遺伝と環境と知能 | 建築を再生しよう!

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建築の空間の改修を通して防災・減災を考えているブログです。


自由で楽しい環境で育ったネズミと制限のある環境で育ったネズミとでは、自由な環境で育ったネズミのほうが知能が優れているという研究がありますが、人間にも同様な影響があるのでしょうか?

心理学から考えると知能は、環境と遺伝のかけ算であり共に知性を規定する要素であると菅野敦氏は、著書の一人である「こころのサイエンス」の中で述べています。


遺伝は、自分でどうにかできるものではありませんが、環境は自分で操作できる部分です。
 

環境と言ってもハード面、ソフト面の様々な要素が複雑に絡み合うのですが、建築というハード面で言えばゆるやかに家族がいつでもつながっているような関係ができるようなスペースでしょうか。

 

具体的には間仕切りにより完全に仕切られておらず、視線が巧みに遮断されるような空間構成が考えられます。

このような空間構成は、建築の歴史を振り返るとアメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトが有機的空間と称して流れるような空間を生み出しており、東京でも自由学園 明日館が現存しており、すばらしい空間体験ができます。

 

子どもたちにとり、自立を促し、自ら考える力をつけるような環境づくりをハードとソフト、合わせて考えていきたいです。

 

 


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