中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

秋の白石グリ ~その2

2020-10-24 12:30:00 | 船釣り・釣行記
■深まりゆく秋の中■

 京都府経ヶ岬沖では秋の深まりと共に魚の動きも激しくなり、釣種も入れ替わりつつある。ボクとしては今年釣り切った感の無いヒラマサ、中でもマトモにヒラマサと呼べるサイズ80cmオーバーが欲しくて、「何とか残り物を」と、かすかに期待を寄せていた。
 そんな中、今期2回目のチャンスが訪れた。今回も、この地区での釣行では信頼を寄せている、日本海41に乗船しての釣行だ。


■1投目から■

 11時に現着し、実釣スタート。潮流の速さはベストで、上下層の流速差もあまり感じられない状態だった。

 
●100mあたり5分強●

 撒きエサを入念に入れ、その効き始めと同時にアタリが出る。

●そこそこの引きだが…●

 正体は判ってはいるが、1投目からアタリが出るのは船長の判断と潮が良い証拠。

●50cm弱のマダイ●

 ここからどんどん攻めて行った。

■攻め続けるも…■

 当初のセッティングは、船長のポイント設定距離が150m、それに潮流の流速を加味して「BB入りサルカン0号+水中帆のみ、送り出しが20m、100m出た時点で30秒の止めを加えた後はフリーで流す」というモノだった。
 しかし「前回はマダイのタナを攻め続けて、そればかりになった」という教訓から、周囲でイサギが釣れ始めたのを機に、そのタナに合わせてみる事にした。
 イサギは200mラインから先で喰ってくるようなので、100mの停止の後、150m、200mで10mずつ巻き戻してみると220mラインでアタリが出たが、イサギは喰うものの、ヒラマサのアタリは出なかった。
 以後、数投ごとにマダイとイサギのタナを交互に攻めていたが、ヒラマサや、かすかに期待していたメダイからはアタリすらもらえず、ペンペンシイラ(小型のシイラ)の邪魔が入りながら時間だけが過ぎて行った。


■ようやく…■

 時が経ち、邪魔に邪魔を繰り返していたペンペンシイラも消えて、海からは活性感が伝わらない状況に陥った。そして時間が更に経過し16時前になった頃、またもやペンペンシイラが回遊し始めた。
 経験上、シイラは潮況に敏感で良い潮が流れていないと船の近くに寄ってこない。再来襲したのはジャマではあるが良い傾向であるし、実際に当初より速くなり過ぎていた下層流がやや緩んだように思えた。
 とりあえずは沖側の上層を攻める事とし、発砲ウキを通し、浮力を上げてゆく方向にセッティングを振った。狙うはイサギの釣れていたカケ上りを超えた先だ。
 シイラをかわすため、多目に撒きエサ入れてヤツらがそれに気を取られている隙に、遅らせて仕掛けを投入。後からチョロチョロと撒きエサを追加して流してみる事にした。
 1投目は発砲ウキ8番を一つのみのセッティングだったが、250mで回収するとサシエサが盗られていた。次いで「もっと極端に上げてみよう。」と、発砲ウキの7番を追加して8+7にしてみる。
 すると横で見ていた船長から「そんな事をしたら、シイラに喰われるで。」との声が掛かるが、案の定、その流しではすぐ近くでペンペンシイラが掛かってしまった。
 周りでも、ペンペンシイラの応酬が始まっていたので、直ぐに全ての発砲ウキを外して水中帆に換装し、マダイのタナ近辺=手前の深みに合わせるパターンに切り替えた。送り出しは20mとし、100m出た時点で20秒の止め時間を与えてみる事にした。
 そこからフリーでの流しを再開させ、リールのカウンターが120mを指した頃に「ブィーンッ!」と待望の急速逆転が始まった。


■待ちに待った…■

 アワセると、「ズドンっ!」ときたが、巻き上げ当初は重いだけの感触だったので、「マダイの大型か?」と思わなくもなかった。

●この時点では「大型マダイか?」と、余裕の自撮り●

 しかし、途中で重々しい引きに変化した事から、予想は「前日から釣れ始めたメダイか?」に変わった。

●途中ではメダイと思い込む●

 慎重には取り扱ったが、危なげない展開で船下まで誘導する。だがここで、執拗に締め込み始めた。真下方向に、しかも走る距離が長い事からヒラマサと確信。カウンターを確認すると足下の水深分の距離を切っている事から、出し入れを繰り返し弱らせつつ、更に距離を詰めて行った。
 そして、無事にネットイン。正体は今期なかなか出会えなかったサイズのヒラマサだった。

●92cm●

 喰っていたのは枝バリ、しかもヒラマサにしては珍しくハリを飲み込んでいたから「アブナイ・アブナイ。」後からの感想だが、ヒヤヒヤものだった。

 納得サイズのヒラマサをゲットした後も続く1本、あわよくば「美味しいメダイが来てくれないか」と思っていたが、叶えてくれる相手はおらず、55cmほどのマダイを加えた後は、下層の流速が再び勢いを増すと「なーんにも反応がない状況」になり、そのまま納竿時間を迎えた。


■今秋の傾向■

 当日は短い時合に乗れて運よく居着きヒラマサからの、単発のアタリを拾えたが、もう少し展開を楽にさせてくれる中マサクラスも居残っているから、まだまだヒラマサ釣果は望める。それに加えて大型メダイもハシリが釣れ始めている事から、完全フカセ釣りは、これから更に本格化するので、期待は膨らむ。
 半面、数年前から始まって爆釣していた秋の落とし込み釣りは、昨年に引き続いてベイトとなるイワシ系の回遊がほとんどないため、望み薄となっているのは気になるところだが…。
 とにかく、年内の釣行機会は数回残っているので、さらなる高みを目指して頑張ってゆくつもりだ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 秋の鷹巣沖 ~その2 | トップ | '20 経ヶ岬沖のクエ釣り ~その2 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

船釣り・釣行記」カテゴリの最新記事