまでも自然に溶け込み気づかれにくいようにしなければ最初は獲れんぞ、という見解です。

 因みに師匠はこの条件の箱罠を自作していました。うーん、奥が深い。

 また箱罠の扉を閉めるトリガーは、人工物はやめておくようにと指導頂きました。トリガーにかける糸も頑丈かつ見えにくいものにしなければダメ、という徹底ぶり。それにしてもこの答えに行きつくまでにどれほどの試行錯誤があったのかは見当もつきません。しかしこの技術を余すところなく伝えて頂けるのは、本当に運が良いとしか言いようがありません。自分だけで取り組んでいたら恐らく今年は捕獲頭数0だったと思います。
 
 この辺りのテクニックに、罠に仕掛けるエサの配合なんかも教えて頂けて何だかまだ何もしていないのに自信満々になってしまっている僕。箱罠も注文して、後は届くのを待つだけ、といった感じです。早く試してみたい!!箱罠の製造メーカーは以前のブログにも書いた”ファーレ旭式”で試してみたいと思っています。師匠に作ってもらうのも気が引けますし・・・(御年71歳)

 仕掛けるエサとしては豚の飼料という手もありかな、と考えています。一度この辺りは養豚場にリサーチしに行こうとも考えています。僕の住んでいる市内には養豚場はありませんが、周辺自治体に知り合いの養豚場があるので、野生のイノシシが唸るようなグルメ餌を独自配合してやろうなんて目論んでいます。

 次回は箱罠で捕獲した獲物のとどめの刺し方と、とどめ差しの方法について考えてみたいと思います。箱罠を選んだ理由は【様々な環境が整っていた】ということに尽きると思いました。

















































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