第371回「失恋から立ち直るための喪の作業には“怒り”が不可欠です」

失恋した心に贈る喪の作業,別れて怒り,振られて許せない


恋愛において、いったん離れた相手の気持ちを取り戻すことはとても難しい。どんなに努力をしても、手に入らないのが人の気持ちだ。仲人として婚活現場に関わる筆者が、毎回婚活者に焦点を当てて、苦悩や成功体験をリアルな声とともにお届けしている連載。今回は、「振られて悲しみのどん底にいるときに、人は何をすべきか」だ。

年収1500万円35歳男性が「お断り」された理由」より


結婚相談所主宰者兼ライターが仲介人の立場から男女両者のやり取りをまとめられた記事です。
年収1500万円35歳の男性と39歳の女性がお見合いから真剣交際をスタートしましたが、女性側から関係を解消されたことで、男性側が心の整理をどう整理されて行くかというプロセスについて描かれています。

なぜ年収1500万円もの高収入男性が振られることになったのかという原因について関心を寄せられる方が多いですが、私が注目したのは別れた後に男性が失恋のどん底から立ち直るきっかけになった「怒り」の感情についてです。

大好きだった相手に振られると、感情は時間とともに変化をしていく。

別れを告げられたばかりのときは、つらくて、苦しくて、胸が痛い。この時期は、どんな別れ方をしたにせよ、相手がいとおしくてたまらない。


かかってくるはずのない電話を期待したり、メールがくるんじゃないかとチェックしてしまったりする。

涙をこぼすのもこの時期だ。

しかし、この一定期間が過ぎると、相手に対して怒りを覚えるようになる。

「なんで一方的に振ったんだ」「別れるにしても、せめて最後に話をすることが付き合ってきた者同士の礼儀じゃないか」

実は、この怒りを覚えることが恋愛を終焉させるうえで大事なことだ。



心理学用語で“喪の作業”という表現を用いて、失恋から立ち直るためには「怒り」の感情の必要性を書かれています。

怒りの感情を感じることで、自分の醜さを痛感する瞬間が多々訪れます。
矛先を失恋相手にぶつけて愛憎を晴らそうとするような人間もいますが、文中にあるような“出さない手紙”というような形で気持ちを露出して昇華させるような行動が最も効果的です。

ブログやツイッター等で発信する方法もありますが、表現を一歩間違えると犯罪予告として受け取られてしまい、人生を棒に振るうようなリスクもあることも意識しなければなりません。

自分の中に支配されているどす黒い感情を認めて健全な形で輩出し続ける作業によって着実に失恋から立ち直れます。

関連コラム第353回「怒りの感情に支配されていたら、間もなく失恋脱却の証です」

今回取り上げた鎌田れいさんの記事をまとめたサイト

仲介白書

Posted by TAKA