心の歩幅。

 

医療従事者の皆様方はじめ、

コロナウイルス禍と闘って

下さっているすべての皆様、

本当にありがとうございます。

 

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実は心も歩いている。

夢の中でも歩いている。

一歩一歩、枕木の上を進むように。

後ろにある枕木を踏んだ記憶があるかい?

そんなふうに感じたのかい。

でも、それは前にある枕木であったに違いない。

ずっと先からその振り返った枕木を見るがいい。

必ず前にあることがわかるだろう。

それはあとになって、ずっとあとになって。

 

枕木が続くずっと先は見ない方がいいってさ。

足元の一歩一歩を見るんだってさ。

先に何があるのかわかってるんだって?

そんなことたどり着てみなきゃわからないさ。

それを信じて、ただ一歩一歩大切に行くさ。

 

枕木の間隔は人によって違うんだって。

心の歩幅って言うんだって。

ずっと枕木は続いているの?

今まではずっと続いていたの?

次の枕木はちょっと先へ離れてるって。

君の歩幅よりずっと離れてるって。

立ちすくむのかい?

考えるのかい?

そこまでジャンプする力があるのにかい?

 

枕木が連なる道は一つじゃないさ。

あきらめて他を探すがいい。

飛び越える必要はないのかもしれないじゃないか。

踏んじゃいけない枕木もあるっていうじゃないか。

もっと幸せな世界があるっていうのは本当なのかい?

 

枕木の先には求めるものがあるのだろう。

そこを目指しているっていうのだろう。

ここを超えなきゃたどり着けないね。

それなら跳んでみるがいいさ。

躊躇することはない。

気後れしているのかい?

人から臆病と言われるのかい?

跳べない自分を許せないから跳ぶのかい。

 

いいさ。

それでいいのさ。

また一歩一歩進むならいいさ。

ずっと先に描く景色を想え。

枕木は続いているよ。

ずっと歩いて行けるんだよ。

景色も変わってゆくものだから。

君の歩幅なのだから。

 

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