デキストリン入りの青汁なんて買ってはいけない【ヤクルト】

デキストリン入りの青汁なんて買ってはいけない【ヤクルト】
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青汁とデキストリンの事実について、健康管理士が解説します。
青汁の原料に「デキストリン」とある場合は、一旦立ち止まって考えましょう。「難消化性デキストリン」とは全く違うもので、栄養効果も期待できません。デキストリンの役割とデキストリン不使用の青汁なども合わせて紹介します!

執筆者サファリ・日本ニュートリション協会公認サプリメントアドバイザー

原材料にデキストリンが入ってる青汁があるらしい

デキストリン青汁には要注意

青汁マニアとして市販の青汁をチェックしようと思い、スーパーの青汁コーナーに並んでいる製品をひっくり返して原材料をチェックしていると、衝撃を受ける事があります。
「青汁」と銘打った製品でも、原材料に「デキストリン」が使われているんです。

難消化性デキストリンの事かと一瞬思いましたが、間違いなく「デキストリン」です。
それも誰もが知っている大手メーカーです。
まあ「ヤクルト」なんですけど。

ヤクルトの青汁製品一覧

https://www.yakult-hf.co.jp/products/aojiru/index.html

ヤクルトの公式HPで青汁の一覧を見ると、どの製品も原材料は同じ様なものです。主力商品の「青汁のめぐり」の原材料は以下の通り

大麦若葉エキス末(大麦若葉、デキストリン)、ガラクトオリゴ糖粉末、水溶性食物繊維、デキストリン
引用:ヤクルト

デキストリンとは何か

デキストリンはデンプンから作る低分子の糖質

「デキストリン」とは、トウモロコシやイモ類など穀物に多く含まれる「でんぷん」を分解してつくった低分子の糖質です。

低分子とは、分子が小さいこと。でんぷんは「多糖類」の一種で、ブドウ糖がいくつも連結している物と思えば良いでしょう。お米やじゃがいもの粘り気は、高分子(糖質の繋がりが大きい)でんぷんによるものです。

ほとんどの人が毎日食べている穀物に含まれる「でんぷん」が原料ですから、デキストリン自体は身体に悪いものではありません。スーパーに並ぶ加工食品を調べたら、デキストリンを使っている製品は山のようにあります。

なのでデキストリン自体は悪者ではありません。

ただし「青汁」にデキストリンを入れる意味は、消費者のためではありません。

溶けやすく美味しくする為に使う

デキストリンはでんぷんを加工することによって「固まりやすい」性質があります。
このため、薬やサプリメントで良く見る「錠剤」や「顆粒」を作るのによく使われます。原型が液体であったり細かい微粒子である原料を、デキストリンを混ぜて固めて成形するのに使うのです。

ヤクルトの青汁は原材料に「大麦若葉エキス末」とありますから、大麦若葉を絞った汁をデキストリンと混ぜて顆粒にしているなど思われます。
デキストリンで作った顆粒は水に溶けやすいので、「サラサラ溶けやすく、滑らかな青汁」を作るのには適しているでしょう。

デキストリンのデメリット=糖質だからカロリーがある

デキストリンのデメリットはカロリーが多いこと

繰り返しになりますが、デキストリン自体は薬や健康食品にも多く使われるものであり、悪いものではありません。
しかし青汁に使う意味は無いと思います。
デキストリンはでんぷん(糖質)から作られるため、余計なカロリーになってしまうからです。

実際にデキストリンを使っている、ヤクルトの「青汁のめぐり」の栄養成分表示を見てみましょう。


これを見ると「食物繊維:3.2g」に対して「糖質:9.7g」と、約3倍の比率です。
ただし「ガラクトオリゴ糖:2.5g」とあり、これが糖質に含まれるので、デキストリン自体は7.2g程度と思われます。
ガラクトオリゴ糖は、大腸に達して善玉菌のエサになる有用な糖質です。

2袋15gのうち、約半分がデキストリンなのです。
これでは青汁ではなく、デキストリンを飲んでいるようなものです。

そもそも現代では野菜をそのまま超微粉砕して青汁にする技術があるのに、未だに絞り汁をデキストリンと混ぜて青汁にするのはコストカットの為でしかありません。
中小企業ならまだしも、ヤクルトのような大企業がこのような「ローコスト青汁」を主力として売り出すのは、ちょっと残念ですね。

せめてデキストリンを使わない超微粉砕の青汁もラインナップしてくれれば良いのですが、そうするとデキストリン青汁の粗悪さが際立ってしまうので難しいのでしょうか。

デキストリンと難消化性デキストリンの違い【まるで別物】

難消化性デキストリンを含む青汁

同じデンプンから作ったものでも、「難消化性デキストリン」は健康食品として有用な成分となります。
同じようで全然違う「デキストリン」と「難消化性デキストリン」の違いを理解しておきましょう。

・デキストリン=糖質
・難消化性デキストリン=食物繊維

一言で表すとこうなります。

三大栄養素の1つである「炭水化物」は、「糖質」と「食物繊維」がくっついたものです。
人間は糖質をエネルギー源として利用しますが、食物繊維は消化する酵素を持たないので吸収できません。

人間の胃腸で吸収されない食物繊維は、腸管を通過する間に老廃物や余計な糖を絡め取り、腸内を掃除する働きがあります。
さらに腸内の善玉菌の中には食物繊維を分解してエサにする菌がおり、善玉菌を増やすのにも食物繊維は役立ちます。

デキストリンは、デンプンを材料にして「食品の形状加工」の為に作られた糖質。
難消化性デキストリンは、デンプンを材料にして「食物繊維不足の解消」の為に作られた食物繊維であり、特定保健用食品の原料としても認可されています。

ソース 難消化性デキストリンはヒトの便通を改善する

難消化性デキストリン (PF) の便通に及ぼす影響について検討する目的で, PF摂取後の糞便重量, 糞便水分量, 排便状態, 便性状, 胃腸症状等について調べた。
1) PF10~60g摂取後の便性状は大半がバナナ状~半練状であり, 下痢発症のED50値は2.4g/kg体重と推定された。また, 臨床上問題となるような胃腸症状は認められなかった。
2) PF35g/日, 5日の連続摂取で, 糞便重量, 排便回数の増加が認められたが, 糞便水分含有率は変化がみられなかった。
3) PF5~10g/日, 5日の連続摂取で, 排便状態の改善が認められた。
引用:難消化性デキストリンのヒト便通に及ぼす影響

「難消化性デキストリン入りの青汁」なら積極的に選ぶべき!
「デキストリン入り青汁」は、身体に悪いわけでは無いですが、わざわざお金を出して買うべきものでは無いと思います。

難消化性デキストリンとデキストリンの違い

デキストリン不使用でも溶けやすい青汁

デキストリン入り青汁のメリットがあるとすれば、「溶けやすい」事です。
野菜を細かく粉砕した超微粉砕製法の青汁よりも、野菜を絞ったエキスをデキストリンで固めた青汁の方が溶けやすいのは確かでしょう。

しかし現在では、デキストリン不使用の超微粉砕青汁でも、水に溶けやすく滑らかで美味しい青汁があります。筆者のオススメを紹介しましょう。

大正製薬ヘルスマネージ大麦若葉青汁<難消化性デキストリン>

大正製薬のヘルスマネージ大麦若葉青汁

メーカー 大正製薬
難消化性デキストリン 5.1g/本
定期価格 3,420円
通常価格 3,800円

ビタミン、ミネラルの豊富な九州産大麦若葉を使用し、難消化性デキストリンを加えた大正製薬の青汁です。
特定保健用食品の認証を得ており、その効果と実績は折り紙付き。血糖値が気になる方には特に適します。

トクホの許可表示本品は、食物繊維(難消化性デキストリン)の働きにより、糖の吸収を穏やかにするので、食後の血糖値が気になる方に適しています。

食品添加物は一切なし。抹茶と緑茶粉末を加えて風味付けがしてあり、お茶のように爽やかに飲めます
青汁っぽい青臭さや苦さは一切なく、とても飲みやすい青汁ですよ。

大正製薬 公式サイトはこちら

大正製薬の公式HP

ヘルスマネージ 大麦若葉青汁 <難消化性デキストリン>
血糖値対策のために食生活を見直したい方へ、大正製薬のトクホ『ヘルスマネージ大麦若葉青汁<難消化性デキストリン>』。食物繊維<難消化性デキストリン>の働きにより、食後の糖の吸収を穏やかにします。

【まとめ】青汁を買うならデキストリン入は避けたほうが良い

デキストリン青汁は選ばず、難消化性デキストリン青汁を選ぼう

デキストリン入りの青汁を随分こき下ろしてしまいましたが、デキストリン自体は決して身体に悪いものではありません。
ただせっかくお金を出して青汁を買うのであれば、絞り汁をデキストリンで固めた青汁よりも、野菜をそのまま粉砕した青汁の方が余計なカロリーも無く、栄養も多いので優れているという話です。

安価な青汁にはつい飛びつきたくなりますが、青汁を飲む意味を今一度思い出し、栄養的に優れた製品を選ぶことをおすすめします!

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管理人プロフィール

管理人サファリ
村上 哲也
ペンネーム:サファリ
【保有資格】
認定ダイエットインストラクター
医薬品登録販売者
健康管理士一般指導員
公認サプリメントアドバイザー
健康管理能力検定一級

筋トレと栄養学にハマる神奈川県在住。
「safari」とは「未知への探求」という意味ですが、人体って今でも未知の事だらけ。
科学的根拠はもちろん大事ですが、まだまだ科学でもわからない未知の「体感」「経験」なども大事にしたいと思っています。

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