個性の塊のような中で、一際目立つお騒がせギタリスト

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ハードロック・ファンク・パンクなど、様々なロックのスタイルを内包し、世界的な人気を誇るバンドRed Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)。
2020年現在、そのバンドでギタリストを務めているのがジョン・フルシアンテです。

元々チリペッパーズにはヒレル・スロヴァクというギタリストがいましたが、ドラッグの過剰摂取により死亡。1989年にジョンが加入し発表されたアルバム「母乳 - Mother's Milk」から彼らの人気は上がっており、チリペッパーズのギタリストと言えばジョンという人も多いと思います(私もその1人だったりします)。
その後、1992年に脱退し1999年に復帰、2009年にはソロ活動がしたいと言ってまた脱退しましたが、2019年に再び戻ってきています。
2回も出たり入ったりするって珍しいと思いますね。


さて、様々なスタイルの歌唱を見せるヴォーカルのアンソニー・キーディス、業界屈指のベーシストとして人気のフリー、パワフルなドラミングが素晴らしいチャド・スミスなど、個性的過ぎるメンバーだらけのチリペッパーズですが、ジョンもこれまた個性的です。
ロン毛だったり短髪だったりと髪型をコロコロ変えたり、ドラッグやり過ぎて歯が抜けちゃったり、と私生活も凄いですが、やっぱりギタリストとしての腕前は素晴らしい。

彼のパフォーマンスはまるで何かが憑依したかのような「ちょっとイッちゃってる感」が凄く出ており、でもそこから紡がれるエモーショナルなギタープレイは見る者を魅了します。
元々チリペッパーズはアンソニーのラップとフリーのベースがマッチングしたからという理由で結成されたらしく、初期はフリーが目立つ曲も少なくなかったですが、最近はよりギター寄りの音楽になり、ジョンの貢献度は計り知れないと思います。


このブログで紹介するミュージシャンは基本的に「実力者だけど目立たない人」をメインに扱ってきたんですが、ジョンは個人的にも大好きでして、どうしても書きたいので書かせてもらいました。