2020年10月読書記録

2020年10月 読んだ本の数:10冊

今年は中野京子フィバーと言っていいのではないでしょうか。

読み漁ってます。

 

■残酷な王と悲しみの王妃 (集英社文庫)

著者:中野 京子 

★★☆ 

表紙の宮廷画家ベラスケスが描いた『ラス・メニナース』(女官たち)は誰もが一度は目にしたことがある作品だと思う。

可愛らしいマルガリータ王女、カンバスに向かう画家本人、背景の鏡には王と王妃が映っている。そこまでは私も知っている。まぜ宮廷に小人がいるのか?マルガリータ王女人生は?その後のスペインの運命を知ると悲しい。

アン・ブーリンマルガリータテレサ、イワン雷帝…ほか、ヨーロッパの歴史に名を刻んだ王や王妃たちの波瀾万丈な一生を、独自の視点でたどる。

残酷な王と悲しみの王妃 (集英社文庫)

残酷な王と悲しみの王妃 (集英社文庫)

  • 作者:中野 京子
  • 発売日: 2013/10/18
  • メディア: 文庫
 

  

■結婚してみることにした。 壇蜜ダイアリー2

著者:壇蜜 

★☆☆

結婚しても檀蜜だった。

38歳最初の仕事は「ルンバを踊る」。 モモジタトカゲのサチ子に、ナマケモノの浜平を迎え、食べる、眠る、ゆっくり泳ぐ、長めのサウナ…そんな毎日から 「いい夫婦の日に、結婚。まさか自分がそんな日を選ぶとは。」 壇蜜日記史上最大の出来事…⁉︎ ほろ苦くて甘い蜜、のリアルな日々。

 

 

■イラスト図解 脳とココロのしくみ入門

★★☆ 

利き手のようなものが脳にもあるようだ。普段、気にしたことがないけれど、利き目、耳、足もある。だから、脳にあっても何ら不思議ではない。

自分の困ったところ、他人の困ったところもコレを読むと「へぇー」となる。脳がそうなら仕方ないかと思える。(思えないこともある)

特に面白いと思ったのが、前世の記憶だとか不思議な体験をする時の脳の仮説。

「人間同士の知覚はつながっていて、時空を超えて人と人との脳が直接情報交換している」という時空間脳コミニケーション仮説。実は脳の中にはそれほど多くの記憶された情報はなく、どこか別のところの記憶貯蔵庫(クラウド)があり、そこに脳(パソコン)を使ってアクセスすれば情報が共有できる。

ワクワクしません?

「片付けられない人ってどんな脳」「?悪気なくウソをつくのはナゼ」――?仕事や恋愛、日常生活などのさまざまな場面で生じる疑問を「脳」と「ココロ」の観点からわかりやすく解説している一冊です。  

イラスト図解 脳とココロのしくみ入門

イラスト図解 脳とココロのしくみ入門

  • 発売日: 2020/08/20
  • メディア: 単行本
 

私は方向音痴です。

克服ために矯正本を読んだこともあります。

最近は諦めてます(受け入れいます)

girl-book.hatenablog.com

 

 

 

■あの子の殺人計画 (文春e-book

著者:天祢 涼 

★★☆

『希望が死んだ夜に』が良かったので。

虐待がテーマであるため、読破後やるせなせに包まれる。

前作『希望が死んだ夜に』の「こどもの貧困」に続き、「こどもの虐待」をテーマに〈仲田・真壁コンビ〉の活躍を描く社会派と本格が融合した傑作ミステリー。 

あの子の殺人計画 (文春e-book)

あの子の殺人計画 (文春e-book)

 

 

 

■受けつぎごと。 

著者:村上萌,村上桃代

★☆☆ 

村上親子のインスタをフォローしている。

日常を特別な日に、行事をもっとスペシャルな日にするエッセンスが詰まっている。

例えば、季節ごとに食器(紙ナプキン)を変えるだけ、毎年同じ旅先で同じ場所で家族写真を撮る、雨の日はお気に入りの雨がっぱを着る。

とっても些細なことだし、面倒だといえば面倒、やらなくてもいいこと。でもやると、心が人生が豊になる。

毎日毎日こんなキラキラしている生活ではないと思うけど(そうであって欲しい)、真似したい。

この本は、「NEXTWEEKEND」の編集長村上萌さんが、 萌さんの母の桃代さんから、 そして桃代さんの母から受けついできた、 しなくてもいいけど、すると楽しくなる毎日の秘密を 書いた本です。 季節のお花を飾ってみたり、 クリスマスをめいっぱい楽しんだり、 毎年同じ場所で写真をとったり、 飽きたものを捨てずに色を塗ってみたり、 季節ごとのおもてなしごはんを作ってみたり……。 自分の手で確実に、明日の幸せは、作れます。 今まで、「なりたくてもなれなかった自分」に、 明日からなれる一冊です。 

受けつぎごと。

受けつぎごと。

 

 

花咲舞が黙ってない (中公文庫) 

著者:池井戸潤 

★★☆

完全に半沢直樹の影響です。

半沢直樹登場して嬉しかった。

東京第一銀行の跳ねっ返り行員・花咲舞は、己の信じる正義のもと、空気は読まず、時にブチ切れながら、問題支店や勘違い行員の指導に奮闘している。 そんな中、ひょんなことから「組織の秘密」というパンドラの箱を開けてしまい……このままでは我が行はダメになる! 歯を食いしばり行内の闇に切り込む、痛快連作短篇 

花咲舞が黙ってない

花咲舞が黙ってない

  • 作者:池井戸 潤
  • 発売日: 2018/08/26
  • メディア: Audible版
 

 

 

■名画で読み解く ロマノフ家 12の物語 (光文社新書

著者:中野 京子 

★★☆

名画で読み解くシリーズ全て読んだ。

とりあえず、皇帝、王妃で老衰はごくわずか。

ほぼ悲惨な死が待っている。 

 

 

■三体

著者:劉 慈欣 

★★☆

難しいと構えていたけど、読み始めたら夢中。

中国の小説を読んだことがなくても、SF知らなくても楽しめるので安心せよ。

『ザリガニの鳴くところ』もだけど、作者の知識が存分に生かされていて、物語に深みがある。

人類の無知は、進化の上での欠陥なのか、それとも利点なのか。多くの生物は生まれながらにしてさまざまなことを知っている。(省略)進化の過程で、自然は人類に知識を与えることもできただろうし、先天的に宇宙の本質を知らしめることも可能だったはずだ。しかし、結局はそうはしなかった。それには何か理由があるのかもれない。

私は知的階級の人たちの議論、仮説、思考が自分にはない発想(無知ゆえ)だからか、興味深く、面白かった。 

物理学者の父を文化大革命で惨殺され、人類に絶望した中国人エリート女性科学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)。失意の日々を過ごす彼女は、ある日、巨大パラボラアンテナを備える謎めいた軍事基地にスカウトされる。そこでは、人類の運命を左右するかもしれないプロジェクトが、極秘裏に進行していた。 数十年後。ナノテク素材の研究者・汪淼(ワン・ミャオ)は、ある会議に招集され、世界的な科学者が次々に自殺している事実を告げられる。その陰に見え隠れする学術団体〈科学フロンティア〉への潜入を引き受けた彼を、科学的にありえない怪現象〈ゴースト・カウントダウン〉が襲う。そして汪淼が入り込む、三つの太陽を持つ異星を舞台にしたVRゲーム『三体』の驚くべき真実とは?

三体

三体

 

 

続編『黒暗森林』も読むのが楽しみ。

 

三体Ⅱ 黒暗森林(上)

三体Ⅱ 黒暗森林(上)

 

 

画家とモデル: 宿命の出会い 

著者:中野 京子 

★★☆ 

アメリカの画家アンドリュー・ワイエスと近隣に住む人妻ワイエスが誰にも気づかれずに15年も密会していたのには驚いた。

画家の心がこんなにも絵に現れるのかと驚き。

生涯独身を貫いた画家サージェントによる黒人青年のヌード。身分違いの女公爵への愛のメッセージを絵のなかに潜ませたゴヤ。遺伝的疾患のために「半人半獣」と呼ばれ差別された少女を情愛をもって描いたフォンターナ。リアリズムの巨匠ワイエスが15年にわたり密会し描いた近隣の人妻。絵に画家が刻み込んだ、モデルとの深淵なる関係。 

画家とモデル: 宿命の出会い

画家とモデル: 宿命の出会い

  • 作者:中野 京子
  • 発売日: 2020/03/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

■誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち (集英社文庫

著者:黒川 祥子 

★★☆

虐待児を保護して終わりではない。

一般に「親の、子への愛は無償だ」と言われるが、虐待を見ていく限り、それは逆としか思えない。子の、親への愛こそが無償なのだ。

子育てをしていて常々思います。子どもからの愛を。

虐待されるとわかっていても親の元に戻りたいと願う子どもが出てきます。他人からしたらなぜ?と思う。でも子どもからしたら当たり前。もう、それが非常に読んでいて辛かった。

心の傷と闘う子どもたちの現実と、再生への希望。“お化けの声”が聞こえてくる美由。「カーテンのお部屋」に何時間も引きこもる雅人。家族を知らず、周囲はすべて敵だった拓海。どんなに傷ついても、実母のもとに帰りたいと願う明日香。「子どもを殺してしまうかもしれない」と虐待の連鎖に苦しむ沙織。そして、彼らに寄り添い、再生へと導く医師や里親たち。家族とは何か!?生きるとは何か!?人間の可能性を見つめた感動の記録。2013年第11回開高健ノンフィクション賞受賞作! 

 

 

___ここから番外編___

 

 

■21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考

作者:ユヴァル・ノア・ハラリ 

私には難解だった。

「現在」である『21 Lessons』は書かれていることが“何となく”想像できるけれど、IT,

テクノロジー、世界情勢、等々の予備知識が無さ過ぎて、途中で置いていかれることが多々あった。

「過去」の『ホモサピエンス全史』ではそんなことはなかった。

「現在」「今」のことの方が知らないということに気がつかされた。

私、21世紀に生きていますよね?

「未来」の『ホモ・デウス』気になるきれど、読み切れる自信がない。

 

『サピエンス全史』で人類の「過去」を、『ホモ・デウス』で人類の「未来」を描き、世界中の読者に衝撃をあたえたユヴァル・ノア・ハラリ。本書『21 Lessons』では、ついに人類の「現在」に焦点をあてる―。テクノロジーや政治をめぐる難題から、この世界における真実、そして人生の意味まで、われわれが直面している21の重要テーマを取り上げ、正解の見えない今の時代に、どのように思考し行動すべきかを問う。いまや全世界からその発言が注目されている、新たなる知の巨人は、ひとりのサピエンスとして何を考え、何を訴えるのか。すべての現代人必読の21章。

 

 

 ■絶滅できない動物たちーー自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ

作者:M・R・オコナー

 

⇒厳重に「保護」された滅菌室にしか存在しない、 絶滅寸前のカエル。 ⇒周囲を軍隊に警備されて繁殖を強いられた、 地球上に2頭しかいないキタシロサイ。 ⇒50億羽を200年足らずで絶滅させた張本人に DNAから「復元」されつつあるリョコウバト。 痛々しいほどに懸命な人間と、 隔離された哀れな動物を前に、ふとよぎる禁断の疑問。 「いっそ、絶滅してしまったほうが――」 人が介入すればするほど、「自然」から遠ざかっていく。 答えのない循環論法に陥った 自然保護/「種の再生」テクノロジーの現場に迫る。 

 

 

■劇場版「鬼滅の刃」無限列車編  

子どもにはまだ早く、夫はアニメを見ない人なので、私1人で観に行ってきた。

私は配信されていたアニメの内容しか知らないので、後半の展開は驚きで、ラストは号泣してた。

1人だから涙は抑えようと思っていたけれど、無理だった。

何なら予告のドラえもんからウルウルしてたわ。

こういう素晴らしい作品に出合うと日本人でよかった、今の時代に生きていてよかったとしみじみ思う。

子どもは「ママ、ローソンに鬼滅あるよ?(お菓子買いに寄ろう)」誘惑するようになった

。経済効果あります。

鬼滅の刃 8 (ジャンプコミックスDIGITAL)

鬼滅の刃 8 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 煉獄さーーーーん!涙

 

 

 

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