投資に対する期待収益率=投資からどれだけの利益を得られるか | 米国公認会計士のフィリピン税金や法律のあれこれ

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こんにちは、米国公認会計士の橋本です。

あけましておめでとうございます。 本年も何卒よろしくお願いいたします。

 

フィリピンはお正月は1月3日までという考え方がありません。 というわけでフィリピンの慣習に従って1/2から業務を開始していてお正月気分を味わう時間もないまま元旦明けたらすぐに仕事始めです。

 

アメブロをすでに始めている知人に言われましたが、更新頻度が低いと新年早々にお叱りを受けてしまいました。 ブログをされている皆さんはどの程度で更新しているのでしょうね。 目的にもよると思いますが、私の場合は、多くの人に見てもらいたという気持ちも多少はありますが、自分で感じたことや知ったことなどを日記代わりに使っている部分もあるので、あんまり読む人を意識していないのは少し改めたほうが良いのかなと感じています。新年の抱負を語るより先に去年の反省から始まる年明けでした。

 

それはともあれ、皆さんは投資をされたことがありますでしょうか。私は以前、すこし株をやっていました。

儲かったこともあれば、損したこともあります。しかし私が株式投資に向いてないなと思ったのは仕事中にスマホで株価チェックをことあるごとにやっていたことです。 なんかそれが癖になってしまいまして、仕事に全く身が入らない状態となってしまいました。 どこかのYoutuberみたいに億単位でトレードしているならそれを本業にしてもいいのでしょうが、たかがか100万の投資で株価の増減に一喜一憂しても利幅が知れていました。たとえ株価が下がっても紙くずになる可能性は極めて低いし、上がっても億単位で稼げるわけでもなしということで、株価とにらめっこするのに疲れてやめてしまいました。

 

 今日は投資について少しご紹介したいと思います。 皆さんが株式や債券を購入された時に投資に対していくらの利回りがあれば満足と言えるでしょうか。 もし多国籍企業や世界的な企業の株式や社債を購入している場合、皆さんと同時期に機関投資家やグローバルな金融機関もその証券を保有していることでしょう。彼らが求める期待収益率というのは投資額に対して8%は必要なのだそうです。すなわち期待収益率を下回るとその会社の株式が売られることとなり、株式が売られれば株価は下がり、株価の下がった会社に投資してくれる投資家が現れなくなったり、金融機関から資金調達する際の支払利息が跳ね上がったりします。

 

 企業価値が損なわれれば会社は資金集めに苦慮することになったり、経営者自身が持っているストックオプションも価値のない者になってしまう可能性もあります。ですので経営者にとって期待収益率を上回るために経営者は毎日死ぬ思いで働いていることでしょう。そうして得られた会社の利益を利息や配当として受け取れるのですから、投資家というのは本当にうらやましい存在そのものです。

 

 やはりお金を自分のために働かせる人というのは、上手くお金儲けをするものですね。 私のような会計士はどちらかというと経営者の立場に立って物事を考えることが多いものですから、株主や投資家が期待する収益率を実現するためにどうしたらいいかという苦労をする立場として、期待収益率は資本コストとして認識視されていて、絶対に達成しなければいけない数字として重く受け止められます。

 

 同じものを見ていたとしても立場の違いによって期待収益率と呼ばれたり、資本コストと呼ばれるわけですが、投資家にとっては自分の責任でお金投資しているということで、投資判断を誤ると一瞬でお金が溶けてなくなることもあるので、リスクを背負って投資しているといえなくもないわけですね。 経営者にとって投資家から期待されている資本コストを配当や利息として支払うことが出来なければ解任されることもあり得るどちらにとっても厳しい世界ですね。

 

 しかし期待収益率8%というのは正直高すぎる印象がありますが、これがグローバル投資家の求める最低ラインということなのでしょう。世界は本当に広いです。日本の外に出れば、リスクもありますが、中には魅力的な投資案件があるようでこういったところにも自分も世界を広げていけたらと思います。また、良い情報があればこちらからも発信したいと思いますが、いろいろな情報をお持ちの方が一社れば是非是非情報交換などもさせていただければと思います。

 

 それでは今日はこの辺で失礼いたします。

良い年始をお過ごしください。

 

 ありがとうございました。