大勢がたった一つの白いボールの行方を追って見守る青春もあれば、時代がそれを許さなかった悲惨な青春もあります。いつでも普通に空を見上げることのできる世の中を求め続けなければ、たちまちに空は兵器で埋め尽くされることでしょう。努力義務ではない絶対義務として、私たちは無差別大量の破壊を許してはいけないと思います。今日も見上げることのできる青い空を残してくれた先人に届けんがため、数々の汗と笑顔と涙を閉じ込めてゲームセットのサイレンが鳴ります。
白球よ届け真夏のサイレンは今青春を閉じ込めて鳴る
空に兵器を浮かべる時代なんて来なくてもいい。
2019年8月15日
短歌 ミルク