今日は自律神経失調症の時に反応が出やすい所(ツボ)についてお話したいと思います。
神経は脊髄から出ています、その神経がストレス、筋肉の使い過ぎ、筋肉の使わなすぎ、などで筋肉が硬くなり、筋肉などで圧迫され、神経の通りを悪くさせ、神経の働きを鈍らせます。
東洋医学では、この症状を経筋病といい、器質的な原因がはっきりせず、全身に及ぶ不快な症状を引き起こします。
四国のお医者様で内科医ですが、鍼灸の治療をされている西田皓一先生はこの事を「不通則痛」といい、「気血の通じが悪くなると痛みが生じる」と言ってます。
逆に「通則不痛」とは気血の通じが良くなると痛みが消える、と言ってます。
この事は東洋医学の生理理論によるものです。
経筋病には不定愁訴の繊維筋痛症、慢性疲労症候群、なども経筋病の症状です。
前置きが長くなりましたが、自律神経失調症もこのような症状の中に含まれる、経筋病です。
そんな症状の時に出る筋肉のハリ、反応点(ツボ)はツボの名前としては、天柱、風地、厥陰兪、隔兪、肝兪、手では曲地、内間、神門、足では足三里、三陰交、などで人により反応の出方に個人差、ちがいがありますがだいたいこのような所に反応が出る事がおおいいです。
場所的には頭の後ろ、首の付け根、肩甲骨の間、背中の真中あたり、などです。
頭のてっぺんには、百会という精神的なものに効果的なツボもあります。
百会は頭の大泉門の部分にあたり、新生児の時には骨がなく、大人になって頭の骨が閉鎖されても、そこを刺激すると、脳に刺激が出来るので、精神的なものには効果的です。
このように東洋医学では、部分、部分出見ていくのではなく、身体を全体的に見て症状を判断し、治療していきます。
(2019・5・22再編集)
鍼灸麒麟堂 相模原
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