訪問ありがとうございます。海外ドラマの吹き替えで気になる声優さんと、演じた新旧交えたドラマのキャラクターを自分勝手に解説中!主役はもちろん、サブや1話限りの吹き替えなど、とにかく印象に残ったキャラを紹介。また、レビューや視聴中のドラマ紹介、ブログ運営にまつわることなども投稿しています。コメントはお気軽に!

LA’s FINEST・ナンシーの声はこの人!坂本真綾の海外ドラマ吹き替え

シャープで快活な声が魅力の坂本真綾さんの吹き替え

『LA’s FINEST / ロサンゼルス捜査官』の刑事ナンシーや『朱蒙(チュモン)』のソソノなど、失礼ながら声やキャラのイメージから20代後半から30代前半くらいかと思ってました、坂本真綾さん。
そしたらいつのまにか40代に。
これから年齢とともにシャープで快活な声がどう変わっていくのかすごく楽しみな声優さんです。
※紹介しているのは私が今まで観たドラマ限定です。

家族思いの美人刑事 LA’s FINESTのナンシー・マッケンナ

(↑ナンシー(右)と相棒のシドニー。lasfinesttvより)

『LA’s FINEST / ロサンゼルス捜査官』は映画『バッドボーイズ』をベースにしたドラマ。
坂本さんは主人公の女性刑事コンビの一人ナンシー・マッケンナを担当。
地方検事補の夫パトリックと連れ子のイザベルと暮らす妻でもある。
相棒のシドニー・バーネット(吹き替えは本田貴子さん)は独身を謳歌する自由奔放な女性。
既婚者のナンシーはそんなシドニーがちょっとうらやましい様子。
坂本さんはナンシーを演じるジェシカ・アルバを他の作品でも吹き替えを担当しています。

DEA(麻薬取締局)時代に逮捕できなかった麻薬王ガブリエル・ノックスがロスに現れたと知り、マイアミ時代の恋人と合同捜査をするシドニー。
その捜査を進めるうちにシドニーの過去や、ナンシーの複雑な家庭環境が明るみになり複雑に絡み合うことに…。

ナンシーは家庭と仕事を両立させているしっかり者の女性、でも年頃の娘の継母というなんとも微妙な立場。
仕事では相棒のシドニーと常に強気に攻め、同僚のベン・ベインズ(吹き替えは坂詰貴之さん)とベン・ウォーカー(吹き替えは加瀬康之さん)をポンコツ扱いする気の強さ。
そんな彼女には夫はもちろん誰にもいえない秘密が…。

『LA’s FINEST』はスピーディーな展開やド派手なアクションがあるアクションドラマですが、もうひとつの見どころは家族愛。
ナンシーは疎遠になっている弟ニコ、そしてその弟と共有する子ども時代の暗くて大きな秘密が彼女に大きな影を落としています。
そしてもう一人の主人公シドニーも過去のあることにとらわれ、それがトラウマになっていたり、相棒の二人のベンもそれぞれの家庭に何かしら悩みがあるよう。
ちなみにナンシーの弟ニコを演じているのはジェシカ・アルバの実弟ジョシュア・アルバ、どうりで顔が似ているはず。

相棒のシドニーが自由奔放な性格のせいか、坂本さん演じるナンシーがとてもいい子ちゃんに見えてしまうのですが、実はナンシーもなかなかの向こう見ずで熱い女性。
仕事への情熱はもちろん、夫や連れ子のイザベル、弟のニコ、そして相棒のシドニーへの愛があふれる心優しい人。
坂本さんのクリアでよく通る高めの声が彼女の性格にぴったりだと思います。
シドニー役の本田貴子さんの低めの声と、坂本さんの声の組み合わせもぜひ楽しんでほしいドラマです。

(↑左からシドニー、ナンシー、Wベン。lasfinesttvより)

『LA’s FINEST』はU-NEXTで配信中(31日間無料トライアルあり)
字幕版・吹き替え版あり。

『LA’s FINEST / ロサンゼルス捜査官』他の主な吹き替え声優
シドニー/本田貴子
ベン・ベインズ/坂詰貴之
ベン・ウォーカー/加瀬康之
パトリック/玉木雅士

支配する母 リトル・ファイアーのエレナ・リチャードソン

(↑エレナ・リチャードソン、スワイプするとミア登場。littlefireshuluより)

『リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密』は夫と子どもをよかれと思って支配する女性エレナと、一人娘と放浪するアーティストのミア(吹き替えは皆川純子さん)が出会いふたつの家族のあるがままの姿が明らかになっていくというストーリー。
坂本さんは主人公で弁護士の夫と4人の子どもを持つ母エレナ・リチャードソンを担当。
エレナを演じるのはリース・ウィザースプーン。
そう、あのチワワを抱いたピンクの女の子『キューティ・ブロンド』のエルのリース・ウィザースプーン!
20年近く前の映画でしか知らないキュートなリースが、貫禄たっぷりの支配欲の塊の母役でかなりビックリ。

エレナは裕福な家庭の主婦でパートタイマーの記者、4人の子どもを甲斐甲斐しく世話をする一見いい母。
でも「自分は良識がある、だから正しいことをする」を盾にしたなかなかのモンスター。
そこに坂本さんの高めの声がまぁイライラする(笑)、褒めてます
最初は田中敦子さんが高い声で演じてると間違えましたが。
そういう支配したがる母と上手に付き合う3人の子ども、そして唯一真正面から反抗する二女イジーことイザベル。
そして家を貸したことが縁でリチャードソン家に出入りする自由な女性ミアの影響で、抑えていたものが爆発しそうなイジーにさらに苛立つエレナ。

ドラマのオープニングは、ミアが現れたことによって理想の家族がだんだん崩壊していくエレナの焦りと子どもたちのだした答えの集大成。
そこに至るまでのエレナとミアの関係や、子どもたちやエレナの夫のビルの変化、そして明らかになっていく自由人ミアの過去がまぁ壮絶。
人種差別、代理母、養子、LGBTなどなどハードな問題てんこ盛り、そしてイラっとさせるリース・ウィザースプーンの年相応のキャラと、イラつき度を増してくれる坂本さんの吹き替えが見もののドラマです。
あと、『LA’s FINEST / ロサンゼルス捜査官』のナンシーの夫の連れ子はイザベル、『リトル・ファイアー』の反抗する次女もイザベルという偶然…。

(↑リチャードソン一家。littlefireshuluより)

(↑プライム会員なら追加料金なしで視聴可能(30日間無料体験もあり)(2021.02.13現在))

『リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密』他の主な吹き替え声優
ミア/皆川純子
ビル/福田賢二

商団の娘から王妃へ、朱蒙(チュモン)のソソノ

(↑ソソノ。hanhyejin6040より)

もう15年ほど前のドラマです、古いです、でも坂本真綾さんの吹き替えで一番に思い出したのはこの『朱蒙(チュモン)』
このドラマの印象は…とにかく長い。
全部で81話あります、我ながらよく全部観たものだと感心します。
今はこれだけの長編、観る体力はないかもしれません。
坂本さんはのちに主人公チュモンの妻となるソソノを担当しています。

『朱蒙』はチュモンが高句麗を建国するまでを描いた壮大な歴史ドラマ。
簡単に流れを紹介すると、

武芸も政治も興味がない頼りない扶余(プヨ)の王の三男チュモン

チュモン、実父ヘモスと出会い古朝鮮の再興を決意

兄たちや他部族との争い

イェソヤと結婚

高句麗建国

ソソノと結婚

いろいろあってソソノは息子を連れて家を出る

ソソノは自ら国を作ろうとする

こんな感じです。
最後だけ見るとチュモンがひどい夫みたいになってますが、違いますよ。
生き別れていた第一王妃イェソヤがチュモンのもとに戻り、チュモンやイェソヤや王位継承などいろいろ考えて別れたんです。
しかも新しい国を作ろうとする度胸と頭脳。
これもひじょうにスケールの大きいソソノらしい!

このソソノ、商団のノウハウを君長の父ヨン・タバルから叩き込まれ、おまけに腕も立つキレモノ。
出会ったばかりの頃のチュモンよりも数百倍しっかりした才女です。
そうそう、この主人公チュモンがそれはまぁ頼りない男で。
チュモンは実父ヘモスとソソノと出会わなかったら、絶対高句麗建国なんて無理だったはず。

坂本さんのキレのいい声は男勝りのソソノにぴったり、しかも超きれい。
こういう才色兼備な女性の声が私の坂本さんのイメージ。
気が強いし、相手がチュモンだろうがおかまいなしのかっこよさ。
同じく気の強い系吹き替えがお得意の甲斐田裕子さんと比べると、イラっとする頻度が低いのはもしかしたら声質のせいかも。
(イラッとするのは甲斐田裕子さんの演じるキャラですからね)

あと、チュモンの兄二人の母で扶余の王妃は韓流ドラマではおなじみのキョン・ミリ。
吹き替えはキョン・ミリほぼ専属の宮寺智子さん。
意地の悪い王妃がそれはそれはお見事です。
あと、兄の一人ヨンポの吹き替えは、ものまねタレントのビューティーこくぶさん。
これが意外とうまいんですよ。

(↑アマゾンプライムビデオは字幕版のみです)

『朱蒙(チュモン)』他の主な吹き替え声優
チュモン/青年期:宮野真守、壮年期:小杉十郎太
テソ/矢崎文也
ヨンポ/ビューティーこくぶ
ヘモス/井上倫宏

シャーロックの弟子、エレメンタリーのキティ・ウィンター

(↑キティ・ウィンター。elementaryofficialより)

現代のニューヨークを舞台に、シャーロック・ホームズがジョーン・ワトソンと一緒に事件を解決する『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』
ジョーン・ワトソンの設定が女性っていうのも面白いですよね。
坂本さんはシーズン3で登場する、シャーロックの弟子キャスリン・“キティ”・ウィンターを担当しています。

初登場のシーンは、キティはシャーロックの話からワトソンがどういう女性か気になり尾行するシーン、ワトソンに早速尾行を見破られています。(さすがワトソン)
2回目の尾行ではワトソンと互いに棒術でやりあいますが、やっぱりやられてます。

驚いたのがあのシャーロックが弟子をとったこと!
本人曰く、シャーロックがワトソンにいろいろ教えたことで「人を育てることが喜び」だと気づいてキティの指導をしているそうで。
キティはワトソンと比較されるのがいやで、ジョーンもキティのことが気に入らないようで最初はギクシャクした感じ。
そして彼女はいつもつっけんどんな口調と態度。
私もキティのことはなんか気に入らなかった(笑
仕事ができるかどうかわからないし、愛想ないし。
そんな誰にも心を開かない彼女の態度の裏には壮絶なトラウマが…。

そのトラウマになった事件の犯人とシーズン3で対決することになります。
(犯人の吹き替えがいい人イメージの川島得愛さんでそのギャップもいい!)
キティはその犯人を自分で捕まえるため探偵になったんですね。
そして犯人がニューヨークにいると知って事件にのめり込んでいく彼女。
ある日ワトソンにかかってきた1本の電話で、キティの記憶がよみがえり犯人を特定することができましたが…。

シャーロックのおかげか日に日に推理がするどくなっていくキティは、シーズン3のキーパーソンともいえる人物。
坂本さんのいつも機嫌が悪いような突き放したような口調の吹き替え。
彼女の暗い過去をみごとに表現した声の演技をぜひ観てほしいです。

(↑キティとシャーロック。elementaryofficialより)

(↑プライム会員なら追加料金なしで視聴可能(30日間無料体験もあり)(2021.02.13現在))

『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』他の主な吹き替え声優
シャーロック/三木眞一郎
ジョーン/田中敦子
グレッグソン/堀内賢雄
ベル/あべそういち

他にもこんなキャラクター吹き替えてます

私が今まで観たドラマ限定です。

グリーのレイチェル・ベリー

(↑レイチェル・ベリー。officialgleeより)

廃部寸前のグリークラブを再生しようと奮闘する教師ウィルと生徒たちの活躍を描いた『glee/グリー』
坂本さんが吹き替えるのは生徒の一人レイチェル・ベリー
グリークラブは私がひっぱっていくわ!といわんばかりのグイグイ攻めるレイチェル。
歌の実力はすごいんですが、自意識過剰でトラブル多めの女の子。
勝気で自信家でいかにもハキハキした声の坂本さんらしい吹き替え。
歌のシーンが多いのですが、さすがにここはもとの音がそのままいかされています。

戦争と平和のナターシャ・ロストワ

(↑左からピエール、ナターシャ、アンドレイ。↑historical_dramaより)

『戦争と平和』はあの有名なトルストイの小説をイギリスBBCでドラマ化されたもの。
坂本さんは主人公の一人ロストワ伯爵の娘ナターシャ・ロストワを担当。
17世紀のロシアを舞台に、ナターシャ、ピエール、アンドレイの3人の若者の恋愛や激動の時代に翻弄される人生を描いたドラマ。
小説はなかなかハードルが高く手がだせませんが、こうやってドラマ化されると俄然観たくなります。

ナターシャ・ロストワを演じるのは『ダウントン・アビー』で貴族の自由なお嬢さんローズを演じたリリー・ジェームズ。
胸元から広がるフレアドレスがすごく似合っていて、素晴らしくきれいです。
衣装もセットもロシア貴族の暮らしそのまま再現したかのようなクオリティの高さ。
明るく無邪気なナターシャに待ち受けるさまざまな試練と幸せのドラマ、ぜひ吹き替えで観てほしいです。

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(↑漫画でもありますよ)

華麗なる遺産のコ・ウンソン

(↑向かって左から3番目がコ・ウンソン、右端がファン。アマゾンプライムビデオは字幕版のみです)

『華麗なる遺産』は主人公コ・ウンソンが父の事故死で継母に保険金を横取りされ、弟と路頭に迷ったウンソンが持ち前の明るさと優しさで女性社長に気に入られ彼女の家で暮らすように。
最初は孫のファンと反目し合うもだんだん距離が近づいていく…というストーリー。
韓流お約束の「悲惨な運命からの逆転」「いじわるな継母や義姉妹」「ツンデレ王子」などなど盛りだくさん。
坂本さんは主役のコ・ウンソンの吹き替えを担当しています。
演じるハン・ヒョジュの透明感あふれる可愛さとかわいさに同性ながらすっかり心奪われた私。
次々と待ち受ける困難に、折れずに前進するウンソンはほんと応援したくなります。

CSI:科学捜査班 模型殺人犯のナタリー・デイヴィス

(↑ナタリーとクリッソム。csilasvegastributeより)

『CSI:科学捜査班』はシーズン15で終了した科学捜査ものの先駆けのドラマです。
坂本さんは長いシーズンの中でもかなり印象深い事件の犯人の吹き替えを担当しています。
それはシーズン7〜9に登場する模型殺人の犯人ナタリー・デイヴィス

それは実際の殺人事件の現場で、その様子をそのまま再現したミニチュア模型が置かれているという異常な事件。
犯人が自殺して解決したかと思ったら、グリッソムのもとに新たな模型が届きます。
細部までこだわった精巧な模型、気持ち悪いったりゃありゃしない。
そして解決の糸口を見つけるのがあの分析官のホッジス!(吹き替えは咲野俊介さん)
ナタリーの標的となったグリッソムの恋人サラも巻き込まれドキドキの展開。
これほどの巧妙な犯罪の犯人が若い女の子というのに驚きました。

(↑キャサリンとグリッソム。happyasafuckingwalrusより)

一部ですが、坂本真綾さんが声を演じたキャラクターを紹介しました。
まだまだ紹介したいキャラはあるのですが、少しずつ追加していく予定です。

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