鎌倉の大船駅を通過する時、車窓から真っ白い仏像が見えます。
久しぶりに参道を登ってみました。
改めてその大きさに圧倒されます。
胸像で高さ25m
観音像は昭和4年に建立工事が始まりましたが寄付金が思うように集まらず
23年間も未完成のまま放置されました。
その後「大船観音協会」が発足され昭和35年に完成した時運営の中心は鉄道会社の東急グループでした 。
協会の理事長に大本山総持寺の貫首がなるとここを信仰の場へという要望が大きくなり
背中から胎内に入ると小さな観音像が祀られています。
表に出て長年風雨に晒された苔むす体を触ってみるとざらざらゴツゴツ…遠くから見た印象とは全く違います。
境内には神奈川県原爆被災者の会が建立した「原爆犠牲者慰霊碑」があります。
広島と長崎から寄贈された被災した当時の石が祀られ毎年9月に慰霊祭が行われているそうです。
観音像はこの小さな山の上からいつも世界平和を願っていたのでしょうか。
子供の頃この像を見ると”フローレット”というお菓子を思い出していましたがその時ここはまだお寺ではなかったんですね。
時代の変化に翻弄されながらも変わらずそこに立ち続ける観音像…その姿は本当に美しいと思いました。