観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

京町家「無名舎(吉田家住宅)」(京都まち歩き#8)

京町家の造りや雰囲気などを実際に体験したくて、「無名舎(吉田家住宅)」へとやってきました。

ここは、内部を一般公開している京町家で、現在も住宅として使われています。

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場所は、京呉服の問屋街「室町」の一角、新町通六角町にあります。

この建物は、白生地問屋を営んでいた商家で、1909(明治42)年の建築とか。

千本格子の外観が特徴的な建物です。

そして内部は、京都の大きな商家に見られる典型的な「表屋造り」(おもてや・づくり)となっています。

具体的には、道路側から順に、店舗棟、住居棟、土蔵と続き、それらを結ぶ「通り庭」、それに二つの中庭があります。

次の写真は、天井まで吹き抜けた構造で、風を通す「通り庭」です。

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表から奥まで続く細長い土間となっていますね。

夏が暑い京都の気候に、うまく合わせた構造となっています。

でも冬場は、かなり寒そうです。

表の ”店の間” から、さらに一歩奥に入ると住居部分となります。

そこのあるのが「台所(だいどこ)」ですね。

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この部分の「通り庭」は、「走り庭」とも言われるとか。

なんとなく感じが分かりますね。

次の写真は「おくどさん」を撮ったもの。

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おくどさん」とは、煮炊きをする「かまど」のことです。

とても立派な「かまど」で驚きました。

火を使うためか、神社のお札が置いてありました。

京都の商家の暮らしぶりが、何となく想像できて興味が尽きなかったです。


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