中東

ヨルダンの貧困街へ行く【日本の貧困率とは】

2020年5月18日

世界有数の観光地ペトラ遺跡で有名なヨルダン。

ヨルダン滞在中のある日、僕は首都アンマン市内の貧困街に突然行くことになりました。そこで日本人の感覚との違いを感じるとともに、日本の貧困について学ぶきっかけにもなったので、そのお話したいと思います。

(当記事のことです笑)

観光地ではないヨルダンの姿

首都アンマンに滞在している時、同じ宿に泊まっているアルゼンチン人エリックから「貧しいこども達におもちゃを寄付するから手伝って欲しい」と誘われ、ヨルダン中心部から少し外れたところにある貧困街に行きました。

人形・サッカーボール・おもちゃなどを買い込み、サンタクロースのように大きな袋を担いで貧困街に向かいました。

そこの子ども達は、僕らがおもちゃをあげることがわかった途端に凄まじい勢いで僕らを囲み、そして袋を引き裂いてモノを取っていきました

観光地ではないヨルダンの姿

僕らと一緒に行ったモロッコ人の通訳のもと「1人1つだから並んでくれ」と叫んでも全く聞きません。

中には喧嘩し始める子どももいて、あっという間に全てのおもちゃがかっさらわれしまいました。文字だとなかなか説明できないんですけど、本当に凄い勢いでした。

日本では多くの子供が前習えをして並ぶこと、順番を守ることを学びます。日本人は大人も子供も多くの人は順番を守ります。日本とヨルダンでは経済格差があるにせよ、国が違えばこれだけ感覚も変わるというのはとても驚きました。

貧困街と聞くと治安が悪そうなイメージがありますが、そういう雰囲気は全くしなかったのも意外でした。大人の人たちはありがとうと言ってくれましたし、ご飯をご馳走するからといって家に誘ってくる人も何人もいました。

厚生労働省のデータからみる日本の貧困率の推移

宿に帰ったあと、僕は改めて日本の貧困の現状も知っておこうと思いネットで色々と調べてみました。

厚生労働省の国民生活基盤調査(2016年)によれば日本の貧困率は15.7%。6〜7人に1人が貧困世帯ということです。これは世界15番目の水準です(OECD、2017年)。

普段生活でなかなか感じることのない日本の貧困事情

貧困には、絶対的貧困と相対的貧困の2つがあると定義されています。

絶対的貧困とは、人間として最低限の生活をつづけることが難しい状態、例えば飢えに苦しむような状態を指します。

相対的貧困とは、その国の平均水準と比べて困窮した状態を指します。具体的には、その国の可処分所得(手取り金額)の中央値とくらべて半分未満の所得しかない世帯のことで、日本では可処分所得122万円以下が相対的貧困になります。

日本にもある貧困問題

相対的貧困についてはさまざな見方があって、それを貧困問題のひとつの基準にするのはおかしいという意見もあるようですが、経済格差がひろがっているというニュースの背景にはこのようなデータがあるんですね。

ヨルダンでのこの経験は、日本のこどもの特性や日本の貧困について考える時間を与えてくれました。

旅は新しい視点を与えてくれる

僕が初めて日本の貧困率について調べたのは、今から5年前ほど前に1人でベトナムにいった時でした。

屋台で出会った現地人に「日本って何%が貧困なんだ?」と聞かれ答えられずにいたら、「自分の国の事なのにそんなことも知らないのか」と言われたことがきっかけです。自分が日本のことを何も知らないことに気づかされた瞬間でした。

観光地に行くことだけが旅行ではない

とても恥ずかしい経験ですが、自分が無知だったことを知った良い機会でした。旅に出ると、今まで感じたことのない感覚や知らなかった文化、価値観、考え方に出会うことができます。

もちろん無闇に世界をみればいいとかボランティアをすればいいとか、そうゆうことではありません。こうゆうエリアに行くときは、事前の情報収集と細心の注意を払う必要はあります。現地の方達へ敬意を払うことも忘れてはいけません。

ヨルダンでどれだけ役に立てたのかはよくわかりませんが、ありがとうって言ってくれたのは嬉しかったな。

これからも最大限のリスペクトを持って色んなところに出向いていけたらいいなと思います。


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